続・非人間
「おい!何だあれは!」
ふと空を見上げると、とても大きな船がこちらに向かって降りてくるのが見えた。
「どうせプロジェクターかなんかで見せかけてんだろ?」
周りがざわつき始めた。連中は、すぐに他人を疑う。とても醜い奴らだ。だが太郎もその一人。一人の人間だ。
船は地上に降り立ち、中から自分たちとそっくりの見た目をした男が出てきた。
「俺の名はシー。この船の船長だ。お前らは、互いに嘲り、疑い合っているな?人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だということをしれ!」
何処かで聞いたことのあるワードだと思いつつ、太郎は少しシーに嫌悪感を抱いていた。
「おいおい、誰のイタズラだ?こんなしょーもねぇ事する奴見たことねぇよ!」
周りがシーという男を嘲笑し始めた。彼の顔が悲痛そうに 歪む。
「お前ら…それでも本当に地球人なのか?人間…なのか?他人を疑い陥れる醜さが、人間にあっていいものか!?」
そして嫌悪感は反発心に変わり、太郎は前へ出た。
「醜さ含めて人間だろう。完璧な人間などこの世にいない。醜さが人間では無いなど、只の世迷言だ。完璧な人間など、そこら辺のロボットにでもやらせておけ。」
その後、宇宙から飛来した謎の生命体は、以後非人間と呼ばれ、この事件は深く歴史に刻まれた。
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