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改めて言う事では無いが、
好美はただただ呑みたいだけである
-811 必ずと言って良いほどリスクは付き物だ-
結局在庫が無くなる事が確定してしまっている好美の「脅し」に屈しそうな社長は渋々「ビル下店」オーナーの独断での決定をどうするか悩んでいた、ただそれだけだったらいいのだがやはり好美が絡むので只事では済まない。
結愛「好美・・・、結局呑める事になるんだからシューゴさんを困らせる事は無いんじゃねぇのか?」
好美「だって・・・、私の店だけ不便なのは嫌なんだもん。それによって従業員に離れられたら一溜りも無いじゃん、お店が回せなくなったらどうするつもりなの?!」
結愛「いや、俺に言われてもそれはそれで困るんだが・・・。」
確かに「ビル下店」が傘下に入っていない限りこの貝塚財閥代表取締役社長には関係のない事だ、しかし今の好美にはそんな事こそ関係無い状態である。
好美「責任取ってよ、私の店に悪い影響が出たらどうしてくれんのさ!!」
結愛「待てよ、責任者はデルアさんとお前だろうがよ!!俺にどうしろってんだ!!」
好美「だから・・・、結愛ん所の最新機器を導入させてよ!!」
結愛「俺は傘下が増えるから構わないって言ってんだろ、ただシューゴさんの許可なしには出来ないって言ってんだよ!!」
さっきからその話をしているのだがどうして改めて言わせるのだろうか、実はもう既にアルコールが入っていたりして・・・。
好美「呑んで無いもん!!」
結愛「俺も我慢してんだよ、創造主は黙ってろ!!」
そっすか・・・、失礼しました。
シューゴ「好美さん・・・、どうして私が許可を出そうかどうかを悩んでいるのかが分からないんですか?」
好美「どうしてって・・・、分かりませんよ。何かヒント下さい!!」
シューゴ「そうですね・・・、じゃあ大きなヒントを差し上げましょう。それは貴女のお店がその名の通り「ビルの下」だという事です、これは「ビル下店」だけがにある大きな特徴だったりします。」
結愛「ああ・・・、そう言う事ですか。」
好美「えっ・・・、何で結愛が分かったの?!」
「何で」って・・・、好美有するビルに結愛も関係しているからである。
結愛「ほら思い出してみろ、お前ん所のビルには何があるのか。」
好美「えっと・・・、エントランスにエレベーター・・・。」
結愛「いやそんな細かく言わなくて良いよ、そのままだと正解になかなか辿り着かねぇぞ?」
好美「そうなの?じゃあ・・・、1階には店舗で・・・。」
結愛「そうそう、それで?」
「結構いいヒントを与えたんじゃないのか」と心の中で自負するネクロマンサー、何となく興奮している様にも見えるがまだ早い。
好美「15階が私の家で・・・。」
結愛「飛び過ぎだよ、何で一気に最上階に行っちゃうんだよ。」
結愛・・・、相手が好美だという事を忘れるな。
好美「違うもん!!最上階は温泉とプールのある屋上だもん!!」
結愛「分かった分かった、ただ今聞きたいのはそこじゃないんだよ・・・。」
好美「じゃあ何?!」
結愛「あのな・・・、何で貝塚財閥が毎月お前ん所に金払ってんのか忘れたってのかよ!!」
好美「えっと・・・、あ!!バスの停留所で売ってるお握り代の数パーセント分!!」
結愛「うむむ・・・、それも正解っちゃ正解だが今は違うんだよ・・・。」
朝に売ってるお握りが安くなってる理由はそこだったんだな、まぁ今は関係無いが。
好美「違うの・・・?じゃあ・・・、何だろう。」
結愛「貝塚学園の学生寮だろうがよ、そこの学生もお前ん所でバイトしているだろうが!!」
好美「そっか・・・、完全に忘れてた。でもそれって関係があるの?」
シューゴ「大ありなんですよ、貝塚財閥の最新機器を導入すると必要とされる人員がかなり減るので多くのバイトやパートを辞めさせないといけなくなるんです!!」
好美「それは・・・、かなりヤバいですね・・・。」
ヤバいどころでは無い・・・




