583
話が進まない・・・。
-583 助言について-
「全知全能の神」が自分の恋人の事を呼び捨てで呼んだことに思わず反応してしまった好美(いや倉下警部)、ただそれによりビクターが言った重要事項を聞き逃してはいないだろうかと第三者として心配になってしまうが個人的に余計だったと願いたい。
トゥーチ「好美・・・、いや倉下警部。落ち着いて下さいよ、このくそ親父相手にそこまでムキになる事は無いじゃないですか。」
ビクター「トゥーチ・・・、お前今日だけで何回「くそ親父」って・・・。」
トゥーチ「被疑者は黙ってろって言ってんだろうがよ!!」
おいおい、さっきの台詞は何だったんだよ。人の事言えないじゃねぇかよ・・・。
好美「トゥーチ刑事、貴女こそ落ち着きを取り戻さないといけないんじゃないですか?」
トゥーチ「何が「「トゥーチ刑事」だ、俺の事は「ラルー刑事」と呼ばんかい!!」
好美「あのね・・・、そういうのは序盤に言うもんですよ。それに今の私は貴女の上司(役)なんですけど・・・。」
トゥーチ「すみません警部、大変失礼致しました・・・。」
冷静に突っ込んでくれた事に感謝しかない俺、実はどのタイミングで「一柱の神」と三女を止めようか悩んでいたんだよな・・・。
好美「それで?私の守にどの様な助言をしたんですか?」
やっぱり聞こえて無かったのね・・・、まぁ仕方ないか。
好美「そこ!!余計な事言わない!!」
すんません・・・、思わずイジってしまいました。こんな性格なので許して下さい。
好美「まぁ良いか・・・、改めて聞きますけど守に何て助言をしたんです?」
ビクター「いや・・・、だから・・・。」
トゥーチ「被疑者は黙ってろぃ!!」
本日2回目。
ビクター「何でだよ、俺が喋らないと話さないと話が進まないだろうがよ!!」
トゥーチ「被疑者が口答えすんじゃねぇ!!」
ビクター「す・・・、すんません・・・。」
再び俯く被疑者、やはりこの調子なのでなかなか話が進みそうにない。
好美「まぁまぁ、被疑者も反省しているみたいなので許しましょうよ。さて、そろそろ守にした助言について教えて頂きましょうかね。」
ビクター「・・・。」
またまた沈黙を貫くビクター、これも本日2回目。
好美「黙ってないでちゃんと言わんかい!!」
ビクター「・・・。」
あれ?今度はまだ黙ってるぞ?これはまさか・・・。
2人「寝んな!!」
女性2人からのツッコミを喰らったビクター(何となく羨ましい)、ただハリセンを使用しているので全く痛くはない様だ(何処から出したんだよ)。
ビクター「三途の川や・・・。」
好美「ちょっと、渡っちゃったらあたし達をこの世界に連れて来た責任を誰がとるのよ!!」
トゥーチ「この世界もそうだが天界が大荒れしちまうだろうが、目を覚ませや!!」
いやいや、また往年のギャグをやったのはお前らだろうがよ。
ビクター「すまない、ショックを与えてくれたお陰で思い出したよ。」
どうやらそこまで時間が経っていなかったはずなのにすっかり忘れていた様だ。
好美「それで?守にどの様な助言をしたんです?」
ビクター「えっと・・・、「納豆は混ぜる回数が多い程美味い」って・・・。」
トゥーチ「いや親父、全然関係ねぇだろうがよ。」
ちゃんと思い出したのか?