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天涯孤独の、ふたりだから  作者: 640orz
第一部 春から、夏まで
3/74

第三話 休日に、あなたと 前編

  

         第三話 休日に、あなたと 前編

 

 

 訪れたことのない、場所だった。

 なのにそこは、ひどく見覚えを感じる。知っているように思える。

 だが、間違いない。この場所を「自分は知らない」。「踏み入ったことの、見たことのない」、その光景。

 だって、不知火は。海外に行ったことなどない。

 日本を離れずっと活動をしていた兄の仕事場を、その風景を、見たことなど、あるはずがないのだから。

 煤けた乾燥地帯。その、幌で覆われた向こう。

 足を踏み入れたそこには、外側から見えたものからは打って変わって、日本的極まる、部屋が広がっている。

 あり得ないことだ。こんなの、おかしいに決まっている。

 その室内を、間取りを不知火は知っている。ここはかつて、兄と自分が同じ家に日常的に暮らしていた頃。その記憶の中にあるものだ。

 不知火が歩を進めれば、机に向かっていた兄が振り返る。

 愛用のマグカップを片手に、こちらへと微笑んでくれる。

 いつしかそして、その傍らにはひとりの女性が寄り添い笑う。


「なんで」


 それは絶対に会ったことなど、ないはずの相手。だけれどその顔を不知火は間違いなく知っている。

 たったひとりの兄が、生涯初めて、異性として愛した女性だということ。

 自分にとって、義理の姉となるはずだった人。

唯一見たと断言できるのは、彼女の演奏風景。彼女の一番好きだという曲を、演奏している姿──兄から送られてきた動画。曲はたしか、『アイネ』、……『アイネ・クライネ』……そんな名前。

 だから、はっきりとわかる。

 抱いていた困惑や、違和感や、疑念。それらすべてが、確信へと変わる。

 

「これは、夢だ」

 

 ──と。

 知らないはずの場所に、郷愁を覚えること。

 あるはずのない、外観と内部との組み合わせをすんなりと自分が受け容れてしまっていること。

 兄が。生きて、笑っていること。

 会ったことのない人がこちらに笑いかけ、……そしてその人物はもう、生きているわけがない。……目の前にいること。

 両者が揃って、眼前にあったことなどない。だってふたりは、もう。

 そしてなにより。

 自分がいて。

 兄がいて。

 その兄が愛した女性が一堂に会するその場面がもしもあるならば、それはきっと三人しかいない情景ではありえないはずだから。

 それは不知火が望んだこと。

 兄が、その伴侶となるはずだった女性が同じく望み、そうありたかった状況だ。

 だから。『彼女』が、そこにいないはずが、ない。

 三人のわけが、ないのだ。

 

「雨宮さんが、いないもんか」

 

 だから不知火は、これが夢だと悟る。

 兄から、お前も飲みなさいと差し出されたマグカップに頭を振って、遠慮をしながら。虚構に対して名残を惜しむ。

 目覚めなくては。一日が、始まる。

 しかし覚醒へと向かいだした意識の中、鼻腔を擽る芳ばしいコーヒーの香りは、それだけは本物だった。

 少しずつ、少しずつ。光景が白んで溶けていく。

 逆にくっきりとした視界が、徐々に目の前に広がっていく。

 

「──ほら、ね」

 

 そういう起床だった。

 確信とともにゆっくりとベッドから身を起こせば、そこには先ほどまでの映像とはなにも重ならない、新居の自室がある。

 兄の写真は、部屋には置いていない。兄の影を思い起こさせるのは、不知火が今身に着けている、寝間着代わりの、兄のカッターシャツ。それっきり。だった。

 ああなったら、よかった。

 ああいう生活を、四人で送れたら。どんなによかっただろう。

 

「──兄さん。お義姉さん。雨宮さんは、いい子だよ」

 

 今だって、寝坊すけの私より、ひと足先に起きて。こうやって朝のコーヒーを淹れてくれている。いつも彼女のおいしいご飯に、支えてもらっている。

 彼女と一緒に暮らしている。暮らして、いく。

 

「大切にするから。護るから」

 

 不知火はベッドから降りる。フローリングの冷たさが、寝姿の裸足の足の裏に、心地よかった。

 窓の外は晴れ渡っている。いい天気だった。絶好の、お出かけ日和の日曜日。差し込むその光に目を眇めて、青空を見上げる。

 その背後で、やがて扉の向こうに気配が立ち止まる。ぱたぱたと、スリッパの音を伴って。

 遠慮がちなノックの音。はい、と短く返した不知火に、そして声が投げかけられる。

 

「──駒江さん。朝ごはん、できましたよ」

 

 ひょっとして起こしちゃいましたか。気遣うその声は、四人から遺された、ふたりの片割れ。同居人で、遺された同士で。

 今は、不知火の『妹』。

 

「うん、今いくよ。さっき起きたところだから」

 

 それは、ふたりで過ごす、はじめてのなにもない、穏やかな日曜の朝。

 とくにはっきりとした目的も決めず。

 はじめてふたりでのんびりと、今日、不知火は彼女とお出かけをする。

 そんな、休日の始まりだった。

 

                  *   *   *

 

 テイクアウトのカフェで買い求めた甘いカフェラテをひと口啜って、駒江さんはなんだか微妙な顔をした。

 低脂肪乳の、冷たいカフェラテ。ブラックは苦手なんだそうだ。ガムシロップも、たっぷりと入れて。

 

「? おいしくなかったですか?」

「いや、うん。そうじゃないんだけど」

 

 日曜のアウトレット・モールは、人の出で賑わっていた。

 雪羽たちの暮らす古都町からは、電車でふた駅。近所のショッピングモールとは、その広さからして数倍はあるように思える。

 手続きだとか、必要な買い物だとか。なにかしらの儀礼的なものだとか。そういった義務としてのものを一切抜きにした、はじめての、ふたりでの遠出。一緒のお出かけで、ふたりはここにいる。

 

「そりゃまあ、とりたててすごく美味しい、とも言わないけどさ。あくまでどこにでもある店の、どこでも同じ味のコーヒーだし。ただ」

「ただ?」

 

 モデルのようにすらっとした、長身をパンツルックに包んで、駒江さんはちょっと目線を逸らす。なんだか少し、照れているかのように。

 

「……朝、雨宮さんが淹れてくれたやつのほうが美味しかったなぁ、って。もちろんあっちは淹れたてだったんだし、手作りなんだから、当たり前なんだろうけど」

「え」

「比べるほうが、間違ってるよね」

 

 ごめんね、と。切れ長の目を細めて、駒江さんは雪羽に微笑む。

 言葉と、態度があまりにまっすぐで、思わずちょっぴり、雪羽はどきりとする。

 

「えっと。……ありがとう、ございます」

 

 で、いいんだろうか。

 たしかに、人並み以上には美味しいコーヒーを淹れる自信はある。

 両親を喪い、姉が独り立ちするまで。家族ぐるみだった、彩夜の家に、雪羽は姉と、居候させてもらっていた時期があった。──今でも、「いつ駒江さんを連れて帰ってきてもいいよ」と、部屋をそのままにしていてくれるくらいに、親しく、それこそほんとうの家族のようによくしてもらっていた。

 そんな彩夜の家の稼業は、喫茶店。居候の間も、姉とともにその家を離れてからも。折りにつけ、雪羽はそこで働かせてもらっている。だから自然、コーヒーの淹れ方なんかも年季の入ったものになっているとは思うのだ。

 面と向かって褒められれば、照れくさいし嬉しい。

 仄かに赤面しつつ、人の波に従って、ふたり連れ立ち歩いていく。

 

「駒江さんってスタイルいいですよね。背も高いし、すらっとしてて。羨ましいなぁ」

「そう? そりゃまあ、水泳やってるから無駄なのは人よりつきにくいと思うけど。でも、雨宮さんだって別に普通じゃない? 全然、細いじゃない」

「いやー。もっと身長、欲しいなって」

 

 駒江さん見てたら、思いますよ。

 言いながら、雪羽はふと、駒江さんの横髪を飾る、銀色の髪留めに目を向ける。

 普段はこんなアクセサリーなんて着けない、駒江さんだった。

 けれど今、照明を反射してきらきらと眩しい金属光沢を放つそれは、楽譜の、ト音記号のかたちをして、彼女を飾っている。

 かっこいい、美人という形容がしっくりくる駒江さんだけれど、その部分だけなんだか少し、雪羽と同い年相応というか、背伸びしているようなぎこちなさがあって、微笑ましく思えた。

 雪羽は雪羽で、お気に入りのパーカーにキャミソール、Tシャツ。これまた履きなれたミニスカートと、ひと晩じゅう悩んだにしては、背伸びもなにもあったものではないんだけれども。

 おろしたての、ダイヤのチェック模様のニーハイが精一杯、格好をつけているくらいだろうか。

 

「雨宮さん?」

「ああ、いえ。そのト音の、音符の髪飾り、きれいだなーって」

 

 なに見てるの、という風に、駒江さんがきょとんと首を傾げていた。

 雪羽が彼女の髪飾りを指し示すと、ああ、と短く言って、柔らかく笑う。

 

「兄さんからのね。一昨年の、誕生日プレゼントなんだ」

 

 彼女は笑っていた。けれど雪羽は、しまった、と思った。

 気にするべきじゃなかった。余計なことを、訊いてしまった気がした。

 

「──ごめんなさい。その」

「うん? ああ、いいよ。気にしないで。たしかに兄さんの形見ではあるけど、そういう意味合いで着けてきたわけじゃないから」

 

 雨宮さんだって、髪型変えてくれてるでしょ。それと同じこと。

 駒江さんが言うように、たしかに雪羽も、いつもはラフにセットするばかりの自身の茶髪を、ハーフアップにまとめている。これまた、お気に入りのマーブル模様のリボンで。

 

「大事な日とか、特別なお出かけの日とかにだけ、着けるようにしてるんだ。さすがにお葬式とかでは無理だったけど……今日は着けていい日だ、って思ったから着けてきた。それだけなんだよ。だから、気にしないで」

 

 むしろ、雨宮さんに気付いてもらえて。きれいだって言ってもらえて嬉しいよ。

 背の高い彼女は、雪羽を労わるように、ぽんぽん、と軽く、頭を撫でる。

 

「さ、行こう。新しいジーンズ、欲しいんでしょ?」

「あ、はい」

 

 そして、手を引く。

 あたたかくて、柔らかくて。細い、きれいな指先で。雪羽を先導して、歩んでいく。

 特別、と言ってくれた彼女が先に立ってくれる。

 

                  *   *   *

 

 大丈夫かなー、ふたりとも。

 キッチンに立つ妹が不意に漏らした言葉を耳にして、詩亜はブラウスにかけていたアイロンを置いて、そちらに目を向ける。

 

「しーちゃんたちのこと?」

「うん、そ。雪羽と、駒江さんのこと。昨日も雪羽、遅くまでなに着ていけばいいかなー、とか連絡してきまくってたし」

 

 舞い上がってなきゃいいけど。心配性な妹の物言いに、詩亜はくすりと笑う。

 友人から昨晩、相談の連絡を受けていたのは詩亜も同じ。

 どういうルートがいいか、とか。おすすめの店はあるか、とか。なにを着ていけばおかしくないか、とか。それこそありとあらゆるといっていいんじゃないか、というほどに。

 

「なんだか、カップルみたいですよね。あのふたり」

「そーそー。しかも付き合いたての、超初々しい感じのね。わかるわー」

 

 音を立てて煮えている鍋に、歌奈がカレーのルウを割り入れる。

 一種類ではなく、違う銘柄を二種類入れるのは、妹なりのこだわりらしかった。

 中火にして、かき回して。ルウを溶かしていく。

 休日の部屋に、カレーのいい匂いが広がっていく。

 皴ひとつなく、ぴんと伸びた制服のブラウスを、詩亜はひとつひとつ、畳んでいく。

 

                  *   *   *

 

 お昼どきのレストラン街はやはり休日と言うべきか、随分と混雑していて。どうにかふたり、暫く並んでからパスタのお店に入ることが出来た。

 ランチメニューのパスタセットをふたつ。

 雪羽がクリームソースのパスタを注文すると、駒江さんはちょっと戸惑って、迷ったように考えて、オイルベースの魚介のパスタを頼んでいた。

 

「……ひょっとして、クリームパスタ食べたかったんですか?」

「えっ」

 

 店員さんが行ってから、訊いてみる。

 どきりとした様子の駒江さんはちょっと頬を赤らめて、軽く掻いて。目をそらしながら、

 

「……うん。好きなんだよね、クリーム系とか、チーズ系とか」

 

 ああいう乳製品系統、大好きなんだ。

 

「別に、同じもの注文してもよかったんじゃ」

「ああ、いや。大丈夫だから。魚介類も大好きだし。気にしないで」

 

 注文が被るのを、避けたということらしい。それこそ彼女自身の言葉じゃないけれど、気にすることなんてないのに。

 

「それじゃ、半分こしません?」

「え?」

「オイル系もいいなーって思ってたんです。ふたりで、分け分けして食べましょ」

 

 ちょうどテーブルには取り皿が用意されている。お互い二種類ずつ食べられて、お得だというものだ。

 

「いいの?」

「もちろん。ダメですか?」

 

 ううん。首を横に振る駒江さん。なんだかその仕草が、反応が子どもっぽくて、少し面白い。

 

「ああ、あとは──……、」

 

 と。そこに、ランチセットのサラダをふたつ、店員さんが運んでくる。

 野菜とドレッシングに、クルトンが載っただけの、シンプルなサラダ。

 

「よかったら、トマト食べません?」

 

 雪羽は、どうにも生のトマトが苦手だった。くし形のそれを、駒江さんに示してみる。けれど。

 

「え……っと。ゴメン、実は私も」

 

 しかし駒江さんのほうも、トマトが苦手なのだった。

 

                  *   *   *

 

 はじめての、ふたりでのお出かけだったから。最初のうちはけっこう緊張したりもした。

 けれど、来てよかったと今は思っている。

 

「いやー、いろいろ遊びましたねー」

「うん、ほんとに」

 

 ふたり、手を繋いで歩きながら。もう一方の手にはお互い、いっぱいの買い物袋を抱えている。

 お互いの好き嫌いも知ったり。ペットショップで猫たちと戯れてみたり。ゲームセンターでクレーンゲームに興じてみたり、お茶したり──すごく、すごく楽しかった。

 ただ、このまま。楽しいままに終われたら。

 どんなによかっただろう。

 不知火にとっても。雨宮さんにも。

 

「あとは夕飯のお買い物をして──……?」

 

 上層階まで吹き抜けになったモール内を、二階の雑貨屋コーナーの前を歩いていた。

 不意に、どこからか、雑音や、店内のBGMとしてスピーカーから流れているのではけっしてない、流麗なメロディが耳を打った。

 それは、弦楽器の音色だった。

 ヴァイオリンかな、と思って、眼下の吹き抜けを、なにげなく見下ろした。

 不知火にとってはただそれだけの、ごく些細な出来事でしかなかった。

 そしてたしかに、行きかう人々の中に設けられたイベントスペースにて、演奏は行われていた。

 カクテルドレスを身にまとった、女性のヴァイオリニスト。

 その演奏はとてもきれいで。足を止めた人々は聴き入っている。どこかで聴いた覚えのある曲だった。

 

「──? 雨宮さん?」

 

 そんな中。急に、左の掌にあった、少女のぬくもりが消失した。

 するりと、抜け落ちていった。

 振り返ると同時、置き去りにされた買い物袋が、全面柔らかいカーペットに包まれたアウトレット・モールの床に落着する。

 ごめんなさい、と、消え入りそうな声が、辛うじて微かに耳に届いた。

 伸ばした手は、間に合わない。駆け出す雨宮さんの背中に届かず、指先は空を切る。

 

「雨宮さんっ」

 

 咄嗟、追いかけようとしても、休日の人ごみが迅速にはそうさせてはくれなかった。

 

『──ありがとうございました。ただいまお聴きいただいた曲はモーツァルト作曲、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』──……、』

 

 演奏を終えたソリストへの拍手。そしてそれに応じる声。

 雨宮さんに向けた叫びも、それらにかき消されていく。

 追いかけなきゃ。あまりに突然で、混乱しながら、不知火は必死に人の波に逆らおうとする。

 その只中に、気付く。

 演奏者たちを臨む、この場所のこと。

 自分たちの立っていたその傍らにあったもの、それは──、

 ピアノや、オルガンや、エレクトーンや。

 ギターや、そして──……、

 そして、ヴァイオリンがショーケースに並んでいる。

 その傍らに、等身大ほどにもなる大きなパネルと、楽譜と。CDのコーナーが設けられている。

 CDショップと併設された、楽器店。

 パネルに映し出されているのは、不知火も知っている顔。雨宮さんには、知りすぎている、存在。

 彼女の姉の。名前と、顔。

 

「……雨宮さんッ!!」

 

 ──『ヴァイオリニスト、雨宮 小雨・追悼フェア』。

 そう文字の刻まれたパネルを背に、不知火もまた、走り出す。

 浮かれてるなんて、間違っていた。

 不注意にもほどがある。

 よりにもよって、雨宮さんの最も受け容れ難いもののもとへ。なにも考えずに自分は、彼女を導いてきてしまった。

 なんて、無神経なんだろう。

 あの子を護るんじゃ、なかったのかよ。

 最低だ、私。

 周りを顧みる余裕もない。ふたりの織りなしたその様相を見る他者からの目線を気にすることすらできず、不知火は雨宮さんを追いかける。

 精一杯に、追いかけていく。

 

 

                             (つづく)

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