表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

655/668

658

まさか結愛が必要とされる時代が来るとは・・・


-658 結愛では無ければならない理由って?-


 好美はあからさまに困惑していた、今までこの世界で生きてきた中で「結愛でなければならない」という台詞を聞いた事が無かったからである。


結愛「おい創造主、それはそれで失礼過ぎるだろうがよ!!俺は社長だぞ!!」


 社長とかそういう事関係無く、光明や担当者である社員達が頼りにされていた場面はよく見ていたが決してお前が頼りにされていた事ってあったかどうかを忘れてしまったんだよな。


結愛「それはそれで酷過ぎるだろうがよ、俺だって人達の役に立てていると思うんだがな。」

好美「それは良いとして、どうして結愛でなければならなかったのかを知らなきゃでしょ?」


 おい好美、それはそれで扱いが雑過ぎやしないか?


結愛「いや、それより俺の扱いが酷過ぎるだろうが!!俺ってどう言った役回りなんだよ、一応「この世界で無くてはならない存在」なんだろ?」


 まぁ・・・、一国のエラノダが言う位だからそうなんだろうな。長編1作目からの主要キャラなので外す訳にはいかないし・・・。


結愛「あのな・・・、こんなタイミングで裏事情を話す事無いだろうがよ。」

エラノダ「まぁまぁそれは良いとして、そろそろ私が結愛社長をお呼びした理由を話しても宜しいでしょうか。」

好美「そうですよね、創造主アホの事は放っておいて早く話を進めましょうよ。」


 おい好美、また俺の事を「アホ」って言いやがったな?!


好美「一先ず・・・、そうして結愛でないといけなかったんですか?」


 くっ・・・、雑に扱われたのは気に食わないがここはぐっと堪えて話を進ませる事を優先させようか・・・。


エラノダ「えっとですね・・・、実は夜の時間帯なので一先ず試してみようという方法があるんですよ。その為に結愛社長をお呼びさせて頂いたんです。」

好美「いや・・・、だからそれはどうして・・・。」

エラノダ「そうですね、2:00の見回りの際に分かるかと思います。それまでごゆっくりとご歓談下さい、勿論クォーツ神様への「お供え物」はお忘れなく。」


挿絵(By みてみん)


 それから時間が経過して0:00が来た、好美達は「お供え物」こと「光のカレー」を持ってクォーツがいつもやって来る中庭へと来た。通常通りエリューが『人化』を解除した姿で祈りを捧げて長姉クォーツを呼び出す・・・、が・・・?


エリュー「あれ・・・?おかしいな、いつもならそろそろ降りて来てもおかしくないのに。」

ニコフ「エリューさん、どうかされましたか?」

エリュー「いや・・・、全くもってクォーツ神様の気配を感じないんです。天界で何かあったかな・・・。」


 一先ずクォーツに『念話』を飛ばす妹、勿論自分の事がバレない様に『魔術阻害』を併用しながらである(ドラゴン語を使えば良いと思うのだが今はそっとしておこう)。


エリュー(念話)「おい姉ちゃん、お前が「食いたい」って言ってるから毎週こううやってんだろうがよ。」


 これから数秒程待ってみたが姉からの反応は無い、緊急事態でも起こったのか?


エリュー(念話)「おい、来ねぇなら俺達で食うぞ!!残って無くても知らねぇからな!!」


 すると明らかに長女とは違う口調で返事が返って来た、という事はアイツみたいだがしかしどうして・・・?ただ驚いたエリューはそれにより『魔術阻害』を解除してしまった。


セリー(念話)「大変申し訳御座いません、姉の代わりに私が取りに行く形でも宜しいでしょうか。」

エリュー(念話)「えっ・・・、えっと・・・。」


 勿論現場の者とすれば結果として「お供え物」を取りに来てくれるので全然問題はない、ただ敢えて問題を提示するとすれば「あの事」であろう。


セリー(念話)「あの・・・、何か問題でも?」

エリュー(念話)「いや・・・、何でも御座いません。大変失礼致しました、セリー神様。」


そういう事ね・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ