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非人間
闇にまみれた星があった。その星の住民は、互いに嘲り合い、常に相手の欠点を探していた。
ある時、宇宙の果てから一隻の宇宙船がやって来た。こんなに醜い星はないと思い、すぐに研究対象にした。自分たちにはない感情だと思ったからだ。
「おい、ジェー。あの星、なんて言うんだ?」
「シー船長。驚かないでください。あの星は地球と呼ばれているそうです。」
シーは驚愕した。何故ならそれは自分たちの生まれ故郷だったからだ。昔、全人類を乗せ、宇宙に退避したはず。人間が残っているはずがない。
「……あれが、人間だというのか?」
画面の中で、彼らは互いを貶し、踏みにじり、楽しんでいた。
「ですから、奴らに名前をつけました。非人間です。奴らを研究対象にしましょう。」
DNAが、人間と全く同じものだと気づくのはまだ先であった。
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