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519

そんなに急ぐ程の事か?


-519 「種族」って・・・-


 好美により提示されたアイデアは「別にそこにいた者全員を焦らす程の物では無い物」だったが国王コッカトリスはすぐさま行動に移していた、この世界に来てから経営に関して強くなったからか(それとも呑み友だからか)余程の信頼を受けている物だと推測される(恐らく後者)。


デカルト「好美さんのアイデアを可能な限り実現するためにシフトを調整して下さい、城内を担当する兵士をも巻き込んで構いません!!」


 想定以上の大事になって来たが好美は冷静な表情を保っていた、ただ先程まで渚の前で号泣していた様な気がするが・・・?


好美「何?あんたったらまた余計な事を言ってんの?」


 い・・・、いや・・・。俺の記憶がおかしいんですかね、(おそらく)つい数分前の事だったと思うんですが?


好美「あんたの頭がおかしいのは今に始まった事じゃ無いじゃん、私は王城ここに来てからずっと冷静だったもん!!」


 そう仰いますけどね、こっちにはれっきとした証拠があるんですよ・・・?


好美「私は・・・、冷静だったもん!!」


 (ヤベェ・・・、これはまずいパターンだ・・・)私の負けです、好美さんは先程から冷静でいらっしゃいました。


好美「そうでしょ、私と渚さんはこれから経営者オーナーの仲間入りをする方にアドバイスをしていただけです。」

渚「そうだよ、失礼しちゃうね(セーフだったみたいだね、上手く回避したじゃないか)。」


 そうですね・・・、大変失礼致しました。

一先ず・・・、話を進めさせて頂いても宜しいですかね(本当にヒヤヒヤしました)?


好美「えっと・・・、台本何処からだっけ?」

デカルト「好美さん、4行目です。ほら、ここですよ。」


 デカルトに指差して貰いながら改めて台本を確認する好美、だから何処にその「(俺の意志とは関係ない)台本」があるってんだよ!!


好美「ごめんなさい・・・、えっと・・・、これか。「いい加減にしてよ、いつになったら次の場面に進む訳?」良かった、言えた。」


 (独り言がハッキリと聞こえちゃっているけどまぁ良いか)すんません・・・、すぐに移りますので。

 デカルトが城門担当と城内担当の兵士を数人ずつ呼んでシフトの調整を本格的に進める中、渚と好美は城門をくぐって外へと出た。周囲には木造で茶色の民家を中心とした建造物が建ち並んでいた、ただすぐ傍にある「あの豪邸」以外は。


好美「ねぇ・・・。あそこって・・・?」

渚「あそこは毎度お騒がせのクァーデン家さ、相も変わらず派手な建物だこと。」


 そこに国王から2人の護衛を頼まれた女性軍隊長の声、何となく聞き覚えがある様な・・・。


女性「全くですよ・・・、ずっと前から塗り替える様に言っているんですが無視されてて。」

渚「えっと・・・、あんた・・・、私に敬語なんて使ってたっけ?」

女性「一応私軍隊長ですから・・・、それに王城のすぐ傍ですよ?」

渚「ムカリト・・・、あんたそんな奴だったかい?気持ち悪いから元に戻りな。」


 「仕方ない」と言わんばかりにため息を吐くムカリト、何か理由でもあるのだろうか。


ムカリト「しゃあねぇだろうがよ、屋台で拉麺食ってる時と違うんだからよ!!」


 どえらい位の変わり様だ、ただ身に覚えがある様な無い様な・・・。


好美「渚さん・・・、一応確認しますけどこの人って結愛じゃ無いですよね?」

渚「確認するまでも無いだろ、何処からどう見てもネクタイをしてないんだから。」

ムカリト「えっとさ・・・、貝塚社長と俺の違いってそこなのか?」


挿絵(By みてみん)


 『人化』してるから仕方が無いが人間と上級鳥獣人バルタンの違いって一体・・・。


どう見ても軍服だろうが

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