第七十一話 あたしに、できること
籠の中に積み上げられたピンク・グレープフルーツをひとつ、手に取ってみる。
別にそれがどうしても食べたかったわけではない。なんとなく、目の前に広がるいつものショッピング・モールの風景を眺めていたら、やはりなんとなく、掌に収まっただけだ。
「雪羽ちゃん?」
買い物の、カートを押した彩夜が足を止めて振り返る。
その、買い物カゴの中には既に、しめじや、マイタケや、玉ねぎ。
「どうしました? ──グレープフルーツ?」
「ああ、うん。だいじょぶ、ちょっと目についただけ」
彩夜と一緒に、夕飯の買い物に来ている。
限られた期間のつもりとはいえ、居候をしている身だ。手伝えることは、手伝わないと。
「今日の晩ごはん、なんだって」
「きのこの、クリームパスタだそうです。だから今日はその材料と、明日のお弁当のぶんですね」
「そう。パスタか」
クリーム──お姉ちゃんの、好物だな。そんなことを思う。
彩夜とふたり、生鮮食品の並ぶフロアを歩きながら、目につくものひとつひとつに思い起こす。
なんだかすごく、以前が遠くなったようだった。
ほんの一週間ほど前までは、姉と一緒に買い物に来ていたのに。それが当たり前で、パスタだって自分が姉につくる側だった。白鷺のおばさんにつくってもらうのではなくて──それが、遠い。
ずっとずっと、もう何か月も前のことのように思える。
遠くて。そして今ここにいる自分に対して、ショッピングモールが広すぎるようにも感じられた。こんなに、広かったのかな。そう思えた。
数か月前というなら、まだその頃は自分たちは、出会ったばかりでしかなかったというのに。時間の経過と感覚とのズレとに、ふっと思わず微笑が漏れる。
半ば以上、苦笑としての微笑だ。
たった数か月、けれどその数か月の間に自分と姉はどれだけの時間をともに過ごし、そこに濃密な思い出を積み重ねてきたのだろう。きっとそれは、語りつくせず、数えきれない。
こうして、一緒に夕飯について語らい歩いた、食料品のフロア。
フードコートで一緒に広げた、ハンバーガーやドーナツや。それをお供としての、テスト勉強。
夏物や秋物の洋服だって、このショッピングモールで一緒に見てまわったっけ。
全部が。なにもかもが、ずっとずっと、遠い昔のことのようだった。
「ね、彩夜」
「はい?」
そんな日々がまた、自分と姉のもとに戻ってくるのだろうか。
姉が両眼の手術を受けて、治ったとして。──果たしてそれが、どれほど続くのだろう?
左の、二の腕を右の掌に握る。自らを抱き寄せて、一瞬の身震いを彩夜に悟られまいと、雪羽は深く息を吸って、吐く。
「今日、おばさんのかわりにあたし、ごはんつくろうかな」
料理。それも──しばらく、やっていない。
姉のためにつくること。姉に喜んでもらうこと。それが雪羽にとって、家庭における料理というものになっていたのだから。
* * *
姉と一緒に過ごすこと。当たり前になっていたこと。
その中に、あったこと。
──なのにあの事件以来、やらなくなったこと。
雪羽は、思い起こす。
料理という行為が、そうなってしまった。姉が自分の生活から、欠落してから。
この八か月ほどのあいだ、姉との食卓につくる料理は楽しくて、食べてもらえるのが嬉しくて。随分とつくっていないように思えるこの数日間がなんだか、不思議な感覚で。
実姉──小雨姉さんと一緒だった頃は、どうだったろう。
姉さんが海外を飛び回るようになって、ひとりの時間が増えた。ごはんも、ひとりのことが多かった。
自分ひとりのためのごはんは、半ば惰性で。
たまの帰国。帰宅。そのときに姉さんのためにつくるごはんは、気合いが入った。一緒の食事が、楽しかった。
普段がそうでないのと、反比例するように。
お姉ちゃん──不知火とともに暮らすようになって、それはついぞ感じることのなくなっていた感覚。
そんな頃に、戻ってしまったようだった。
「彩夜」
「──はい?」
ふたつのエコバッグをふたり、ひとつずつ、それぞれに分け合って提げた、雪羽と彩夜だった。なにしろ五人分、ひかりのぶんも合わせればそれ以上だから、どちらも袋はぱんぱん。
だけど抱えた感情はもっと、ずっと重苦しい。
「前も、あたしこんな感じだったんだよね」
それは、料理だけじゃなくて。
またひとつ、思い起こす。その記憶は、ヴァイオリンのこと。
以前に、ヴァイオリンから自分が離れていったときの、そんな「かつて」だ。
「今のあたしには、自分の家にいることも、自分ひとりのために料理をする理由もなくて。──昔、ヴァイオリンをやらなくなったときもそうだった」
小雨姉さんが、どんどん演奏家として活躍をしはじめた、頃だった。
雪羽の生活から、小雨姉さんの生活が遠のき始めた頃。
ヴァイオリンがその頃に、嫌いになったわけではけっしてなかった。
コンクールにだって出ていたし、練習もやっていた。リースとの切磋琢磨も、嫌いではなかった。
だが同時に、わかってもいた。
自分には、姉さんのような輝きは生み出せないこと。一番素敵なものが、目の前にはっきりと見えていた。
だから敢えて、自分がやることもないと思った。そうしてけっして嫌うのでなく、絶望するのでもなく十分だと、音楽から離れていった。
料理もそう。必要がなくなった。だから、過去も、今も。敢えて積極的である理由を喪ってしまった。
そう。やる理由がなくなっただけ。──だった。
「でも、今は。やらない理由ができちゃった」
音楽を嫌いになったわけではないのは、変わらない。
でも、今の。不知火お姉ちゃんの置かれた状況を招いたのが、音楽なら。自分のヴァイオリンが繋げた関わり合いから繋がってきたものだというなら。
お姉ちゃんが、あたしに楽器で夢を見るきっかけを再びつくってくれたのだ。
その姉を自分の楽器が傷つけてしまうのであれば、──もう、やるわけにはいかない。やれない、と思うのだ。
たったひとりの家族という大切なものを、自分の音楽が紡いだ関係性が、状況が傷つけてしまうのなら──……。
「でも、お姉ちゃんはあたしがそうすることに対して気遣ってしまう」
車椅子を押しながら、交わした言葉。
自分を理由に、雪羽がヴァイオリンをやめてしまうこと。やってきたことを、捨ててしまうことは、嫌だ、と。
嫌いにならないで、と姉は言った。
違う。違うよ。楽器を、音楽を。嫌いになったわけじゃない。あたしはただ、お姉ちゃんを護りたくて。思った言葉はしかし、それすら姉には、その光を映さぬ双眸の向こう側から見透かされているように思えて、言えなくて。
「どうしたらいいんだろ、あたし」
──そこに、行きついてしまう。
自分は、心のままにあるならば、音楽に向き合うべきでないと思う。そういう罪悪感が、拭えない。
けれど姉に、そのように気遣わせてしまうことに罪悪感を感じもする。
堂々巡りが、続いている。
このようなこと、彩夜に訊いたところで詮なきことだというのに。出口の見えなさが彼女へと、問いかけさせてしまった。
「ごめん」
その意識が、言葉となって更に彩夜へと投げかけられていた。
無言だった彩夜は少し、並んだまま雪羽とともに歩き続けて。
「──なんだかなぁ、って感じです」
「……え?」
やおら、立ち止まって。苦い微笑を湛えて、ひとつ深く、息を吐く。
「雪羽ちゃんはほんとに、不知火ちゃんの似た者同士の妹であると同時に、つくづく小雨お姉ちゃんの血を分けた妹なんだなって」
「──彩夜?」
「でも、妹なんだから。もっと好き勝手に甘えればいいのに、って思います。これはうちの弟にもときどき思うし、言えることですけど」
小雨お姉ちゃんも、雪羽ちゃんも。感じる必要のないところで責任を自分に、感じて求めすぎなんです。
歩み寄った彩夜は、雪羽の空いた片手を握る。
「雪羽ちゃんの、そうやって気にしすぎるところ、ほんと小雨お姉ちゃんにそっくりです」
そうして彩夜は雪羽の手を引っ張って、先に立って。再び歩き出す。
「小雨、姉さんと?」
「はい。いつだって、気にしすぎなんです。小雨お姉ちゃんもそうだったし、雪羽ちゃんもそう」
もう少し、単純で。気を軽く持ってもいいんじゃないですか。
「気軽に……?」
「はい。責任とか、そういうことじゃなくって。思ったまま。自分のやりたいことをやる、みたいな。きっと不知火ちゃんも、雪羽ちゃんにそうしてほしいんじゃないかなって」
「──でも。それじゃあ、あたし。お姉ちゃんのこと、なにも」
「なにも出来ていないなんて、そんなことないです」
「え?」
そういうところ、やっぱり雪羽ちゃんは「妹」なんだと思います。
彩夜は、握った雪羽の手に、自身の掌の力を強めて、しっかりと包み込む。
「これはわたしの、彩夜の勝手な感覚です。──それと、お父さんから聞いたことです」
ずっと、弟を──ユウくんを見守ってきた、姉としての目線。
そして父の、わたしたちや、雪羽ちゃん、小雨お姉ちゃんを見守ってきた視点。
だからそれは、「妹」として小雨お姉ちゃんや、不知火ちゃんを見つめてきた雪羽ちゃんとは、正反対の目線です。
「お姉ちゃんや、見守る存在は。見守っているその相手が笑っていてくれることが一番、嬉しいんです」
彩夜の声は、表情は。柔らかく、そして優しい。
付き合いの長い彼女の、穏やかなその瞳はたしかに──姉の、切れ長なきれいな瞳と、今同じ輝きを湛えている。
「笑っていてほしい。自由であってほしい。自分が、束縛になりたくない。姉だったり、親だったり。かたちはいろんなものがあるかもしれないけれど、見守る側って、そういうものなんです」
それは彼女自身が発した言のとおり、雪羽たちの、「見上げる側」の目線とは真逆のものかもしれない。
だからこそ、そうか、と思える部分もあれば、受け容れきれない部分もある。それは互いの視点が逆の方向からぶつかりあって、正面から逃げずに向かい合っているから。
相手のことを想うのはお互い様だ──そんな、相手への嫌悪にはけっしてつながらない反発が、そこにある。
「自分を気遣うより、思うようにやってほしい。その気持ちは不知火ちゃんも同じはずです」
「だけど、それじゃあ。あたし、あたしの音楽でお姉ちゃんを傷つけただけで、なんにもできないままだよ」
「そんなことないです」
不知火ちゃんも、きっと同じことを言う。
彩夜が身を乗り出すようにして紡ぐその言葉には、不思議な説得力があって。
「不知火ちゃんが、手術を受けて。光を取り戻したとき──きっと、雪羽ちゃんが、自分のやりたいことに向かっている光景を見たいはずです」
だって。お姉ちゃんとふたりきり。交わした言葉と同じことを言っているように思えたから。
「やらないことじゃなくて。やること、やりたいこと。やれること。自分がなにかをすることで、雪羽ちゃんが傍に居てくれる。傍で、笑っていてくれる。そのほうが不知火ちゃんは、きっと喜びます」
「彩夜」
「だから、望んであげてください。雪羽ちゃんの『やらない理由』ではなく。『やりたいこと』。どう、したいのかを」
気遣いは、向けあって、そして一緒に前を向くためのものだから。
後ろを向いたままの笑顔を、きっと不知火ちゃんは望みはしない──。
「一緒に……前を向く」
前を向いて、手と手をとりあって歩き出す。
お姉ちゃんと、一緒に。
そのために、あたしのできることは──……。
* * *
「おじさん」
閉店後の、喫茶『白夜』である。
裏口からそっと入っていくと、白鷺のおじさんはそこにたったひとりで。
自分で淹れたコーヒーを傍らに、ソファ席へと深く腰を下ろして伝票の整理をやっていた。
「雪羽?」
「──ごめん。邪魔、しちゃった?」
恐る恐るに訊ねると、おじさんは首を横に振る。
コーヒー、飲むか。言ってくれたから、お言葉に甘えて、カップに注ぐ。
「ミルクと砂糖は」
「んー……いい。なんか、ブラックがいい気分なの」
言っていて、珍しい、と自分でも思った。
普段は苦手で飲まない、ブラック・コーヒーをひと口、啜る。
缶コーヒーや、ペットボトルのそれは無理だけれど、おじさんの淹れたコーヒーはその苦みに強さを感じるだけで、すっきりと喉の奥に落ちていく。
ああ、苦手だったはずのものを、今あたしは美味しく感じられている──……。
「どうかしたのかね」
おじさんの向かいに座ると、暫く作業を続けて、やがておじさんは口を開く。
うん。──うん、どうかした、というか。いろいろあったというか。ありすぎたというか。
「……なんか、置いてけぼりだなぁって」
「?」
言ってから、語弊のある言い回しであったことに気付く。
「お姉ちゃんも、彩夜も。『お姉ちゃん』だってことがすごく、その時点でずっとあたしより大人なんだなぁって、思って。ちょっと、負けた気分」
「なんだね、それは」
ため息を吐く。雪羽の見せたその様子に、おじさんは苦笑してみせる。
「──ね、おじさん。小雨姉さんが昔、家を出てあたしたちだけで暮らすって言いだしたとき、どう思った?」
「? ……急に、どうしたんだね」
「ずっと、あたしは小雨姉さんに、そして不知火お姉ちゃんに護られて、手を引いてもらう側だったから、──さ。逆に、姉さんやあたしを見守る側だった、おじさんの気持ちって、どんなだったのかなって」
やっぱり、心配だった? 不安だった?
なんで、って。思ったりした?
「それは──そうだな、思わないわけはない。あのときは、はじめは驚かされた。それに、考えを変えさせようと、何度も説得したよ」
けれど、小雨の考えは変わらなかった。
根拠のない理由であっても、それが小雨の中には大きく存在していて。看過できないものだった。
その記憶は遠いものだったろう。けれど、けっして愉快なものとして思い起こされるものではなかったはずだ。しかしおじさんは冷静に、そして過去を懐かしむように、ぽつぽつと、雪羽に思い起こしたそれを語っていく。
「あの子にはあの頃既に、お前とあの子自身を養っていくちからがあったからね。最終的には、……あの子なりに私たちに気を遣っているのだと受け容れて、送り出すよりなかったよ。これでいいのかと、何度も自問自答はしたが──……」
「おじさん……」
「実際、住まう家を離れあっても、あの子は変わらず私たちのことを慕ってくれたし、彩夜たちを可愛がってもくれた。あの子なりのあれは自分自身へのけじめだったんだろうと、今になってはそう納得できるよ」
おじさんは、整理の終わった伝票をまとめて、重ねていく。
小雨姉さんなりの、気遣い。けじめ。
彩夜のことばを借りるなら、それがおじさんたちに善意として向けられたことで、姉さんは後ろを向いてしまったのだろうか? ……そして、おじさんたちにも気を遣わせてしまったのかもしれない。気遣いと気遣いの連鎖で、互い前だけを見ていられずに。
「止めるべきだったって、思っている?」
「……どうかな。そう思ったことも、ゼロだったわけじゃない。しかし──」
「しかし?」
「──それでも、また同じ選択を迫られても結局また、私はあの子の望むかたちを受け容れる気がするよ。あの子は言ったらきかなかったし、それに、」
──それに、それが娘の望んだものなら。支えて、背中を押してやる。背中から見守って、危なくなったら助けてやるのが、親のつとめだからね。
「親の……見守る側の、つとめ?」
「そう。笑えない結果になりそうなら、引き戻してやる。笑っていられる結果になれるよう、全力で助けてやるのが、見守る側のすべきことだ」
少なくとも、私はそう思う。
とくにお前たち姉妹は、遺された忘れ形見だったからね。より、望むように。より、幸せになってほしかった。
「少なくとも。自分への気遣いで身動きとれなくなることを、見守る相手に望む人間はいないよ。──雪羽、きみが笑う未来を、不知火が望んだようにね」
ヴァイオリン。──続けてくれって、不知火くんに云われたんだろう。
聞いたよ。ヴァイオリン、やめるつもりだったんだろう。
言って、おじさんは煙草に火をつけた。
吐き出された紫煙が、揺蕩い広がっていく。
身動きが、とれなくなること。自分の未来を閉ざす──それは雪羽のこれからに対して、姉が嫌だと言ったこと。
「おじさん。あたし、彩夜に云われたんだ。お姉ちゃんのために『やらない理由』へ拘るんじゃなくって。お姉ちゃんのために『やりたいこと』をしてやるべきだ、って」
「──そうか、彩夜が」
「お姉ちゃんにも云われたんだ。『笑顔でいるために必要なものを、捨てないでほしい』って」
そうやって気遣ってくれるお姉ちゃんを、雪羽は護りたいと思った。音楽が傷つけるなら、音楽から遠ざけよう。自分も一緒に遠ざかり、距離を置こう。そう、決めようとしていた。
「いいのかな、あたし。そんな気遣われるばっかりで。護られて。背中から……」
自分だけがそんな、走り去っていくみたいで。
たったひとりの家族。あたしとお姉ちゃんには、お姉ちゃんとあたししかもう、いないのに。
「手を、離さなければいい」
「え」
「背中を押してくれたその手を握って、一緒に走り続ければいい。少なくとも、この数か月見てきたお前と不知火くんの関係性は、そういうことのできるものだと、私には見えた」
──お姉ちゃんと一緒に、走る。
「彼女は、いい子だ。小雨を喪ったお前に寄り添い、ほんとうにいい姉として、ここまでずっと一緒に走り続けてくれていた。彼女がそう簡単にその手を放すような人間でないことは、誰よりお前が一番知っているんじゃないのかい」
雪羽。お前が、手放さないかぎりは。
云われ、雪羽は自身の掌を見つめる。
あの桜の季節からずっと、いつだって握りあってきたその掌には、消えぬ姉のぬくもりが刻まれている。
ふたりで走ってきた、記憶がある。
そうだ、一緒に走るって、言った。
「拘りなんて、些細なものだ。それに縛られるより、自由に走るほうがいい」
姉は見守る側で、妹は見守られる側かもしれない。でも、それで足を止めてしまうような人では──駒江、不知火は。そんな人じゃない。
あたしが引っ張ったら、引っ張ったぶんだけ、苦笑をしながら。少し、慌てながら。追いかけてくれる人だ。
あたしがなにかを捨てて、そこに立ち止まってしまったら──そこに姉を、付き合わせてしまう!
「──おじさん」
「うん?」
「ありがと。……おじさんにも、いっぱい見守らせちゃうね」
窓の外には、雪が降り始めていた。
キッチンの片隅の、カレンダーが視界の隅に留まる。
明日、明後日。その、次の日。
十二月、二十四日。
誰かが誰かに、贈りものを届ける日。
クリスマス・イブ。
そしてそれは、姉の、手術の日。
(つづく)
どうもです、640です。物語も佳境に差し掛かって参りました。
おそらく今回も入れてあと三話ほどで完結するかと思います。
最後までお付き合い願えると幸いです。それでは。




