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黒き騎士《ナイト》  作者: 悠夢
第1章:誕生パーティー 黄金の皇女と黒き騎士
1/22

パーティー2日前―少年少女の日常―

 始めて書きました。どうか暖かい目で読んでください。

 青い空。緑が生い茂る草原。透き通った川。しかし、ここはみんなが知る世界ではない。

 この世界には妖精もいれば喋る木々もいるし竜だっている。そして魔法もある。


 国の中心都市 アルバス王国から東側に位置する場所。そこに小さな村がある。山々に囲まれており辺りには生い茂る草花が咲きはなっている。

 周りの家は木材で建てられた山小屋風の家が幾つも建っている。

 ここに1人の少年が暮らしている。黒髪黒瞳、名前はクレイア。十六歳の少年で腰には剣が吊されている。

 「フゥ…。今日はこんなもんか」

 クレイアが目差すは木造の家。扉を開け

 「ただいま〜っと」

 誰もいない家に挨拶をする。ただただ、少年の声だけが寂しく響く。

 トレードマークの赤いマフラーを外し、扉の近くに剣帯から吊り下げた剣を壁に立て掛ける。

 部屋に置かれた机に晩御飯の魚を置く。背中にあるカゴは床に下ろす。中にはやはり晩御飯のおかずと思われる野菜などか入っている。

 クレイアは1人でここに住んでいる。別に家族が亡くなったとかそういう話ではなく。ワケあって離れて暮らしている。

 クレイアの家族はクレイアを入れて四人。父、母、一つ下の妹の四人家族。

 クレイアの他の家族は城下街に宿屋を経営してしる。クレイアが家を出るまでは結構、繁盛していたので潰れてはいないだろう。

 「さて、晩御飯の準備でもするか」

 そう言って台所へと向かう。

 晩御飯を作り終わる。今日のメニューはサラダ、焼き魚、パン、野菜スープ。

 「いただきます」

 手を合わせて、食べ始める。

 すると、


 ――トントンッ――


 「ん?誰だろ?」

 扉を叩く音が聞こえ箸を置く。

 扉を開けると

 「こんばんは〜。クレイアちゃん」

 ふくよかなおばさんが鍋を両手の取っ手を持ち立っていた。

 「ローザおばさん。どうしたんですか?」

 そうこの女性はローザさんこの村の村長さんの奥さん。

 「食事中にごめんね〜。煮物作り過ぎちゃってね〜。おすそ分け」

 「本当ですか?いつもすいません」

 クレイアがこっちに着てから何度かおすそ分けを貰っているとても優しいおばさんである。ローザにもクレイアと同い年の息子 マリクがいる。

 そのマリクも一人暮らしをしているからクレイアの両親の気持ちが分かるのだろう。

 「いいのいいの。逆にこっちが助かってるくらいだから」

 「本当ですか?なら遠慮なく頂きます」

 「うん。クレイアちゃんも私の息子みたいなものだから。それにまだ十六歳でしょう?ならまだまだ食べなくちゃ。育ち盛りなんだから、ね」

 「ありがとうございます。おばさんの料理いつも美味しいです」

 「ふふふっ、ありがとう。あっと、いけない。食事中だったね。それじゃあ、何かあったら言ってね」

 会話を終えそそくさと、我が家へと帰っていく。

 「おばさんも大変なのに俺のことまで気遣ってくれて悪いな〜。今度、家の方でも手伝いに行こっかな」

 ローザの…村長さんの家族は全員で九人家族である。

 村長さんのルドルフ、奥さんのローザ、ルドルフの父、母、長男のマリク。今は城の騎士のため城の方にいる。

 長女。三男、四男の双子。最後に次女。まだ、二歳だ。

 大変そうだけど、とっても賑やかで笑いが堪えないて他人が見ても幸せそうな家族だ。

 クレイアにもかけがえのない家族はいる。・・・けど・・・今は帰れない。寂しくても今はここにいなければならない。

 クレイアはローザから貰ったおすそ分けを抱えて食事の席へと戻った。




 埃は一つなく清潔感が溢れている部屋。家具やタンスなどもどれも高級感が醸し出されていて一般市民には到底手が出せない代物ものばかりだ。


――コンコンコンッ――


 規則正しいノックが聞こえ

 「アリアンティア様、おはようございます。お目覚めですか?朝食の準備が整いました」

 そして、天蓋付きのベットで一人の少女が目を覚ます。

 「んっん〜〜〜ん」

 と、伸びをする。まだ頭がぼーっとしている。

 ここは皇女 アリアンティア・グラディウスの一室である。

 「アリアンティア様?・・・」

 呼び声が聞こえない為、侍女がもう一度声をかける。

 「あっ、はい!起きています。どうぞ」

 侍女の声で頭のモヤモヤを無理矢理取り払う。

 侍女が皇女の部屋に入り一礼した後

 「おはようございます、皇女様。早速ですがお着替えのお手伝いをさせていただきます」

 「はい。お願いします」

 その言葉を待っていたとばかりに部屋の外にで待機していたもう三人の侍女が入ってきて着替えが始まる。

 髪をとかす者。その髪は金色で(けが)れ一つない。

それは持ち主の心をそのまま写しているようで美しくさ純粋さ兼ね備えている。

 そして、ドレスを着せる者。薄くだが化粧をしてくれる者。

 侍女四人はそれぞれ役割があるようで手慣れた感じで進めていく。


 長テーブルに何十個も置かれたイス。大会議室とも思われる大きな部屋。

 こは食事をする場所。

 そこにはすでにこの国の王と王女がイスに座って娘の起床と朝食を待ちながら夫婦の話をしている。

 「アリアまだ起きないのか?」

 貫禄のある力強い声。

 「あなた、そう焦らないで。あの子は朝が弱いのだからもう少し待って」

 優しさが滲み出る声。この国の民を癒してくれる音色。そしてなにより愛も感じられる。

 「しかしだな、エリザベス。娘とゆっくり会話ができる時間なのだ。それを削りたくはないのだ。それに二日後にはアリアの誕生パーティーがあるのだ。それにそれに・・・」

 王も人。何より娘が大事で親バカなほどである。

 「分かりましたから、落ち着いてください。はぁ〜。焦らなくてもあの子は来ますから」

 そうしているうちに

 「おはようございます。お父様、お母様」

 二人の両親は振り返る。

 そこにはあたかも今起きたばかりの寝ぼすけ美少女・・・ではなく紛れも無くこの国の王と王女の娘 アリアンティア・グラディウス皇女がそこに光臨した。

 父親と母親が待つ席へと急ぐがそのバタバタした走りが少し高貴さを下げているきもする。

 「おはよう、アリア」

 待ち望んだ娘が来て満面の笑みの父親。

 「おはようございます、アリア。今日も遅かったわね。夜更かしでもしていたの?」

 柔らかいすべてを包み込む笑みの母親。

 「えへへへっ、ごめんなさい。お母様」

 図星をつかれ苦笑いで答える。

 「勉強でもしていたのか?」

 「この子が勉強する訳無いでしょ。それよりも朝食にしましょう」

 「お母様ひっどーい」

 笑いが起こる。王も女王もあろうことかメイドたちも。

 「もう〜。みんなひどいよ!」

 膨れるアリア。その顔もとてもかわいらしい。


 メイドの笑いもとくに気にした様子はない。メイドに対しても友達並に仲良くしているのだろう。

 「わっはっはっは、やはりアリアといると笑いが絶えないな」

 「うふふっ。それよりもユーリ、食事を」

 笑いが残るなか食事の準備を促す女王。

 「は、はい。・・・食事の準備を」

 涙を拭いながら侍女のユーリが手を叩き食事をはこばせる。


 食事をとりながら話は進む。

 「そうだ、アリア。二日後はお前の誕生パーティーだ。何か欲しい物はあるか?」

 王が尋ねる。アリアは手を止める。

 「・・・何でもいいのね?」

 視線が王に突き刺さる。嫌な予感がしてならない。

 「い、いいとも。何でも言ってみなさい。」

 しかし、聞かずにはいられなかった。

 そして、小さな口から紡がれた言葉は

 「お父様、わたし。・・・・・・・・・・・・・・ドラゴンの赤ちゃんが欲しい」

 「そうかそうか。ドラゴンの赤ちゃんか。そんなのお父様にまかせな・・・・なに〜」

 最悪の答えは避けられほっとしたらとんでもないおねだりだった。

 ドラゴンとはあのドラゴンである。

 「ね〜え、いいでしょお父様」

 「うっ」

 「あなた、どうするの?」

 「うぅぅぅ〜〜〜〜〜う・・・・・・・・・・・。わかった、なんとかするよ」

 渋々、オッケー出す王。

 「やったー。ありがとお父様」

 ドラゴンの入手なんて難しいにもほどがある。

 「もう!ほんっとに娘には弱いんだから!どうなっても知りませんからね」

 本当に王なのかと思うくらいに女王に叱られて小さくなる王。それを視界の端で見ながら喜ぶ演技をするアリア。

 (本当は違うものが欲しかったけど・・・)

 朝から嫌な雰囲気にはしたくなかった。言う前から分かっていた。だから、言わなかった。言えなかった。

 (本当に叶うなら叶えてほしい。わたしが本当に欲しいものは・・・・・・)

 それは彼女が願うたった一つの願い。その願いが叶うことはこれから先あるのだろうか。


 その後、家庭教師による勉強と魔法の授業を受けた。

 昼食を終えた後、アリアは父である王の元へ来ていた。

 アリアは王の自室まできてノックの後

 「誰だね」

 「わたしです。アリアンティアです。お父様、今大丈夫ですか?」

 「アリアか。大丈夫だぞ。お前ならいつでも大歓迎だぞ」

 承諾を得、中へと入る。王の机には書類が山積みになっている。

 「それでどうした」

 「お父様にお願いがありましてここに参りました」

 王はドキッとした。今朝のおねだりもある。しかし、聞いてみないことにはわからない。

 「そ、それで何かな?お願いとは」

 「えっと、ですね。午後に城下街の方にお出かけしたいのですけど、いい?」

 「城下街に?・・・あ〜、またロイドの所か?」

 「うん、そう。」

 「そうか。たまには生き抜きも必要だな。いいぞ、行ってきなさい。・・・そうだ、ついでにパーティーの招待状も渡してくれないか?」

 「うん、わかった。それじゃあ準備してくるね」

 その言葉を最後にものすごい素早さで出て行った。

 「やれやれ」

 と、悲しげに呟く。あの子にはこれぐらいでしか罪滅ぼしができない。ならこれぐらいなら許してあげよう。

 そんな王の思いと呟きだけが残った。


 アリアは急いで部屋に戻りワンピースへと着替え城門へと向かった。

 城門前には見慣れた少年が立っていた。

 「今日もよろしくね、マリク君」

 「はい」

 マリクと呼ばれた少年は無愛想だが礼儀だけはしめしている。

 十六歳ながらも皇女の護衛を任せられくらいの実力を持った少年。

 「・・・って、ちょっと待って。まさかその格好でこれに乗って行くの?」

 「?そうですが、何か?」

 少年の格好はいつも付けている黒いマントにいつもの軍服姿。

 城の中ならまだしも城外では目立つ。

 乗り物は馬車。馬車なのだが豪華過ぎる。いかにも皇族が乗っています的な外見をしている。

 「いや、その〜。その服装とこの馬車は何?」

 「いつも使っているものですが」

 「たしかにいつも使っているけど。一応、お忍びで行くみたいな感じだから。服装は私服でいいし馬車もいらないから」

 「そうですか。それなら着替えてきますのでここお待ち頂いてもよろしいでしょうか?」

 「オッケー」

 マリクは城の方に向き直り歩き出す。

 「アリアンティア様。くれぐれもお一人でお出かけにならないようにお願いします」

 ドキッ。一本踏み出そうとしたところで凍るアリア。

 「ヤッ、ヤダな〜。そんなことしないよ〜」

 少し棒読みっぽくなってしまっている。

 (後ろに目でもあるの!?)

 「そうですか。それでは失礼します」

 「・・・・・・・・・・よし!それじゃあ、・・・あれ?」

 マリクの姿が見えなくなったのを確認し足を動かそうとしたが・・・動かない。

 「えっ!?なんで?なんでわたしの足動かないの!?」

 少し混乱しながらも足元を見る。すると、足が凍っている。足と地面が一体化しているように凍っている。凍ってはいるが冷たくはない。

 「ウソ!?もうマリク君ったらー!ん〜〜〜〜ん!」

 アリアの足はマリクの魔法によって凍らせてあった。

 アリアが凍り付いた足に苦戦していると

 「アリアンティア様。ただいま戻りました」

 背後にマリクがいた。

 「あっ!マリク君!ひどいじゃない!」

 「すみません。しかし、アリアンティア様は絶対にお一人で行かれると思ったので」

 「何それ。わたしそんなに信用ないの?」

 「はい」

 「はいって、少しはわたしを信じてよ」

 「すみません。しかし、現にアリアンティア様は動こうとしましたよね?」

 ドキッ。また見抜かれてしまった。

 「ああ〜、これは〜、その〜」

 考える。考えを搾り出す。

 「え〜っと。・・・・・あっ、そう。準備運動していたの」

 「準備運動?」

 「そうそうそう!準備運動!ず〜っと城にいるしこれから歩くんだよ!だから、筋肉を伸ばしてたの!うんうん!準備運動大事だよ〜!」

 必死の言い訳。だれが聞いても言い訳にしか聞こえない。いや、あの王なら信じるかもしれない。

 「そうですか。それならもう行きましょう」

 アリアを追い越し先に進むマリク。それを見たアリアは、

 「ちょっと待ってよ、マリク君。わたし動けないんだけど」

 「何言ってるんですか?足元をよく見てください」

 「えっ?」

 マリクに促され足元を見る。すると、さっきまで氷で地面に張り付かれていたのに氷がなくなっていた。 そうマリクが魔法を解除していた。マリクが戻って来てすぐに。アリアは必死言い訳で気が付かなかったが。

 「早く行きましょう。せっかくの時間がなくなりますよ」

 そっ言って歩き出す。

 「もう〜、待ってよ皇女であるわたしを置いて行く気?」

 「はい」

 一刀両断。

 「もう〜、待ってって」

 そんなことを言いながらピョンピョン跳ねマリクの後を追い掛けて行く。

 目差すは城下街にある宿屋さん。


 城を中心に周りにはいろんな所がある。

 そして、今目指している場所、宿屋さんは町の商店街の方。城の南側に存在する。

 アリアは目的地に向ながらもウインドウショッピングを楽しんでいる。「これ可愛くない?」と可愛いものを見つけてはマリクに聞いている。

 この国の皇女でもまだ十五歳。年頃の少女なのでオシャレなどに興味があるのは当たり前である。

 ちなみに周りの人達はアリアのことを皇女だとは気付いていない。

 そんなこんなで民衆には気付かれず目的の場所に到着する。


 ―ガジャッ―


 店の扉が開き反射的に少女は振り返る。

 「いらっしゃいませ」

 元気のいい挨拶。

 「こんにちは。エレナちゃん」

 エレナと呼ばれた少女はお客の顔を見て固まる。

 「えっ?なんでいるですか?今日でしたっけ!?来るの?」

 「ううん。いきなり来ちゃいました〜」

 「そんな〜。困りますよ、いきなりは。こっちも準備がありますから。もう、お父さん、お母さん。ちょっとこっち来て」

 「どうしたエレナ。そんな大きな声出して」

 「そうよエレナ。お客様もいるんだから」

 エレナの両親が出てきてアリアの顔を見て固まる。

 「皇女様!?すみません!お迎えもしないで」

 「あっ、いいんですよ。わたしが急に来ちゃったんで。気を使わないでください。それにあんまり大きい声で言われるとわたしってバレますんで」

 「あっ、はい。すみません。それで今日はどういったご用件で」 なんとかエレナの両親は落ち着きを取り戻し用件を聞く。

 「得に用はないけど、何となく来たくなっちゃったの」

 笑顔で答えるアリア。

 「あっ、それじゃあ、後でお買い物行きませんか?」

 エレナがアリアを誘う。

 「アリアンティア様。用件はあります」

 「えっ、そうだっけ?う〜〜〜〜〜ん。・・・・・あっ、そうだった!おじさん、はい」

 アリアは思い出し招待状をロイドに手渡す。

 「これは?」

 「アリアンティア様の誕生パーティーの招待状です」

 ロイドの疑問にマリクが答える。

 「えっ?本当ですか?アリア様」

 「うん、本当だよ。あと、いつもの呼び方でいいよエレナちゃん」

 「うん、わかったよ。お姉ちゃん」

 皇女に一般市民がお姉ちゃんと呼ぶのは無礼なことだがこの二人は幼なじみである。別にエレナなの家も王族ではない。

 ただ偶然に小さい頃知り合いそれから仲良くなったというわけだ。

 お姉ちゃんと呼ばれご満悦のアリア。アリアには兄弟がいないため尚更嬉しいのだろう。

 「あの〜、皇女様。せっかくお招きされて誠に申し訳ありませんが、私達は遠慮させていただきます」

 申し訳なさそうにロイドが答える。

 「本当に申し訳ありません。気持ちはとてもうれしいのですが、一市民である私達が皇族の方々と一緒にはいられません」

 エレナの母が続ける。

 「うん。たしかにいずらいなもしれない。わたしもあんまり得意な人達じゃないし」

 「アリアンティア様」

 口調が少し強くなるマリク。

 「ごめんごめん。それじゃあ、お父様には来られないって言っておきます」

 「はい。本当に申し訳ありません。あと、アリアンティア様、この度は十六歳誕生日おめでとうございます」

 ロイドの言葉とともに他の二人もお辞儀をする。

 「はい。ありがとうございます。その言葉だけで十分嬉しいです」

 それを満面の笑みで返すアリア。

 「それじゃあ、お姉ちゃんちょっと待ってて。出掛ける準備するから」

 エレナが自分の部屋に行ったのでイスに座って待つたせてもらうことにした。出された紅茶を飲みながら。


 町に着たはいいが目的地は決まっていない。ただ、いきあたりばったりで店を見て回る。他愛もない会話をしながら。遠くから見れば仲の良い姉妹か友達にしか見えないだろう。

 「アハハハッ・・・。ところでさアイツから何か連絡とかあった?」

 笑いの後、少しだけ真剣な顔付きになるアリア。

 「・・・もしかして、兄さんのこと?」

 エレナもアリアつられてか真剣な表情になっていた。

 「うん」

 「・・・特に、ないよ」 歯切れが悪い返事。

 「そう。それならいいの。・・・じゃあ、今度はあそこのお店見てみよ」

 アリアはそんな返事を気にした様子はなくすぐに話題を変える。

 「う、うん。待ってお姉ちゃん」

 アリアを追うエレナ。何かを隠している。

 マリクは遠くで二人の見守っている。何が起きても大丈夫なように。もしなにか起きたとしてもあの方だけは守らなければならない。この世界の女神である。あの方だけは。そんなことを考えながらマリクの視線はアリアから離れることはなかった。

 少しごちゃごちゃしてますが、ここまで読んでくれてありがとうございます。

 次も頑張って書いていきますのでよかったら読んできださい。

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