変化
レバンテ山口とのプレシーズンマッチ
を終えてのロッカールーム
山口大監督は、険しい表情で選手達を見ます
「君たち、今日の試合は話にならない
ピッチに立ったら、関係無いんだよ
プロとかアマチュアとか
逃げるな怖くても、今日は練習なんだから尚更だ
君達なら、DFの裏に出たら必ずゴール出来る
ゴールに入れるだけだ
自覚してほしい、君達はもうプロサッカー選手だ
限られた人間しか、プロにはなれないんだよ
良いじゃないか、運や偶然でも
横浜ミドリシティFCに入団したんだから
チャンスを生かせ、勝利を掴め
上に行くんだろう、1部にそして世界に
置いて行くぞ、ついて来ない者は
明日は、完全オフにするから
気持を切り替えなさい、以上」
山田監督は、ロッカールームを立ち去ります
主将の鏡は、監督が出て行くと
皆の前に立ちます
「今日は、主将として何も出来なくて
ごめん、逃げてたよ自分から
世界で活躍するのが、目標なのに
ここで立ち止まれないよな、みんな」
「そうだよ、俺も上へ行きたいんだよ」
次々と選手が、決意を語ります
ロッカールームの外では
山田監督と田中勝GMが、中の様子を窺います
「青春ですか?山田監督」
「良いじゃないですか、田中GM
チームにまとまりが、出来てきましたよ」
(しかし強いな、レバンテ山口
あれで1部の中位クラブだからな
勝てる要素が見つからない)
山田監督は、腕を組み考え込む田中GM
に声をかけます
「今日の試合の事を考えているんですね
田中GM」
田中GMは、頷きます
「あれで中位のクラブですよね」
「大丈夫ですよ、我々のクラブは出来たばかりですよ
選手達も、まだ原石ですよ
これから、光輝きますよ」
お疲れ様です