809
予想通りだな、
喜ぶべきなのかな・・・
-809 そうなるよね・・・-
業務上の連絡を円滑にする為に(?)転生者達が『付与』した『探知』と『察知』が仇になったのか(どうかは分からないが)、好美は別の場所にいながらも「やっぱりお前だったか・・・」という視線をひしひしと感じていた。
結愛(念話)「お前な、自分でも「日付の記入を間違えて結構長めの連続有休を取得しちゃった」って言ってただろうがよ。忘れたってのか?」
当の本人なので忘れてはいないと思うのだがあまりにも休みが長すぎてネフェテルサ王城での仕事に就いている事自体を忘れている可能性も出て来る、ただこれ程長いと王城側にかなりの迷惑を掛けているのでは無いかと心配になってしまうのは俺だけだろうか。
好美(念話)「忘れていないもん、でも偶に制服を着ないと色々と忘れちゃうの。」
結愛(念話)「ちゃんと忘れていないなら良いんだが、そのつなぎって元の世界で着ていたやつじゃ無いのか?」
好美(念話)「えっ・・・、あれ?」
もう既に酔っているのか、好美が着用していたのは元の世界での就業先であった「貝塚技巧」の物だった。
好美(念話)「しょうがないじゃん、2着共同じデザインなんだもん!!」
結愛(念話)「何言ってんだよ、名札まで一緒って訳じゃな・・・、お前それ・・・。」
好美(念話)「え?何?」
貝塚財閥代表取締役社長が唖然としてしまうのも無理は無い、好美が「貝塚技巧」の制服に付けていたのは「暴徒の鱗」の名札だったからだ。
結愛(念話)「どうやったら間違えんだよ、どう見てもミスリル鉱石で出来た綺麗な名札だろうがよ。」
いくら端材を使って趣味感覚で作られた名札だからってやはりミスリル製、日本の物との違いは一目瞭然だ。
好美(念話)「でも何で結愛がこの制服の事を知ってんの?まさか・・・、私のストーカーなの?」
結愛(念話)「んな訳ねぇだろうが、俺の苗字を思い出してみろ。」
好美(念話)「結愛って・・・、えっと・・・、確か貝塚結愛だったよね?」
結愛(念話)「あのな・・・、俺の名前を思い出すだけでどんだけ掛かってんだよ・・・。やっぱり酔ってんじゃねぇのか?」
好美(念話)「酔って無いもん!!」
今の「酔って無いもん!!」は明らかに酔ってる奴がよく使う言い訳だと思われるが好美の場合は『状態異常無効』があるので本当に酔っていない可能性がある、それでもやはり制服を間違えるという事は酔っているのかも・・・。
結愛(念話)「今更だがお前が働いてた「貝塚技巧」は貝塚財閥の子会社だったんだよ、それにあのデブの工場長が外した安全装置を取り付けたのは俺なんだぜ?」
言う程でも無いがこれに関しては元の世界(日本)での事なのでヒドゥラは関係ない
女性2人の『念話』がまだ続きそうになっているので国王と社長は先に呑み始める事にした、でないと折角のビールがぬるくなってしまう。
デカルト「はぁ・・・、美味い。それにしても良いのかな、俺達だけで呑んで。」
元々2人で呑むつもりだったはずなので全くもって問題はない、寧ろ後から割り込んで来た転生者達に気を遣う必要があるかどうかを問いたい。
シューゴ「構わないさ、今の内に呑めるだけ呑んでおこうよ。」
全くもってその通りだ、恐らくだがこのままの流れだと2人が呑めなくなってしまう可能性が浮上する。それだけは避けたいので今の内に呑んでおくことは得策である、俺が2人と同じ立場でもそうする。
好美(念話)「あっ!!2人だけ狡いです!!」
シューゴ(念話)「いや好美さん・・・、元々俺達2人が吞む約束を・・・。」
好美(念話)「関係無いです!!今すぐ行くからちょっと待って下さい!!」
あらら・・・、良くない流れだ・・・。
結愛(念話)「えっと・・・、マジ?」
結愛、
あれはマジの顔だよ・・・




