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楽しい毎日

なんかPVが初回からまあまああって、驚きです。


この物語はある方と以前に書く約束でしたから、書いています。


不定期で、連載も長く無いですけど、楽しんで読んで頂ければ幸いです。

 私の朝は愉しみが待っている。

 それはモーニングキスなのだ。

 さくやと名前を変更した息子の小さな唇を頂きますなのですよ。


 ショタコン?

 幼児趣味?

 はたまた鬼畜?


 何とでもいいなさい。

 天使みたいに可愛いのだから仕方ないの。

 そう、本当に可愛いくて、どうしようもないから仕方ないのです。


 朝から、愛らしい寝顔と無防備な姿を見ると……。


 いやっ!

 これ以上は言えません。

 だって、私は花も恥じらう女子高生なのですから!

 さくやちゃんはやっと掴まり立ちする姿が凛々しくて、将来は凄い人物になることは確実と思っていたんだけどね。


 いやいや、私の力で何とかするつもりもあったんだけど、小さいうちは好きなことをやらせてあげよう。


 私の通う学校は女子校で、幼稚舎の頃から通っているのだが、この子と離れたく無いとの理由から学校の敷地横に保育園を作ってしまった。

 それが出来るまでは、母様に任せていたのだが、毎夜ホストクラブにいそいそと通う母様にはあまり任せておけない。


 じじいは中東に石油を掘りに行っているし、頼れるのは私だけだ。

 だから必要が無い女子校まで買収している。


 ん?

 お金?


 そんなものは心配要らない。

 母様の会社とじじいの会社の役員になっているから、毎月、小さな国の国家予算程度は入って来る。

 だから、私に勝てる女子高生は世界中を探してもいない筈だ。

 ロイヤルファミリーだけは少し違うのだが、私を怒こらせるなら怖い事が起こることは知っているだろう。


 んで、今の一番の悩みはさくやの学友のことだ。

 変な虫が付かないようにしておきたい。

 という考えは昔の考えだ。


 虫は早めに付けといた方が安心できる。

 我家の情報網をフル回転させて、さくやの彼女候補を選んだ。

 前提条件は美人の素質と頭がいいこと。

 しかし、それはあくまで前提であって、ココからが大事な部分なのです。

 さくやに惚れてくれることと、一途なことと、私に歯向かわないことのセットだよね。


 徹底的に探すと幾人かは候補が見つかったので、早速交渉を進めた。


 数億単位の札束を用意して、契約は家の横のマンションに住むこと。

 その方々の中には、遠く九州から北海道までの同じ歳の娘がピックアップしてあるが、まずは近場からアタックする。

 あっ、アタックするのはその道のプロに決まってますので、間違え無いように!


 その中で一等、光っていたのは篠田沙由里ちゃん。

 まあまあのお嬢さんらしいが、お祖父さんの経営している病院の建て替え費用が無いらしい。


 私はスッと動いたのは言わずもがなである。

 融資の話しにはすぐに応じてくれて、病院の建て替えはスムーズに進んだ。


 公園デビューも篠田さんの母親と一緒にしたのだが、古株の母親連中は、やはり私らを無視するので、八方手を尽くして、旦那連中を都心から離島勤務にして、更に降格してやった。

 なかには単身赴任という姑息な手段を取った母親には、丁寧に説得して出て行ってもらったが、それもその道のプロがしたことだから、私は知らない。


 ただ、古参の母親が公園に居て、困っていると伝えただけのことだから私の感知する所ではない。


 さて、なんで沙由里ちゃんを選んだかというと、大事な点を押さえているからだ。


 それは『したたかさ』


 幼稚園の頃からその使い道を知っているということはなかなか女の子としての素質がある。

 しかも、私を見るや否やガンを飛ばして来やがった。

 私の方が美人で若いと言わんばかりに。


 これには絶句したが、しばらくすると笑いが止まらなくなってしまった。


 本当に逸材だ。

 四月から同じ学校に通わせるのが楽しみだ。

 さて、迎えの車が来たから学校に行ってこよう。

 車が止まると母様が出て来た。


 そう、今日は入れ替わりで母様にさくやをお願いしている。私は学校では生徒会長もしているために一人では面倒を見れないのだ。


 学校の中ではお淑やかで、頭が良くて気立ても優しいし、モデルのようなスタイル。

 私を現代のチート娘と言わずして、何と表現するのだろうか?

 なーんて、自分ではそう思っているけど、ハタから見れば唯の親バカな女子高生だろう。

 教室の自分の席に鞄を置く。


「久しぶりじゃん」なんて声が掛かる。

「まあね」と返すいつもの挨拶。


 ここは、唯一の変わらない日常だ。


 私にこんな口をきけるのは、一人しかいない。

 幼稚舎時代からの悪友の西園寺深雪だ。

 こいつもお嬢のクセにかなり変なヤツだから何となく気が合う。


 西園寺グループという母様の傘下の企業体の傍系らしいが、本人は全く気にしていない。

 オタク全開なバカ娘だが、愛すべきバカと思える。

 将来は医師になりたいそうだが、やる事と頭の良さは反比例して、なかなか成績は良い。

 私の数少ない大事な友達と言える。


 担任がホームルームで教室に入って来たから、今からは睡眠学習といこう。

 高校で習う範囲は中学に入る前に終わっている。

 今の興味の中心は経営学と心理学になっている。

 だから、出席日数稼ぎだけなので早く帰って、愛息子とハグがしたいのです。

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