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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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493

イベントは続く・・・


-493 勝負の前の敗北-


 酒が回ってきたせいで渚の言葉を最後に記憶が途切れていた結愛が思い出話に浸っていた間も『複製』で増やしたサーロインステーキはずっと好評だったので売れ続けていた(正直利益出まくりでウハウハだ)、ただ貝塚財閥代表取締役社長ネクロマンサーも手を止めていた訳では無く鉄板で肉を焼き続けていたそうだ。


真希子「へぇ、私が走っている間にそんな事があったんだね。」


 ずっと走る事に夢中だった「紫武者パープルナイト」は山頂で何があったのかを全く知らぬまま家に帰っていた様だ、翌日の仕事に障るよりはマシかと納得するしか無いかと無理くり自分を納得させている今日この頃。


ピューア「それで?勝負の結果はどうなったの?」


 その場にいた全員が気になっていた疑問をぶつけた上級人魚ニクシー、真希子やマルウも「そうだそうだ」と言わんばかりに首を縦に振っていた。


結愛「悪い、全然見て無かったから覚えて無いんだ。どうやら酒が回って眠っちまった間にそこにいた全員が帰っちまったみたいだからさ。」


 結愛の言ったままだと一晩中駐車場で寝ていた様に聞こえるが少し酔いが冷めていたヒドゥラが本社の社長室へと『瞬間移動』して連れて帰ったらしい、ただ今気になっているのは決してそこではない。


真希子「あんたね、日頃から呑み過ぎで人様に迷惑を掛けるような事はするなってあれほど口を酸っぱくして言っているのに何て子なんだろうね。」

結愛「いや・・・、面目ないです。楽しい酒だった者でついつい進んじゃいまして。」


 今の真希子の言葉を結愛以外の転生者達にも言って欲しいと思ってしまうのは俺だけだろうか、ただその横から「この人には特に言うべきなのではないか」と言えるあの人の声がした(ハッキリ言って突如現れるピエロの様なこの癖も直すべきではとも思ってしまう)。


渚「真希子、そこまで言わなくても良いじゃ無いか。結愛ちゃんが覚えてなくても仕方が無いよ、だってその場では決着がつかなかったんだからさ。」

真希子「ビックリした・・・、渚ったら何でいつもこうなんだろうね。心臓に悪いったらありゃしないよ。」

渚「今日は偶々こうなっただけさ、遅めのランチとしてここの豚カツを食べようとしていただけなんだよ。」


 ランチタイムの営業を終えた渚はその忙しさにより相当空腹になっていたのでボリュームのある物をと「C’ s キッチン」へとやって来たそうだ、ただ先程の台詞はどういう事なんだろうか。


真希子「そう言えばあんた、さっき「その場では決着がつかなかった」って言ってたけどどういう事なんだい?」


 話の流れでもう既に決着がついたと思い込んでいた一同は渚の言葉の意味が気になって仕方が無かった、ハッキリ言ってランチを諦めてでも教えて欲しい位だ。


渚「詳しくは後で話すよ、早くしないと昼休み(ランチタイム)が終わっちまうからね。」


 どうやら今日の日替わりランチを狙ってギリギリだがこの時間帯にやって来た渚、酷い空腹が故にお代わりし放題で米が沢山食えるこの店のランチを決して逃したくなかったらしい(その気持ちは分からなくもない)。


挿絵(By みてみん)


結愛「渚さん、米ならウチで沢山食って貰える様にしますから話して下さいよ。」

渚「やなこったい、今日の私はここの豚カツと唐揚げの口なんだよ!!」


 因みに今日の日替わりランチは「ロースカツと唐揚げの盛り合わせ定食(渚の食べたかった通りの物)」だ、これは限界まで空腹を我慢してでも食いたくなるのが理解できる。

 ただ結愛達の制止をやっとの思いで振り切った渚に向かって「知った事か」と言わんばかりに時間が経過したとの事で・・・。


メラルーク「はい、本日のランチ終了しました。」


 店の出入口から出て来た店主マーマンにより立て看板が片付けられてしまった、残念ながら渚は間に昼食にありつけなかった様だ。


渚「か・・・、唐揚げ・・・、トンカツ・・・。」

真希子「あらま・・・、こりゃよっぽど腹が減っていた様だね・・・。」


相当だな

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