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636

実は俺も気になってたんだよな・・・


-636 研修の影響?それともお惚け?-


 上級人魚ニクシーには1つ気になる事があった、明らかに不自然だ。不自然過ぎる!!


ピューア(念話)「結愛・・・、どうしてあんたが女将さんの事を知ってんのよ。それに本人が作った焼きビーフンなんて私も食べた事無いのに。」


挿絵(By みてみん)


 そう、新店の副店長ピューアはこの貝塚財閥代表取締役社長ネクロマンサーと「竜騎士の館」に行ったことが無い。言い換えれば2人が相見える場面に会った事が無い。


結愛(念話)「いやいや、理由を作ったのはお前らだから。」

ピューア(念話)「どういう事よ、それに何で私達の所為みたいになってる訳?」

結愛(念話)「研修からなかなか帰って来なかった間に店についての打ち合わせをしていたんだよ、知らなかったのか?」


 知っていたらこの様な会話になる訳が無い、それ以上におかしい事が1点。


ピューア(念話)「あれ?「暴徒のうち」って貝塚財閥(アンタの所)の傘下に入って無かったはずだけど?」

結愛(念話)「お前な・・・、いち店舗の副店長になる者がそれも知らなかったのかよ。この前社長のシューゴさんが直々にうちと提携したいって連絡して来たんだよ、その時これから開店する店で使う材料の流通ルートについての相談もされてな。」


 仕方無いだろう、ずっと店を離れて研修をしていたんだから。


ピューア(念話)「じゃあ・・・、好美の「ビル下店」も代わるって事?」


 確か「ビル下店」を含めこれまでの店舗における材料の流通ルートは各々が独自の物を利用していた様な・・・、まぁチェーン店と言っても各々が独自性を持っているからその方が都合がいいのだろう。


結愛(念話)「いや、「これから開店する店」って言っただろうが。人の話聞けや。」


 いや、その前にあんたら同じ場所にいるのに何で未だに『念話』使ってんだよ。


ピューア(念話)「という事は「私達のお店の」って事?」

結愛(念話)「正確に言えば「あんたらのお店のも」って言った方が良いかな。」


 おい、人の話聞けコラ。


ピューア(念話)「まぁ私達は助かるけど物流とかはどうする・・・、まさか!!」

結愛(念話)「まぁそういうこったな、イヒヒ・・・。」

ピューア(念話)「あんたも抜け目のない人ね、でも1つ聞いても良い?」


 相変わらず気にしいだな、このニクシーは。


ピューア(念話)「多分あんたが言ってる物流って「貝塚運送(美麗の所)」の事を言っていると思うんだけどね?」

結愛(念話)「うん、確かにその通りだがそれがどうしたってんだよ。」


 やっぱりな・・・、でもピューアは何を聞く気なんだ?


ピューア(念話)「いやね、貝塚運送って引越しとかが専門だったはずよね?食材を運搬するとなれば冷蔵車が必要なんじゃないかなって思ってさ、それに美麗は知ってんの?」

結愛(念話)「あっ・・・、ホンマや!!」


 いつもなら「もう用意等をしてある」的な雰囲気や「ちゃんと考えてある」的な感じを出す癖にまさか冷蔵車の事を考えてなかったとは、というか今の内に美麗に言わなくても良いのか?それとこの会話は『念話』でネイアに聞かれても大丈夫なのか?そして・・・。


ピューア(念話)「何で急に関西弁になってんのよ。」

結愛(念話)「一応・・・、関西の人間だからな。似非では無い事は言っておくぞ?」


 とは言ってもここは異世界なので関西・関東などは全くもって関係無い。


ピューア(念話)「そう言えばあんた、打ち合わせで旅館に行ったのに何で女将さんが作った焼きビーフンを食べてたの?」

結愛(念話)「えっと・・・、あの・・・。」

ネイア(念話)「私が分量を間違えて作り過ぎちゃったから食べて貰ったのよ、本当は3人前の予定だったんだけど8人前作っちゃった様な・・・。」

ピューア(念話)「いや・・・、だったら出来上がる前に気付くでしょうが。」



いや、作る前に気付けよ

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