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気づくのは

 世の中の悪の定義は、見方によって異なる。食べ物を強奪するための戦争や、領土の争いが世界では日々絶えない。

「おお、おまえ、まだ生きてたのか。」

 ふと体を後ろにやると、一昨日知り合った仲間がいた。名前は知らない。だが気が合うし面白いやつだった。

「あぁ。生きてるぞ。だけどもう、うんざりだ。正直やめにしたい。なんで俺等がここで戦わなきゃいけないんだ。」

 愚痴をこぼすと、奴は呆れたように口を開く

「やめろ。食っていくための戦争だ。避けては通れない。」

 「だからって、同族を殺すのは良いことなのかよ!?俺はもう嫌だぜ。本当は仲間なのに、なんでこんなことになるんだよ。」

 束の間、沈黙が流れる。

「仕方の無いことさ。この世に正しいことなんてない。だから、良いこと悪いことなんて言ってても無駄なだけだ。ただ、オレらが今食うために必死こいてんのは善じゃねえのか?俺等の権利じゃねえのか?」

 初めて腑に落ちた。今まで上の腐った景色しか見てこなかったからかもしれない。これが、本来の理由だ。これが俺等の権利なのだ。

「おい!足音だ。人間が来るぞ!隠れろ!」

 慌てて物陰に仲間と隠れた。同じ残飯を狙っていた敵対勢力も、反対側の物陰に隠れる。見つかったらひとたまりも無い。奴らは俺等を追いかけ回して必ず殺しに来る。

「オレらは虫なりに生きる権利を享受してるだけだ。意味のねぇ小競り合いばっかしてる人間と一緒にすんな。本当に悪なのは、俺等の権利を無視して殺しに来るアイツらだぜ。」

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。もし誤字脱字や設定の矛盾、不備等あれば、教えていただけるとありがたいです。

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