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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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812

どんな時でもよく考えて行動しようね・・・


-812 空気読めてるのか読めて無いのか-


 正直に言って「ヤバい」で済まされる話ではない、「従業員を辞めさせる」という事は下手をすればその人たちの今後の人生を大きく変える可能性があるのだ。


シューゴ「好美さんも「竜騎士の館店」のお手伝いをしていたからお分かりでしょう、貝塚財閥の傘下になる事により取り入れられた券売機や配膳ロボットを利用すると確かに経費を削減するという意味では良いかも知れませんが逆に言ってしまえば従業員の仕事が大きく減ってしまいます。今貴女が「ビル下店」で一生懸命働いている方々を切ってしまうとパートさん達は下手をすれば生活が出来なくなる、学生バイトの方々は学費の足しに出来なくなる。それを考慮に入れた事はありますか?」


 こんな事を言われたのは初めてだ、しかしこれは経営者として1番に考えなければならない事の1つなので社長シューゴが真面目になるのも無理は無い。


好美「そうでした、よく考えたら私のマンションには出稼ぎや学業目的でダンラルタ王国からやって来ている魔獣の方々が沢山いるからその事を考えないといけませんでした。私・・・、経営者失格ですね。」

シューゴ「そこまでは言ってませんよ、現に好美さんは私がやった事の無いマンションやこの世界で初めて出来たコンビニの経営をしながら王城で夜勤をしているので立派ですよ。私には到底真似できそうにありません、ね?」


 貝塚財閥代表取締役社長ネクロマンサーに突如「お前もそうだよな?」という目線を送る暴君バーサーカー、しかし話を振るタイミングを間違ってしまった様で・・・。


結愛「はひ(はい)?」


 目線の先で何故か口から棒を刺して1匹をまるまる焼いた鯖に齧り付いていた結愛、屋外での食事で是非食べたい物ではあるのだが・・・。


シューゴ「いや結愛社長・・・、いつからそんな物食べてたんですか。」

結愛「ほへへふは(これですか)?はっひははへふ(さっきからです)。」


 いやまだ齧り付いとんかい、どんだけ食欲旺盛やねん。


シューゴ「それにそんなの何処にあったんです?」

結愛「『ハイヘフホッフフ(アイテムボックス)』ひひへへはひは(に入れてました)。」

シューゴ「マジですか・・・、『アイテムボックス』内に焼き魚をそのまま放置してる人初めて見ましたよ。」


 いや・・・、こいつらが普通じゃないのは今に始まった事じゃ無いんだが・・・。


シューゴ「好美さんも焼き魚とか入れた事無いでしょ?」


挿絵(By みてみん)


好美「はひ(はい)?ほひはひは(呼びました)?」

シューゴ「貴女もですか・・・、しかも何でまるまる1匹のままのローストチキンに齧り付いているんですか。」


 やっぱり好美もか・・・、空気読めてるというかなんというか・・・。


好美「ふへはっはんへ(夢だったんで)、ひひははいへふは(良いじゃないですか)。」

シューゴ「そうですか・・・、一先ず結愛社長は先程の話をどう思われますか?」


 と言うか転生者達が口に物を咥えたまま喋っているというのにシューゴがしっかりと聞き取れている事には誰も触れないのだろうか、結構凄いと思うのだが。


結愛「ほえ?何の事ですか?」

シューゴ「やっぱり聞いてなかったんですね、だから好美さんが私がやった事の無いマンションやこの世界で初めて出来たコンビニの経営をしながら王城で夜勤をしているので立派だという事ですよ。そんな事到底真似できそうにありませんよね?」

結愛「ひは(いや)・・・、ほうひはへはひへほ(そう言われましても)。」

シューゴ「何ちゅうタイミングで齧り付いてるんですか、今話してる途中でしょうが。」


 シューゴに指摘されて急ぎ飲み込む結愛、喉に小骨が刺さっていなければ良いのだが・・・。


結愛「すみません、私は財閥と学園の両方を経営しているのでどう答えれば良いのか・・・。」

シューゴ「そうでしたね、しかも結愛社長に関しては規模が大きかったですね。何かすみません。」

結愛「でも好美は元の世界にいた頃からずっと常夜勤で働いているからそれこそ凄いと思いますよ、普通なら体がもちませんもん。なぁ、好美?」

好美「はひ(何)?ほんは(呼んだ)?」

結愛「お前って空気読める奴だよな、もう良いからそのまま食っとけ。」


結愛が飽きれる位かよ・・・、

好美も大物だな・・・

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