808
疲れた・・・、
という事は?
-808 やっぱりですか・・・?-
山積みの仕事を片付ける為に新しく『作成』した能力(能力名はまだ決まっていない)をフルに使った為に相当な魔力を使った様子の貝塚財閥代表取締役社長、そろそろ「アレ」を入れないと結愛でなくともイライラが募ってしまう物だ。
結愛「あの・・・、ずっと夜空の下にいますけどいつになったらその・・・、ねぇ?」
傍らから見ているだけの俺は「いっその事正直に「早く呑まないか」とハッキリと言えば良いのに」とむしゃくしゃしていたがそこは相手の考えを優先するのが最善、突然やって来た身で先程の台詞を吐くのは少々図々しいだけだと自分を律していた様だ。
デカルト「「ねぇ?」って・・・、何です?」
今現在の空気なら1つしか無いはずなのだが・・・、ただ相手が相手なだけに突っ込んで良いものかと悩んでしまう。
シューゴ「そうですよ、結愛社長。ハッキリと仰ってください。」
デカルト「どうして遠慮なさっているんですか?私達と結愛社長の仲じゃないですか、何なりと仰って下さいよ。」
「もういい加減分かったから」と誰もが言いたくなっている腰の低さがまたまた出ていた上級鳥魔獣、ただ自分がどういった存在なのかを自身が理解しているかどうかが疑われてしまう。
結愛「お2人がそう仰るなら良いんですが・・・、その・・・、そろそろ欲しくならないんですか?」
ビールグラスを傾けるジェスチャーをする事でさり気なく自分の本心を伝える結愛、やはりどうしても遠慮してしまう様だ。
デカルト「成程ね・・・、シューゴどうする?」
シューゴ「よっぽどの事が無い限り在庫は大丈夫そうだし、今日はもう運転しないから俺は構わないよ。」
何となくフラグになりそうな一言を発していたが気のせいだと信じたい、誰だって仕事を終えた後の酒はゆっくりと楽しみたいはずだからだ。ただ改めて言うべきか分からないが結愛は「転生者」である・・・、一応は供述しておこう。
一先ず冷蔵庫から瓶ビールを数本取り出したシューゴ、偶には1本のビールを分け合うのも乙な物だ。
シューゴ「あの・・・、注がせて頂けませんか?改めてこれから共に働く仲間として。」
結愛「勿論です、と言うより私がお2人に注ぎたい位ですよ。」
そう言って別の1本を手に持つ結愛・・・、という事は2人で国王1人に注ぐ事になる。
デカルト「あら良いのかな・・・、じゃあ遠慮なく・・・。」
とは言いつつ少し遠慮がちに差し出されたグラスが2つ・・・、2つ?!
シューゴ「おいおいデカルト、俺達に気を遣っている様に見せかけて欲張りだな。」
デカルト「いや待てよ、俺は1つしか出して無いが?」
シューゴ「えっ?!じゃあ・・・、このグラスは?」
デカルトから差し出されていない方の手をよく見ると異次元空間から伸びている事が分かる、何となくだが前にもこんな事があった様な・・・。
結愛「まだ誰かと決まった訳では無いのでね・・・、試しに煽ってみますか。」
こんな事をするのは正直言って1人しかいない、しかし根拠や証拠が全くもってない状態で疑うのはどうかと思ってしまう。
結愛(念話)「好美・・・、今日って夜勤か?」
結愛は「暴徒の鱗」の関係者として好美が長い連続有給を取得している事を事前に知っているので本来ならこの台詞が出る事は無いはずなのだが・・・、これは敢えてか?
好美(念話)「う・・・、うん。今着替えてたんだ。」
結愛(念話)「と言う割には着替えが上手く行っていないし右手が消えてるのは何故だ?」
好美(念話)「これは・・・、何でなんだろう・・・。」
結愛(念話)「それはな・・・、グラスを持った手だけをこっちに出現させてるからだろ?!」
期待を外さないな・・・




