思惑
今村信長育成アドバイザーが
レバンテ山口との打ち合わせを終え
横浜ミドリシティFCの会議室
に入ると、今日のプレシーズンマッチの試合の
映像を山田監督が、繰り返し見ています
山田監督は、今村に椅子を勧めます
「今日は、有難うございます今村さん
試合を設定していただいて
レバンテ山口はユース選手も混じって
いましたが、強いですね」
今村信長は、山田の言葉を遮ります
「何時も全力なんだよ、山田
1部に上がってきても、叩き潰すぞ
そう言えって、監督には言われたよ」
「そうですね
負けたくはありませんし
プレシーズンマッチでも全力で戦わないと、
相手にも、ファンにも失礼ですよね」
今村信長は、画面を見ます
「良く撮れてるな、山田」
「そうでしょ、山口一郎社長が後で見たい
ということで、新製品のカメラを購入したそうですよ」
レバンテ山口の華麗なパスワークが画面に、映しだされます
「息がピッタリですね、今村さん」
「そうだな、連携は時間をかければ
向上するからな」
山田監督は、画面に映しだされる
レバンテ山口の選手の足元を凝視します
「足元の技術が高い、選手が多いですね
ボールタッチが、柔らかいですね
レバンテは、今村さん」
「確かにな、監督の要望だからな
レバンテ山口の監督は、華麗なパスサッカーを
志向するからな
お前は俺には、怪我しにくい選手って言ったよな
要は、自己管理が出来る選手だよな」
「感謝してますよ、今村さんには
まだ、大きな怪我をした選手は居ませんから
しっかり、キャンプ前には体を仕上げて来てくれましたよ
まあ今日は、レバンテ山口の華麗なパスサッカー
を見て完全に委縮しましたけど」
「ボールウオッチャーになってたな
丁度ここらへんだな」
試合のテレビ画面を指さします
「そうですね、ボールが取れませんね
中途半端ですねプレスが、迷いがあります
まあいい経験でしょう」
お疲れ様です