はじめての登校と異形討伐③
やるやろ会に戻った時、イシスから薄い布のようなもので作られた全身を覆う、皮膚に密着するタイツの様なものを渡された。
サクヤは手慣れた様子でタイツのようなものを着ると目だけ出す形できて、ゴーグルをかける。
「よく見ててね」
というイシスの言葉の元、サクヤが手首のボタンを押すと、パチッという音がして姿が消えた。
「こ、これは……」
そう、イシスがさっき言ったとおりこれは、光学迷彩、ほらあれですよ、セクション9がよく使ってるアレですよ。よく見ると微妙に歪んでいるから目を凝らせば微妙にフォルムが分かるが、暗闇に紛れるのには十分すぎるものだ。
すぐに再びボタンを押すとパチッという音ともに姿が出現する。
俺もそれに習って押してみる、おおう、凄い。本当すごい、かなり憧れていただけに本気でうれしいぞ。
「すごい嬉しそうね」
「いや、大ファンだからって、じゃなくて、えっと凄いけど」
「まった、また続きがあるのよ、これは迷彩機能だけじゃないの、そのまま立ってて」
とイシスはいわゆるバッドのような鉄パイプのような鈍器を持ちだす。
「え?」
「動かないで、大丈夫だから」
「ちょ!!」
俺の制止を聞かずそのまま思いっきり振りかぶるとそのまま横殴りで俺を叩きつけるが。
「っ!!」
思いっきり体を固めてそれを受けるが。
「…………」
信じられない、当たったのは分かった衝撃があるのに全く痛くない。体が少し揺れる程度だ。
「超衝撃吸収、10階なら高さから飛び降りても、1メートルの高さ程度の衝撃よ、そして身体能力増強効果もあるから跳躍も可能よ、ただしいきなりは挑戦しないこと、ケガと無縁という訳じゃないから、現場で調整してね、この異形討伐が終わったらちゃんと訓練するから、まずは慣れてちょうだいね」
「凄い、ってもう凄いという言葉しか出てこないよ、なあ、これってひょっとして」
「お察しのとおり、やるやろ会の会員の作よ、能力で作ったものなの」
「はー」
本当に、まさに全身義体と攻撃迷彩の二つを兼ねるってわけか、本当にチートだよな。
「動き出すのは異形警報が鳴った時が相図よ、それまでは例え異形を見たとしても動かないことね」
「ん、分かった」
「最後に一言、チートではあるけど、万能ではないわ、だから気を付けて」
●
学園都市は区画ごとに分けられている。区画によりイメージの差別が無いように、生徒会本部があるに数字の1を割り振ってある以外は、そこからランダムに区画が振り分けられている。
23区画は学生達の居住区、学院の敷地内に寮があり住まいを構えているのは、特殊な学院だけでエラルナ女子学院のようなのは少数派らしい。
俺たちは光学迷彩の着たまま、その時を待っている。サクヤは顔の部分だけを外して風を感じて瞑想しているようだ。
俺はさっきから怖さで緊張しっぱなしだというのに、強がってもいいから霊性に勤めないと。
とこの時、ファンファンと異形警報が木霊する。
その瞬間サクヤと俺は立ち上がって準備体操とばかりに体を動かす。
23区画の学生たちはいっせいに部屋の中に入り戸締りをしめる音が木霊する。
何故それで安全対策が取れるかというと、異形は動く物を攻撃する性質を持っているため、いわゆる建物にこもってしまえば、サイズ的にも入れないので安全なんだそうだ。
つまり狩猟部を始めとした異形を狩る者はひたすらに動き回るのだ。
とはいえ今の俺たちはこの光学迷彩を身に着けいる。だから状態で動き回れば目立つから姿を消してしまうからその方法は使えない。
だから必然的に動き回ってこちらから見つけるという単純な策を採用する必要がある。
だから狩猟部に先を越されることもあるが、それがうまい具合にカモフラージュになっているのだ。
「よし、行こうぜサクヤ」
俺たちはそのまま光学迷彩に頭の部分を手にかけた時。
俺たちの頭の上で急激に影が広がった。
次回は明日投稿します。




