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01.プロローグ--最悪の目覚め--
誰しも、最悪な朝があるだろう。
首を寝ちがえたとか、悪夢を見たとか、下着が汚れているとか、まぁいろいろ。
俺の場合、今日が人生で一番最悪の朝だ。
「どうすっかな」
視界にうつるのは、大量の酒瓶と床に転がる男たち。
裸にエプロン姿のスキンヘッドの男、血まみれの長髪男、ズタ袋を被った巨大な男。
こいつらが俺のパーティーメンバーなんだぜ? 一夜あけても、いまだに頭が追いつかない。マッチングサービスに手をだしたのがまずかった。闇が深すぎる。
俺はモテたかっただけなのに……なぜこんなことになった。