643
貴女は間違っている訳では無いんだけどね・・・
-643 お好きなんですか?-
上級人魚は「今は全力で創造主とお父さんの事をツッコんでいる場合じゃない」と思っていた、しかしこちらとしてはコメディ小説なのでボケとツッコミの事を決して忘れないで頂きたい。
ピューア「分かったわよ・・・、って今はこんな事を言っている場合じゃ無いでしょ?!」
メラルーク「何を言っているんだ、早く創造主さんの言った通りピューの愛車とやらを出さないか。」
ピューア「そんな場合じゃないでしょ、早く「竜騎士の館」に行かないといけないじゃないの!!愛車位ならいつでも見せてあげるから今は向こうに行くよ!!」
メラルーク「そうだったな、今の状態でも向こうサイドにかなり迷惑を掛けてしまっているから早く行かないと。」
ピューア「やっと分かってくれたのね・・・、まさかこんなに苦労するとは思わなかったわ。イャンも早くこっちに来て・・・、そろそろ行・・・。」
ピューアが恋人を呼びかけ終えていない内に突然周囲の景色が変わった、これも何でもありであるこの世界が故の出来事だと信じたいのだが・・・。
ピューア「ちょっと・・・、何があったって言うのよ!!何でいきなり景色が変わったって言うの?!」
おいおい、今までこういった出来事が沢山起こったはずだから俺個人としてはもう既に慣れたものだと思っていたんだが?
ピューア「あのね・・・、もし「慣れた」としても念の為に何があったかを確認する必要があると思わない訳?!」
いや・・・、まず私の世界では「この様な事態が起こる」事が無いから確認する必要があるかどうかも分かる訳が無いじゃないですか。
ピューア「それもそうね、創造主の言っている通りだわ。ただ申し訳ないけど今は事態をちゃんと把握させて頂戴。」
メラルーク「ピュー、お前いつの間にそこまで冷静になってたんだ?」
ピューア「これも「慣れ」って奴かしら、何となく呆れちゃって悲しくもならないわ。」
ため息をつきまくるピューアに本人以上に冷静となっていたコイツが声をかけた、まぁ理由は何となく想像がついて仕方が無いが。
イャンダ「「竜騎士の館(俺んち)」に着いたよ、お前とメラルークさんが車の事で何故か創造主と話し合っている隙に『瞬間移動』で来ただけだよ。」
イャンダの言葉を聞いて改めて深呼吸をしたニクシーは辺りを見廻した、確かに目的地である「竜騎士の館」の受付の前の様だが何故か柔らかい物の上に座っている気がする。
ピューア「うん・・・、そうみたいだけど何か変じゃない?ここってフロントの前の床に座布団なんて敷いていたっけ?」
イャンダ「いや・・・、俺も帰って来るのは数日振りだがそんな事は無かった様な・・・。」
女性「敷いて無いわよ、何処の旅館やホテルがフロントの前に座布団を敷く訳?!ちゃんと柔らかな座椅子も用意しているのに何でわざわざ固い床の上に座るのよ、あんた達は奴隷か何かでも無いでしょう!!と言うか・・・、重いんだから早く降りて頂戴!!」
ピューア「あら・・・、これはこれは・・・。」
イャンダ「義姉さん・・・。」
そう、3人はフロントの前で座布・・・、いや女将の上に座っていたのだ。それにしてもどうして君達は人の上に着地したがるのかね、もしかして最近の流行りなの?
ネイア「そんな事が流行してたまるもんですか、それより早く降りて頂戴!!」
あらま、まだ乗ってたんすか。早く降りないと女将さんが潰れちゃいますよ。
ピューア「分かってるって・・・、というか何でそこまで冷静なのよ。」
イャンダ「一先ず義姉さんから降りて行動を開始しよう、よいしょっと・・・!!」
メラルーク「俺も、よいしょっと・・・!!」
ネイア「痛い痛い痛い・・・!!もう、何処に手を置いてるのよ!!ちゃんと床に手をついて降りなさい!!」
メラルーク「これはこれは・・・。大変失礼致しました、お嬢さん。」
ネイア「何よあんた・・・、私はもう・・・、人妻なのよ・・・?」
魚人の言葉により顔を赤らめる女将、ただもうそんな歳でも無いだろう?
長命種だから・・・、ね・・・。
あれ?違う?




