813
ビジネスの為か、
それとも友人の為か
-813 忙しい・・・、のか?-
未だに好美が丸鶏に齧り付いている中、貝塚財閥代表取締役社長は友人の為に自分は何が出来るだろうかと考えていた。飽くまで「自社の傘下を増やす為」ではなく「自分の店から誰1人辞めさせる事の無く作業効率を上げたい友人の為」であれば良いのだが・・・。
結愛「いや?何言ってんだよ、俺は傘下が増えれば金が入るからそっちの為なんだが?」
やはり「金持ちは何とか」という言葉はこの世界でも通用する様だ、しかし十分な従業員数を確保できている「ビル下店」これ以上の機器を導入するとやはりどうしても人員を削減せねばならなくなってくる。
結愛「好美、一応聞くが今店で困っている事は何か無いのか?」
結愛の言った通りだ、どんな機器を導入するにしてもきっかけが必要になってくる。一先ず「ビル下店」で仕事に従事するに当たって「ここをどうにかして欲しい」という希望が無いかを聞いてみる事に、それにより導入する最新機器が変わって来るのだ。
好美「そうだな・・・、酒の種類を増やせないかなと思ってんだけど。」
結愛「お前な・・・、それ絶対自分が呑みたいから言ってるだろ。」
好美「えっ・・・、違うの?」
この空気でその発言は絶対違う、危うく俺も言いたくなっていたが。
結愛「あのな・・・、業務上の悩みを聞いてんだよ。今のはプライベートだろうが。」
好美「「業務上」ねぇ・・・。」
改めて言う事では無いが好美は店のオーナーでも夜勤での疲労を考慮して普段は手伝い程度にしか入らない、ここは店長に聞くのが最善策なのかも知れない。
結愛「思いつかないならデルアさんにでも聞くが?」
好美「い、いや・・・、デルアには悩みとか無いと思うよ?」
結愛「聞いてみないと分からないだろ、やっぱり店長になって間もないから色々と大変だと思うんだよな。」
好美「それは無いと思うよ、バハラもいる事だし・・・。」
何故か新任の副店長に絶大な信頼を寄せる好美、しかしその場合混沌龍のいない時についてはどう思っているのだろうか。
結愛「何だよ・・・、デルアさん自体は駄目だってのかよ。」
好美「そんな事言って無いじゃん、デルアはずっと「ビル下店」で調理をして来たんだよ?」
結愛「それは知ってるさ、ただ拉麵屋の業務は調理だけじゃないだろ?」
好美「確かにそうだけど・・・。」
接客や掃除を中心に拉麵屋の仕事は沢山ある、その上「ビル下店」は好美の拘りで中華居酒屋をも兼ねてるので他の店以上に多いはずだ。
好美「じゃあ・・・、聞いてみる?でも多分意味無いと思うよ?」
結愛「それは本人でないと分からないだろ?やってみるぞ?」
普段から結愛は仕事終わりに1人で「ビル下店」へとよく呑みに行くのでデルアとはよく話している、しかし仕事の話などした事があっただろうか。
結愛(念話)「デル、今大丈夫か?」
デルア(念話)「結愛か・・・、何だよ急に。ビックリするじゃねぇか。」
「突然の『念話』に驚くという事は仕事に集中していたからか、感心感心」とそこにいたネクロマンサーと国王は思っていたがオーナーと社長は違っていた様だ。何となく嫌な予感がしたので『探知』を使用した上でかまをかけてみる事に。
好美(念話)「突然ごめんねデル、何してたの?」
デルア(念話)「何って・・・、発注業務だけど?」
シューゴ(念話)「デルアさん、今日の発注締め切り時間はとっくに過ぎたはずですが?」
発注業務の締め切りは15:00となっている、因みに現在20:00をとっくに過ぎている。
デルア(念話)「シューゴさん、明日のですよ。明日の。」
好美(念話)「じゃあどうして画面が緑色なのかな・・・(発注画面は白)?」
デルア(念話)「えっ・・・、いや・・・、これは・・・。」
好美(念話)「デル・・・、また仕事中に麻雀してたでしょ!!」
「また」なの?!




