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雷鳴のレグナレヴ -LEGNA REV-  作者: パプリカ畑の夢ピーマン
【第1章:雷帝軍の地獄と邂逅】
3/3

第3話:雷と炎、ぶつかりあう二人

「おい、サンダー坊主。調子こいてっと火傷すんぞ」


火を纏う少年――レイ・カグツチは、皮肉めいた笑みを浮かべながら俺を睨んでいた。


「レイ・カグツチ、召喚系・火属性特化。成績は全体3位。

実戦スコアも高く、あのクソ教官ですら『炎の狂犬』って呼んでるくらいだ」


隣で情報をひそっと囁いたのは、情報分析特化型の少女・シェリス。

透き通る銀髪に、機械の義手。感情は薄いけど、頭は回る。


「オレはレイ。お前はアラト、だったな」


「そうだ。雷属性の異世界人――転生者だ」


「転生者がどれほどのもんか、試してみたかったんだ。お前の召喚獣、扱えるようになったか?」


その言葉に呼応するように、俺の背後で雷が鳴った。

《雷迅のグリム》が唸り声を上げ、炎の気配に牙を剥いた。


「行け、グリム!」


「おもしれぇ!」


レイもまた、炎獣ヴォルグ・イグナイトを召喚し、俺たちの初の【模擬戦】が始まった――!


◆ ◆ ◆


雷と炎、轟音と熱風が訓練場を包み込む。

だがただの力勝負じゃない。機動力、魔力制御、そして召喚獣との連携。

そのすべてが要求される高難度バトル。


「やるな……雷の軌道、読みにくい……!」


「お前も、ただの火使いじゃねぇ。速度と操作、えげつねぇな!」


お互い息を切らせながらも、笑っていた。


その瞬間、訓練場のスピーカーから声が響いた。


「訓練停止。アラト・レイ、共に戦闘評価:Sランク。

即日選抜チームへの配属が決定。集合せよ」


「……へぇ、Sか。オレと組むなら、せいぜい足引っ張んなよ、雷坊主」


「そっちこそ、火傷すんなよ」


雷と炎、真逆の属性を持つ二人が、最前線へと駆り出されることになった。

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