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プロローグ

短編系で出そうとしていたんですが、『血髪の破綻者』と同時進行が出来なくなるという別問題にやられ、分けて出すことになりました。妥協ですねw

あっでも、短編系の賞があったらそっちにまとめて出す感じになると思います。そんな感じです。はい。

■◆□◇◻▫▫▫▫プロローグ▫▫▫▫◻◇□◆■


――――こんな未来想像していなかった。

そんなことを思ったりしたことないですか?

そんなあなたにはこれ!


『Re:Time』


つまらなかった青春を楽しい青春に変えてみませんか?


電話番号は0120ー××××ー××××まで!

お電話お待ちしております!








―――こんなTVショッピングがあれば私はどうするだろう。


――将来のために勉強をしよう。

――頑張って進学校に入れば将来楽になるぞ。

――努力は必ず報われる。


私は信じた。


今は苦しいかもしれない。

今は辛いかもしれない。

今は楽しくなくても。

次は楽しくなる。


今は何も感じないかもしれない。

今は何も無いかもしれない。

今は無くとも。

何時(いつ)かは何かを得る。


今は――――――――――


私は親に言われた通り生きてきた。


行けと言われた学校には進学した。

中学も高校も大学も。

取れと言われた成績はちゃんと取った。

小、中、高、大。共にすべて主席で卒業した。


そして最後、幸せになれと言われた。


私はペンしか持っていない。

私は知識(ノート)しか持っていない。


私に青い空は無い。

あるのは白い天井に白い電気。

私に春は来ない。

いつも一定の部屋の中。


でも外は季節が変わる。季節が巡り、巡り巡って新学期。その繰り返し。

…でも私の心境は一時も変わらない。

気候が変わる。気温が変わる。それだけ。私には関係の無いこと。そうとしか思えなかった。


青春を捨てたのだ。


その短くて大事な日々…。

その短くて楽しい日々…。

その短くて辛い日々…。

その短くて悲しい日々…。

その短くて幸せな日々…。


私は捨てた。


幸せになれ。こんなに難しいことを言われたのは初めてだ。


戻れるものなら戻りたい。

青春という短い時間に。

取り戻せるなら戻したい。

青春という大事な日々を。


私は買う。青春の思い出がほしい。


そう私は願う。(そら)に願う。

そして神に願った。

29歳 馬場(ばんば) 柳津(やない) 独身、フリーター。

このまま一気に1話と2話出します。

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