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527

下らない過去だこと・・・


-527 結構欲しかった能力-


 突然だが話は数か月前に遡る、偶然タイミングの合った結愛とデカルトはネフェテルサ王国にある小さな居酒屋で吞んだくれていた(暇だったんかい)。


挿絵(By みてみん)


デカルト(回想)「いや結愛社長のお陰で多くの下級魔獣が救われてます、今日は私の奢りですので沢山呑んで下さい。」

結愛(回想)「大袈裟ですよ、私は仕事をしただけですって。」


 こう言いつつも結構乗り気だった結愛。


デカルト(回想)「何を仰いますやら。ほら、お酌させて下さい。」

結愛(回想)「良いんすか?本当すんません。」


 おいおい、ちょっとは遠慮しろよ。相手は国王だぞ?


デカルト(回想)「それでなんですが、ちょっとご相談がありまして・・・。」

結愛(回想)「何ですか?私で良かったら何でも仰って下さい。」


 という訳で今回の件が合意したそうだ、わざわざ『回想』を使う程でも無かった様な・・・。


好美「それは良いとして・・・。」


 良いんかい。


渚「「分身」の方はちゃんと説明しとくんな。」

好美「そうだよ、そっちの方が重要じゃん!!」


 嘘だろ・・・。


結愛「これはついさっき『作成』したんだ、やっぱり何社も子会社を持ってたら大変でさ。」


 「流石は大企業の社長」と言いたいが「ちと遅くね?」とも思ってしまう。


結愛「そんな折、さっきピューアの親父さんが「お陰で想像以上の売上だったから何かお礼をさせてくれ」って言われた時に教えて貰った『メイクスライム』を応用して『作成』したのがこの『分身セルフコピー』だった訳。」

好美「ああ・・・、成程ね。」


 納得しちゃったよ・・・、これで良いのかね。


渚「でも結ちゃん、『メイクスライム』の応用だけで『作成』出来ると思えないんだけど。」


 珍しく食らいついた渚、それ程に『分身』の能力が欲しい様だ。


好美「そう言えばどうして『状態異常無効』で消えちゃったの?」

結愛「えっと・・・、ちょっと複雑なんだが・・・。」


 こうやって能力の説明を行う事など殆ど無いので頬を掻きながら続ける社長ネクロマンサー


結愛「先ず『メイクスライム』で作ったスライムを『状態変化』で俺の姿にするんだがそれだけだと俺の分身にはなり切れねぇから精神体を『複製』して『付与』したんだよ、ただ今みたいに『状態異常無効』を『付与』するとスライム自体が「存在する」という「状態」が「無効化」されちまうらしくてさ・・・。」


 周りからすればチンプンカンブンになってしまう話だが2人はしっかりと理解できているんだろうか、ただ上手く使用できれば仕事が気楽になるという事は間違いない。


渚「ちょっと質問なんだけど・・・。」

結愛「あ・・・、赤姉さんがですか?!わ、私で良かったら・・・!!」

渚「何だい、私だって質問したい時位あるさ・・・。」


 「紫武者パープルナイト」こと真希子(おば様)と並ぶ憧れの存在であった「赤鬼レッドデーモン」の渚からの質問により結愛はあからさまに緊張していた、大丈夫か?


渚「気になっていたんだけど・・・、あたしらでも『メイクスライム』が使えるのかい?」

結愛「えっ・・・、そこからですか?」


 まさかと思うが光の家で同居しているスライム(プル)の事を忘れていたのではないだろうか、何となく可哀想・・・。


今頃嚏してんじゃないかな・・・

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