589
こりゃ大荒れだな・・・
-589 結局は・・・-
電光掲示板に表示された結果を受けて慌てて自分の持つ舟券を見る一同、それは「一柱の神」も例外では無かった。
好美(当時)「持って無い・・・、まぁ少額にしていたから良いか・・・。」
ピューア(当時)「あらら・・・、私も駄目だったわ・・・。」
そんな中、大声で喜びを表現しているのが約1名(いや1柱か)。
ビクター(当時)「やったー、大儲けだ!!」
2人(当時)「え・・・?」
周囲の者が全員引く位の大声を出した上級古龍に唖然とする上級人魚と古龍、ただ約1名は別の反応を見せた。
好美(当時)「場内の皆さん、今からこの人が全員にビールを4ケースずつ奢って下さるそうです!!」
ビクター(当時)「馬鹿!!何を言っているのだ!!」
クォーツ(当時)「ほら・・・、神様らしく皆に振舞ったらどうなんだよ。」
何やかんやあって今に至る、すると長々とした昔話(?)を語り終えた好美の事を守やトゥーチを含めてその場にいた全員がジトっととした目で睨みつけていた。
好美「皆して何?!何で守までそんな目をしてるの?!」
守「いや・・・、だってな・・・。」
トゥーチ「そうだな・・・。」
どうやら2人(いや「1人と1柱」というべきだが今は2人にしておこうか)は同じ事を考えていた様だ。
トゥーチ「好美・・・、何処からどう考えてもお前の自業自得だろうがよ。」
正直古龍の見解を聞いた好美が黙っているとは思えない。
好美「だって・・・、泡銭って使わずに貯めておくと運気が下がるって言うじゃん!!」
守「と言うよりそれって「泡銭は貯まらない」とか「使った方が良い」ってやつだろ?」
恋人達の横からすかさず言葉を挟むトゥーチ。
トゥーチ「あのな好美と守・・・、長年神をやって来た身として言わせて貰うが「泡銭は人の為に使った方が良い」って言われているんだぜ?(※諸説あり)」
ただこの言葉により想定とは反対の方向へと話が進んで行く事に・・・、話しが進むのはいつの事やら。
好美「じゃあ大丈夫じゃん!!」
自信満々の様子の好美、そしてその表情の意味がサッパリ分からない一同。
好美「その場にいた人達の為にビールを買ったんだから問題無いよ、ましてや神様が行った事なんだから有難いじゃん!!」
トゥーチ「そう言われるとそうだな・・・、好美は間違っていないんだが・・・。」
神さえも言い負かそうとする好美のキャラって一体・・・。
守「ただそれってお前が勝って稼いだ訳じゃ無いだろ?それに神様の許可は貰ったのか?」
好美「だったらちゃんと貰ったもん、問題無いもん!!」
いや・・・、当時のビクターの様子からすれば許可を貰ったとは言い難いと思うのだが?
好美「さっきから何え?創造主までそんな事言うんえ?」
あんな・・・、あん時の事をよう考えてみぃだ(と言うかなんで都合が悪くなったら阿波弁になるんえ)。「馬鹿!!何を言っているのだ!!」って拒否されとったじゃろうが!!
好美「ほなけど・・・、ほの後の事考えてだ!!クォーツ神様が「ほら・・・、神様らしく皆に振舞ったらどうなんだよ。」って言っとったじゃろうが!!」
コイツったら全く・・・、自分が有利になる事だけはちゃんと覚えとんやけん・・・。
侮れない奴だ・・・