517
あらすじはちゃんと言っておかなきゃ
-517 一国の主とは・・・-
「おっさん」改め「おばはん(いややはりお姉さんの方が良いか)」が顔を赤らめる中・・・。
渚「まだ言うか、あんたもしつこいよ!!」
あの・・・、ツッコミが早過ぎませんか・・・。俺だってしっかりと状況説明をしてから次話に入って行きたいんですけど。
渚「だからって最初の一言が余計なんだよ、全くもう・・・。」
好美「渚さんったら・・・、また顔が赤くなってますよ。本当は嬉しいんでしょ?」
デカルト「そうですよ、渚さんは十分お綺麗なので「お姉さん」と呼ばれても可笑しくは無いはずです。」
まさか一国の王までもが悪ノリを始めるとは思わなかった、でも結構楽しそうにしているからそのまま放っておいてみるか。
渚「馬鹿言ってんじゃ無いよ、早く話を進めないといけないんじゃないのかい?」
仰る通りなんですけど、人生長い(はずな)のでそんなに急いだって仕方無いんじゃないのかなって思うんです。
渚「あのね・・・、そのダラダラが積み重なって今が「517話目」になっているんだろ?いい加減にせんかい!!」
まさかそんな裏事情を持ち込まれてお説教を喰らうとは思わないじゃないですか・・・、それに別に俺の勝手なんで良いでしょうが!!
好美「渚さん・・・、創造主と喧嘩しても何も変わりませんよ。多分話の進行が遅くなるだけです、やめておきましょうよ。」
そうそう、好美さんの仰る通りですよ。俺と喧嘩しても・・・、ってまた言うんかい!!いい加減にしないと罰の一つでも当てるぞ、この野郎!!
好美「何よ、この前は「この馬鹿」だから「また」じゃないじゃない!!」
屁理屈を・・・、言葉替えたって一緒なんだよ!!仕方ねぇな・・・、この手は使いたくなかったが・・・。『雷』・・・。
好美「嘘でしょ?!ま・・・、待ってよ!!私が悪かったって、許して!!ね?!」
仕方ねぇな・・・、全く・・・。今度やったら本当に喰らわせるからな!!まぁ良い、話を進めるとするか・・・。
好美と渚はデカルトと共に一旦王城を出る事にした、周辺にある集落等にある民家の外壁を見て参考にしようという算段の様だ。
そんな3人を見た王城軍の兵士は驚きを隠せなかった、一国の主が軽々しく外に出ようもんなら大騒動になりかねないからだ。因みに普段は申請が降りた許可証などを持っていれば大丈夫なのだが、今日は何も持っていないので止められても可笑しくはない。
兵士「王様、何をされているのです!!」
ほら・・・、言わんこっちゃない。いつも『人化』を解除した姿で城から出て来てたのも納得出来る様な出来ない様な・・・、しちゃ駄目か。
デカルト「「何を」って、こちらの方々を城の外へと案内しているだけですが?」
兵士「そうとしてもこちらは困るんです、また王妃様に怒られるじゃ無いですか!!」
デカルト「王妃には私から言っておきます、それよりお客様の前でいきなり何ですか!!ちゃんとご挨拶をしなさい!!」
おや、言う時はちゃんと言うのね。しっかりしておられる。
兵士「大変失礼致しました、ごゆっくりお過ごしくださいませ!!門を開けろ!!」
デカルト「教育が行き届いてなくてすみません、国王として謝らせて下さい。」
好美「頭上げて下さいよ、それこそ王ともあろうお方が何をされているんですか!!」
渚「そうだよ、私達が悪いみたいじゃ無いか!!」
デカルト「いえいえ、そういう訳にも行きません。ただ・・・、あれ・・・?」
城門がピクリとも動かないので急ぎインカムで声をかける兵士、何かあったか?
兵士「おい、どうした?うん・・・、そうだったな。王様、担当者がメシ中だそうです。」
デカルト「あらま・・・、どうやらシフトを見直さないといけないみたいですね・・・。」
シフト制かよ、
それにデカルトが決めてんのかい!!