【おまけの蛇足の小ネタ】大阪府大阪市グラナド城
コミックス3巻発売、大人気御礼、特別リクエスト企画番外編SS!!
「もしもグラナド城の所在地が関西地方だったら?」のパロディ小ネタです。
28話、※おまけ※マリーにはオフレコでお願いしたい の改訂版です。
(※友達としゃべってたらなんか流れで「書いて」「よし書くわ」ってなりましたので)
「まぁそれはそうとして。マリーのことを喋くりたい」
「は? いきなり何言いはりますのん旦那様」
「そない言うなミオ。今日は初めてマリーと雑談が成立した記念すべき日やろ。俺らは語り合うべきやと思う。まずマリーがいかに可愛いかについてや。基本的に全部可愛いのは言うまでもないねんけど……」
「その話、明日じゃあきません?」
「興奮が醒めんでよう寝れん」
「何のための抱き枕ですの」
「いや何のためのやと思っとったんや。あれは安眠のために買うただけやで」
「ええ、ウチはそういう意味で言いましたけども。逆にどない思われてると思てはったん?」
「……。ええから聞け、そないに長ぅない。まず存在が可愛いのは基本情報として」
「はい」
「シュッとしてるやんな?」
「そうですね。いわゆる男ウケのいい愛くるしさとは違いますけど、シュッとしてはると思います。チュニカもお化粧のしがいがあるわぁ言ぅて、楽しそうです」
「そうそれ、化粧。……さっきはノーメイクやんな?」
「そうですね。髪も結い上げていないしドレスでもありまへんな」
「…………全身がシュッとしてて、肌がシュッ……ってして見えた。妖精かと思った」
「……ずいぶんシュッとした妖精ですね」
「それや。正直最初は、コレで小柄やったらもっと可愛いやろな、と思っとった。せやけど思い違いやった」
「あれはシュッとしてる、いうんですわ。着ぶくれしてたときは大柄に見えましたが、コルセットが難なく締まりますからね。姿勢なんかはまだ矯正中ですけれども」
「女神像かと思た」
「いろいろ出てきはりますね」
「……ドレスアップした姿はシュッとして格好良かったが、あの……部屋着。……あれ……ええな。……たまらん」
「語彙力が急に落ちましたね。どないしはりましたか?」
「……こう……自然な体のラインという……あれがな」
「どないしはりましたん?」
「もちろん中身も可愛ぇで。頭ええのに世間知らずで、知識が偏っているところがこれまたええんや。遠慮がちやのに好奇心旺盛で、聞き上手やから話しとってほんま楽しい。そこシュッとしてるとは言えへんけども、あれはあれでこう、グぅっとくるわぁ」
「今度は早口」
「笑ったときの顔や声は、ほんまにめちゃめちゃシュッとしてる……」
「えらいもんですね」
「あの見目であの性格……奇跡の組み合わせやと思う。シュッとしてるが相乗効果でめちゃめちゃシュ……シュシュシュのシュやでぇ……」
「ゲゲゲのゲみたいに言うな。それに関しては旦那様もひとのことを言えへんかと」
「ん?」
「いえなんでも。……それより、ええ加減にしなはれや。もう夜もえらい更けてきました。お休みになりませんと、明日に支えますよ」
「明日の会合は夕方からやから、昼まで寝られる」
「ウチは朝から勤務です。ほな、お先に失礼致します」
「なんでや、もうちょい語ろうや」
「抱き枕に向かってどうぞ」
「……あかん。……眠れんて…………」




