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平凡という名の最強能力  作者: 円堂 龍輔
1/5

始まる非日常


 「俺が絶対助けるからな。」 

彼、結城 瞭がささやける言葉はそれだけだった。

今、自分が抱えている少女を落とさないように、瞭は抱え直しながら全力疾走した。

「とにかく、何も考えるな俺、今はこのことにだけ集中しろ。」

この抱えている美少女の名前は、真瀬 葵。

理性が吹き飛びそうなくらいかわいい。実は瞭が好きになった相手でもある。

まぁ、いわゆる片思いってやつだ。その片思いの相手を抱えているなんてハッピーなシチュエーション

そうそうありえないだろう。

高ぶる気持ちを抑えて瞭は、道を走りつづけた

「でも、なんだってこんなことに巻き込まれなきゃいけないんだ。パシリのせいだ……。

アイスとコーヒーを買いに行ったからだ……。まぁ断らなかった俺もあれなんだけどな。」

瞭には、妹がいる。結城 夢だ。中学3年で、一番忙しい時期の受験がある。

瞭が、夜更かしには欠かせないコーヒーを買いに行こうとしたときに、

夢がアイスを頼んできた。

「夢のやつ後で覚えとけ。痛いじゃすまないかもしれないことを…、って駄目だ。

はたから聞いてれば変態と思われちまう。」

怖いのを抑える為に、虚勢をはっている。独り言でごまかそうとしている。

でも、瞭は真瀬だけは助けたいと思っている。

「まずはこの状況の打開策をみつけなきゃだな。逃げてるだけじゃ何も始まらないし。」

そう、瞭は逃げている。この悪魔のような獣から。



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