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忍び寄る影


ジャンク屋の2人と話をしながらAuto Imperialの基地へと向かうレンとリン。



その途中で、基地への招かれざる客を阻止しようと立ちはだかる影が─!?







─第3話─




『なるほど。ここへ繋がるのか。』




辺りをキョロキョロしながら、レンが呟いた。


普段仕入れに使っているルートを通り、イチを先頭にレンとリンとソラが後から続いていた。



その案内に付いていくレンではあるものの、AIの基地への侵入路はレジスタンス側としては、未だに見つける事が出来ずにいた。



しかし─

ジャンク屋は知っていたのだ。



もっと早くに、彼らと会っていればこのルートは教えて貰えていたかもしれない。




『今の所、敵の気配はなし。』




モニターを使い、辺りに気を配るリンの声を遮るかの様に、レンの端末が鳴り出した。




─Prrrr




見れば、ジャンク屋に渡した端末の1つからの連絡であった。



ユマかもしれない!



そう、脳からの直感で告げたであろうソラが、歓喜している。



だが─

まだ喜ぶのは早いと、明るい顔になっているイチを含め、たしなめるリン。



それでも感情を爆発させ、喜び勇んで走り出したジャンク屋2人が悲鳴を上げながら戻って来るのに、時間は必要なかった。



そんな様子を見ながら慌てて2人のジャンク屋の前に立つと、そこには大きな鎌を持った人型がいた。




『リン!2人を頼む!』




そう言うと、レンは特殊セラミックに覆われた短刀を鞘から抜くと、人型の前に立つ。



3人の隠れる時間を稼ぎつつ、鎌を避けつつ、レンは戦闘態勢に入ると、相手の状況を観察していた。



足は速いが、戦闘にはそこまで慣れてないな─。



そう見切りを付けると一気に間合いを詰め、鎌を持つ手を狙い短刀を振りかざす。




『レン!危ない!!』




リンの声にハッとなり、一瞬鈍くなった体は鎌の後ろから伸びた刀に避けきれずに、右腕に裂傷を負っていた。




『チッ。2人いたのか。』




良く見れば、大きな鎌を持った人型の後ろから、刀を持った長髪の人型も来ていた。



さすがにレジスタンスとしてこれまで戦闘を重ねて来たレンと言えども、傷を負ったその手で2人相手は少し厳しいだろう。



だが─

その刀を持った人型を見た途端に、リンの顔色が怒りに満ち溢れていた。




『カナ!あんたは、私が…止める!!』




そう言うと、リンは両手持ちの剣を抜きレンの横に立つ。



先程から見るに、大きな鎌を持った人型と刀を持った人型は目の周りが赤く光っており、人間ではないのでは?と思うものの、動きはまさに人間そのものであった。



どちらにしてもこの2人を突破しなければ、基地へとたどり着けない事は、その場にいる誰の目にも明らかだった。



戦闘開始から15分が過ぎた頃、レンにも疲れが見え始めていた。



傷を庇いながら、リンにも目を配りながら、大きな鎌を避けながらの戦いは過酷であった。



一瞬ではあるが、刀が当たりそうなリンに目を奪われた瞬間に、頭の上に大きな鎌が迫っていたレンは覚悟を決めた。



だが─。



ガシャン!!



と、大きな音を立て、振りかぶられた大きな鎌を受け止めた193型。



しかし─

大きな鎌を受け止めたものの、その凄まじい圧力に負けて、潰されてしまいそうだった。



博士の研究所付近のパトロールへと出掛けていたはずの戦闘アンドロイドは、後を追い掛けて来ていたらしい。



聞けば、さっきのジャンク屋2人を隠す途中で、しっかり193型やレジスタンスにも連絡を取っていたと言うリン。




『やっと来たのね。。』




ホッとした様に安堵の表情を浮かべるリンだが、刀を持った人型には、そんな息をつく暇は与えて貰える訳もなく、今度はリンに刀が迫っていた…。






※ここから見えるレンの状況は2択!



A.レンを守った為に、大きな鎌を受け止め潰されそうな193型。



B.その193型の到着に一瞬気を取られ、相手の刀が迫るリン。




どちらを選びますか??

選択したルートによって、結末が変わる恐れがあります。


─4話へ続く。




レンの救出に現れた193型。



それを見て喜ぶリンに迫る、敵の刀。




レンは、無事にこの危機を乗り越える事が出来るのだろうか!?



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