810
まずいぞ、
屋台の酒が無くなるぞ?
-810 決して独断で決めてはいけない重要案件-
貝塚財閥代表取締役社長と『念話』をしながらも国王と社長が呑み始めた事を『察知』した好美は「私抜きで何を考えているんだ」と言わんばかりの勢いで3人の下へと『瞬間移動』してきた、これで先程の「夜勤に向けて着替えようとしていた」という発言が完全なる嘘となったが今はそんな事言っている場合じゃない。
デカルト「好美さん・・・、今日はただただ呑むだけじゃないんですよ?新店についての話し合いも兼ねているんですから。」
上級鳥魔獣の言葉が真実なのか、それとも嘘なのかは今は置いておこう。ただ「今日は諦めて帰って貰おう」と考えているのが駄々洩れである、この事を本人が気づいているかどうかが問題・・・。
好美「私だって「暴徒の鱗」の関係者です、参加したって良いじゃないですか!!」
好美は先程と違って嘘を言っていない、しかし今は状況が違うって事を理解していないのだろうか。
シューゴ「仰っている事は分かります、しかし好美さんの分かる範囲を超える話をするかも知れないんですよ?新しい設備について相談しないといけませんし・・・。」
どんなに良い最新機器などを導入したからと言って必ずしもちゃんと機能するとは限らない、そういった所も話し合わないとと思っていたとの事(ただの言い訳かも知れないが)。
好美「だったら「ビル下店」でもその「新しい設備」を導入したら良いんじゃないですか?」
確かに従業員の事を第一に考えたら老朽化してきた設備をそろそろ新しいものに変えた方が良いに決まっている、しかしそう易々と出来る案件では無いという事も考慮に入れなければならない。
好美「それに・・・、どうして「暴徒の鱗」内の話し合いに結愛がいるんですか?車外に情報を漏らす訳にもいかないと思うんですが。」
シューゴ「それはですね・・・、今回の新店も先日開店した「竜騎士の館店」と一緒で貝塚財閥の傘下に入るからですよ。「ビル下店」は好美ちゃんが自分から「断る」と言ってたじゃないですか。」
暴徒も嘘は言っていない、ただ好美特有の「アレ」を忘れてはいけないのも事実である。
好美「じゃあ・・・。」
突如深く考えこみ出した好美、まさかこの流れ・・・。
好美「私もここで呑みたいので「ビル下店」も貝塚財閥の傘下に入ります!!」
結愛「待てよ、俺は別に構わないがそんな理由で決めても大丈夫なのか?!それにいくらオーナーだからって独断で・・・、うぷっ!!」
何かを言いたげな様子を見せながら指で結愛の口を押えるシューゴ、恐らく決して忘れてはいけない「あの案件」を言うのだろう。
シューゴ「結愛社長、横から口を挟んで申し訳ありません。これは店舗の従業員を通して聞いたんですが好美さんは競艇で儲かった日、独断で大量の野菜や大きな鮪を仕入れていた事があったそうなんです。」
結愛「それは私もピューアから聞きました、相当大変だったようですね。しかし今回の話はそれと同様という訳にもいかないでしょう。」
シューゴ「ただね・・・、今の状況で好美さんを諦めさせるのは至難の技なんですよ。」
結愛「そう・・・、なんですか・・・?」
過去に同様の事実があっただろうか、ただ今は思い出すよりシューゴの話を聞くのが1番かも知れないな。
好美「シューゴさん、良いですよね?!」
シューゴ「いや・・・、私はまだ許可を出していませんよ?それに店長さんに相談しなくても良いんですか?」
好美「デルアには後で言えば大丈夫です、それに私の店にだって貝塚財閥の技術を取り入れたいですよ!!」
結愛「そう言われたら・・・、俺は断れないな・・・。シューゴさん、どうしましょう?」
好美「良いんですか?許可しないとこの前みたいにビールの在庫が全部なくなりますよ?」
結愛「いや脅しかよ・・・、あとそれだとどっちにしろ「呑む」って意味にならないか?」
意外と冷静な結愛




