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497

大人としてちゃんと責任取ろうね


-497 必要かどうか-


 「責任を取らないといけない」と頭を掻いていた渚はすぐ傍にいた結愛にとあるお願いをした、結構単純な(?)事だった様な・・・。


渚「結ちゃん、お願いがあるんだけど良いかい?」

結愛「私で良かったら別に構いませんけど・・・、どうかされましたか?」


 こうやって赤鬼レッドデーモンが改まった感じで貝塚財閥代表取締役社長ネクロマンサーにお願いした事があっただろうか、いや無かった様な・・・。


渚「どうってことは無いんだよ。『状態変化』と『状態異常無効』、それと『虚偽判定』を私に『付与』してくれないかい?」

結愛「そんな事でしたら・・・、分かりました。」


 持って無かったんかい、と言うか最後の『虚偽判定』は必要なのか(まぁ別に良いか)?

 結愛に能力スキルを『付与』して貰った渚は唐辛子の臭いが全体に漂っている店内へと入って行った、その様子を見ていた店主は念の為にガスマスク等を渡そうとしていた。


メラルーク「渚さん、良かったらこちらをお貸ししますが大丈夫ですか?」

渚「問題無いよ、ありがとうね。よし・・・。」


挿絵(By みてみん)


 必要かどうかは分からなかったが一応気合を入れなおした渚は立ち止まる事無く店内へと消えて行った、中にあるテーブル席では未だにケルベロス達が楽しそうに会食をしていた(因みに店内にいた他の客は既に避難を完了していた)。


渚「あんた達・・・、そんなに唐辛子を振りまくっているのに目が痛くならないのかい?」


 俺が兄弟の立場にいるなら「あんたも一緒だろうが」とツッコミを入れたくなるが2人はまだ楽しんでいる、ただテーブル上の料理には元々の姿が分からない位に唐辛子がかけられていた。改まった感じで聞くべき事では無いかも知れないがトンカツと唐辛子のどちらを食いに来たのだろうか。


カラン「まだ足りない位だよ、店中の唐辛子をかき集めたい位だ。」

ミル「今すぐに白ご飯に唐辛子パウダーを振りかけまくりたい位だもん。」


 先程結愛に『付与』して貰った『虚偽判定』によると2人は嘘をついている訳ではない様だ、兎に角「これは今のうちに何とかしないと」と感じた渚はとある事を思い出した(そう言えば忘れていた様な気がする「アレ」)。


渚「分かった、ただ周りを見てくれたら分かると思うけどそれ以上唐辛子を使うと店の迷惑になるからストップしておきな。それと食事を終えたら即座にお金を払って出て来る事、出来るね?」

カラン「うん・・・、分かった・・・。」

ミル「これでストップする、流石に俺達だって営業の邪魔になる様な事はしたくないもん。」


 数分後、食事を終えた2人が素直に店内から出て来ると渚は店内に戻って「唐辛子臭が充満している」という『状態』を綺麗な『状態』へと『変化』させた(使いこなしてんな)。

 「ごめんなさい」と謝る2人から代金を受け取った店主は兄弟の肩に手を置いて「気にしなくても良いからまたおいで」と優しく語り掛けた、上から目線での発言となってしまうが「流石は大人」と言える心の広さでは無いだろうか。


渚「さて2人共、忘れた訳では無いと思うけど私との勝負がまだだったね。時間が良かったらだけど今からやるかい?」


 渚の放った「勝負」という言葉を決して聞き逃さなかった真希子、まだ何をしようとしているのかも分かって無いので引き止めるのはどうかと思ってしまう(個人的に)。


真希子「あんた、何を考えているんだい!!いくらケルベロスが俊足な種族だからって勝負バトルを仕掛けようとしてんじゃないよ!!」


 何となくデジャヴ的な物を感じてしまったのである程度の所まで省略してっと・・・。


渚「省略しなくても良いから、それに私がいつドリフトでの勝負バトルをしようかって言ったんだい。」

真希子「じゃあ何で勝負するってんだよ、そう言えばエボⅢの姿も無いねぇ。」


 因みに今現在でもエボⅢは珠洲田自動車で修理中である(余計な事だって?)。


真希子「あんたね・・・、何回修理に出せば気が済むんだい。」

渚「本当・・・、神様の加護って意味あるのかね・・・。」


そこかい!!

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