表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

531/666

534

仕事中・・・、なんだよね・・・


-534 今まで知らなかった裏事情-


 国王コッカトリスが女将から上手く裏事情を聞き出している中で結愛は先程から気がかりになっている事があった、ただ傍らで見ているだけの俺からすれば「これ以上お店に迷惑をかけてはいけない」という気遣いが故に思ってしまうのだと推測される。ただその前に吞む前なら「あれ」だけは忘れてはいけない(・・・のか?)、という訳で。


デカルト(回想)「一先ず乾杯いたしましょうか、お酒は行き届いていますね?」


 おいおい、ガチで始めちゃうのかよ(一応公務中だよな)。


結愛(回想)「勿論、皆準備万端です。」


 マジか・・・、もうどうにでもなっちまえ。


渚(回想)「早く始めておくんな、喉が欲しがって仕方が無いんだけど。」


 だから渚さん・・・、そこにいるのは国王なんだって・・・(配慮しろよ)!!


デカルト(回想)「では皆さん、今日と言う日に乾杯!!」


 この世界の何処でそんな言葉覚えたんだよ・・・、まぁどうでも良くなって来たから話を進めるか。

 公務(仕事)である事を完全に忘れた全員は各々の好きな酒を一気に流し込んだ、何となく先行き不安だが身に覚えのある展開になってきた様な・・・。


デカルト(回想)「ああ・・・、よく冷えてますね。魔力保冷庫(冷蔵ケース)から出したばかりの酒は最高ですね、本当に女将さんには感謝しないといけませんね。」

女将「何だい・・・、煽てたって何も出ないよ。もう1本ビール奢ってやるよ。」


 これもよくある件、本当にここは異世界なのか?まぁ今に始まった事じゃ無いから気にしない方が良いか。

 皆が楽しんでいる中、結愛は先程から気がかりになっていた事を聞いてみる事に。どうしても女将の台詞が頭から離れない様だ(因みに酒が入りましたので何故か「大人モード」が解除されます)。


挿絵(By みてみん)


結愛(回想)「そう言えばブロさん、さっきから聞こうと思ってたんだけどさ。」

ブロキント(回想)「「ブロさん」って・・・、そんな呼ばれ方された事あらへんのですけど。」

結愛(回想)「まぁ良いじゃねぇかよ、そんな事をいちいち気にする程あんたは器の小さい人間じゃ無いだろ(必要無いと思われますが現在ブロキントは『人化』しています)?」

ブロキント(回想)「わい・・・、人間ちゃうんですけど・・・。それに何で急に口悪くなったんでっか?」

結愛(回想)「何言ってんだよ、俺はいつもこうだっつぅの!!それよりあんたこの店にツケがあんのか?ちゃんと払えてんのかよ。」

ブロキント(回想)「さっきも言いましたやんか、ちゃんと給料日になったら払っとりますがな。」

結愛(回想)「だったら良いんだけど・・・、お前生活費は大丈夫なのかよ。」

ブロキント(回想)「それなりにやり繰りしてますけど・・・、はぁ・・・。」


 持っていた酒を一気に煽ったブロキント、採掘場のリーダー(若しくはゴブリン・キング)としての立場により本音を打ち明ける事を躊躇っているのだろうか。


結愛(回想)「その様子だと生活はギリギリって所か・・・。」


 やはり大企業の社長にはお見通しの様だ、それが故にブロキントは自身が「藁にもすがる思いだった」事を打ち明けた。


ブロキント(回想)「結愛はん、いや結愛社長!!良かったら仕事紹介して頂けまへんか?!決して迷惑は掛けませんし何でもやります!!」


 今の言葉にニヤケついた結愛、何を考えているというのか・・・。


結愛「という事で木材の運搬と加工をブロキントさんにお願いする事になったんだよ。」

好美「本当にあんたって何でもかんでも酒の席で決めちゃうよね、と言うかこの『回想』シーン長くない?私暇だったんだけど、一応主人公なんだけど!!」


 蔑ろにするつもりは無かったんですけど・・・、何かすんません・・・。


結愛「ほら、創造主(本人)も反省している様だし。」

好美「何でも創造主アホの所為にしないの、あんたが当の本人でしょ?!」


偶にはフォローしてくれるのね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ