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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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807

相変わらず喧嘩ばかりの夫婦だな・・・


-807 やるべき事はちゃんとやろう-


 『念話』で繰り広げられる夫婦喧嘩を半ば強制的に傍聴(?)させられていた暴徒シューゴには目の前で夫により見事に言い負かされている貝塚財閥代表取締役社長ネクロマンサーを吞みの席に誘い辛くなっている理由が「時の人」以外にもあった、そう、決して忘れてはいけない「あの事」である。


デカルト「まぁ・・・、何か言い合いしているみたいだけど光明副社長の許可は出たから誘っても大丈夫じゃないの?」


 安心そうに語る国王デカルトを必死に制止しようとするシューゴ、蒼白しているその表情はただ傍観しているだけの俺にもただならない何かしらを感じさせていた。


シューゴ「忘れたのか?!結愛社長は「転生者」だぞ!!」


 いや・・・、「転生者=〇〇」という事が正しいとは限らないと思われるが今は一先ず様子を見てみるのが最善だよな。


デカルト「それがどうしたってんだよ、転生者だったら何だってんだよ。」

シューゴ「デカルト、本気で言ってんのか?!もう・・・、一先ず在庫を確認してくるよ。」


 「どうして顔を蒼白させながら在庫を確認しに行ったのか」が分からないので首を傾げる事しか出来なかった上級鳥魔獣コッカトリス、正直に言って「ぽかーん」なっていれるのも今の内である。


シューゴ「まだ『念話』は終わって無いみたいだな、今の内に卸業者に連絡しておいた方が良いかも知れないな。個人的な事を言わせて貰うとまだ終わらない方が助かるのだがな。」


 在庫を見て意外な位に冷静な判断をするバーサーカー、まぁ屋台だから積んである在庫に限りがあるのは一目瞭然のはず・・・。

 そんな中、シューゴの願いも虚しかった様で社長夫妻の『念話』が終わってしまった。大体想像は付いていたのだが結愛はイラっとした表情をしている。


結愛「光明アイツめ・・・、1日にどんだけ働かせるつもりなんだよ。ちゃんと目を通した書類には判子を押しただろうが。」

光明(念話)「誰が「あれで全部」だと言ったんだよ、新しい書類をヒドゥラさんが運び込もうとしていたのをちゃんと見てなかったのか?」


 見ている訳が無い、結愛の目の前には判子を押した後の書類の山とゲーム機や大型テレビがあったのだから。


結愛(念話)「(聞こえてたのかよ・・・)定時が来たら仕事の事忘れたくなるだろうが、後は秘書課の遅番連中に任せておいても大丈夫だろ?」


 「どうせ『念話』を切ってからすぐに悪口を言うんだろうな」と予想していた光明が『探知』を利用していた様だ、どうやらこう言った事に関しても夫の方が1枚上手らしい。


光明(念話)「アホか、前にも言ったがお前でないと認可の判子を押せない書類がいっぱいあるんだよ。それを秘書課に任せても良いと思ってんのか?!」


 全くもってその通りだ、改めて言うべき事か分からないが本当にどちらが社長なのかが分からない。


結愛(念話)「確かに言いたい事は分かるよ、でもそれ以外は任せても大丈夫なはずだぜ?!」

光明(念話)「大丈夫な事は大丈夫だ、ただ「社長に直接見て欲しい」と思って提出している社員だっているんだから察してやれや。俺でも駄目って言う社員だっているんだ、これはよっぽどな事だぞ!!」

結愛(念話)「分かったよ・・・、じゃあすぐ終わらせるから全部送ってこいや!!」


 2人が「まさか・・・」と思った数秒後、「ドスン」という大きい音を立てて大量の書類が結愛の元へと『転送』されて来た。そう、今ここで仕事を終わらそうとしている様だ。

 唖然とする2人をよそに懐から判子を取り出すネクロマンサー、そして次の瞬間突然結愛が眩く光り始めた。


挿絵(By みてみん)


結愛「行くぜ・・・。」


 すると右手に判子、左手に書類を持った社長がまさに「超」の付く高速で書類へと目を通して判子を押し始めた。どうやら大量の書類を一気に処理する為に『作成』した能力の様だ、こういう所は結愛らしいっちゃらしいけど仕事が終わった後が何となく怖い。


結愛「はぁ・・・、疲れた・・・。これ役に立つけどまだ慣れないから疲れるな・・・。」


結愛でもそうなるんだな・・・

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