表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

505/707

508

冷や麦に見えるのも仕方が無いのかね・・・


-508 新たな仕掛け-


 流石に堂々と「赤鬼ラーメン」と呼んでいると言うのに冷や麦が入っているとは思えない、しかし結愛が勘違いするのもそれなりの理由があった。


結愛「守・・・、あの麺の色を見てもそんな事が言えるのかよ。」

守「待てよ、それは食べ始めた時から分かっていた事じゃねぇか。それに渚さん本人も「麺にもトリニダート・スコーピオンとブート・ジョロキアを使った粉末を練り込んである」と言っていただろう。」


 麺自体にもかなりの辛味がついてしまっている、それは兄弟ケルベロスが1番理解している事だ。しかし貝塚財閥代表取締役社長ネクロマンサーが分かり切った事を改めて言うとは思えない、本人に理由を聞いてからでも遅くはないはずだ。


結愛「違うんだって!!」

守「何が「違う」ってんだよ、俺は正しい事を言ったまでだぞ?」

好美「そうだよ、守は嘘を言ってないよ!!」


 必死に恋人のフォローをする好美、しかしある人物(?)の発言によりその雰囲気は一気に崩れてしまった。


ピューア「待って、その前に「(?)」ってどういう意味よ!!」


 間違った事は言ってないだろ?今は『人化』しているけどあんたはマー・・・。


ピューア「ニクシーよ!!何回この件する訳!!」


 そうでしたね・・・、上級人魚ニクシーですもんね・・・。何かすんません、それで何を言おうとしていたんです?


ピューア「全く・・・、お陰で忘れかけてたじゃない。まぁ良いか、3人共あの麺をもう一度よく見てみて。」


 言われた通りに麺を凝視する転生者達、すると重大な事に気が付いた。


結愛「さっきと違って縮れてんな・・・、だからスープが良く絡んでいるのか。」

好美「あれは手もみで縮れさせたのかな、機械では無理な位だもんね。」


 好美の観察眼は確かな物だった、「流石はラーメン屋のオーナー」と言った所か。


ピューア「そこか・・・、好美だったらそう思っても仕方が無いかもね。」

好美「何よ、違うって言いたいの?」


 頬を膨らませる好美を必死にフォローする製麺担当者、やはり別支店で働いている者どうしても「暴徒の鱗」の従業員としての絆や結びつきは強い様だ。


一秀「いや間違ってはいないよ、あれは手もみで作った物だ。俺も手伝ったから分かるよ。」


 別の意味で「被害者」となってしまっている一秀、何となく「目」がそれを物語っていた様なそうでも無い様な・・・。


好美「ほら、麺を作っている一秀さんがこう言っているんだから間違っていないじゃない。」

一秀「でもね・・・、多分だけどピューちゃんが言いたかったのは違う事じゃないのかな。」


 よくよく考えれば縮れ麺だというのに結愛はどうして「冷や麦」と表現したのだろうか、理由が気になって仕方が無い一同。


好美「一秀さん・・・、どういう事ですか?」

一秀「正解(と言うか秘密)を話す様で忍びないけど良いかな・・・、実はと言うとあの麺には最初に入れていた物の倍以上の量の「あの粉末」が入っているんだ。」


 そう、渚は『複製』で増やしまくった唐辛子の殆どを粉末にして追加用の麺に練り込んでいたのだ。それがただでさえ辛さの増したスープと合わさると・・・、怖い怖い。


守「そういう事か・・・、悪かったな結愛。」

結愛「いや構わねぇよ、たださっき以上にあの2人の事が心配になって来たな。」


 もしも完食(勝利)したとすれば2人は神の様に崇められる存在になるだろう、多分じゃなくても無理だと思うけど。


挿絵(By みてみん)


兄弟「まだだ・・・、俺達はまだ諦めてねぇ・・・!!」


勝負の行方は?!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ