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474

本当に嬉しそうな2人、だったら良いんだけどね・・・


-474 気になっていた人-


 真希子と結愛は「もう一度会いたい」と思っていた人物に会うことが出来て本当に喜んでいた、しかも1週間も経たないうちに。「ある意味奇跡じゃ無いか」と言いたくもなるかも知れないがここは「何でもありの世界」なので十二分にあり得る話なのだ、ただ2人はどうしてマルウが肉を納品していた時に気付かなかったんだろうか。


真希子「創造主さんったら何を言ってんだい、私達ずっと作業していたんだから仕方が無いじゃ無いか。」


 まさか「外で作ったらお祭り(と言うより屋台)みたいで楽しいじゃ無いかと」言い出した筆頭株主が「作業」と言い出すとは、間違ってはいないと思うが嫌々でやっていた訳じゃ無いだろう?


真希子「どう言えば良いのかね・・・、「半分は・・・」と答えておこうかね。これって確か元々店主メラルークさんがキャベツを切り過ぎた事から始まったはずだよ?」

ピューア「えっと・・・、それに関してはうちの父がすみません・・・。」


挿絵(By みてみん)


 ぺこぺこと頭を何度も下げる上級人魚ニクシー、しかしよくよく考えたらさっき追加でキャベツを切っていた様な気がするので全てが父親の所為とは言えない(と最低でも俺は思う)。


真希子「思った以上に客足が伸びているから仕方なかったんだよ、それにキャベツの無いお好み焼きなんて味気ないだろう?」


 確かに今回の主役は飽くまで豚バラ肉のはずだがキャベツが無いと何となく味気なくなってくる、それに関しては真希子の発言を否定する事は出来ない。


結愛「それに仕方が無いだろう、俺達がお好み焼きを作り始めてから色々とハプニングが起こり過ぎているんだからよ。いくら脳内にこびりついている記憶でもなかなか思い出す事が出来ない時くらい誰だってあるだろうが、あんたも人の事を言える立場なのか?」


 それもそうだ、脱線に次ぐ脱線により「いつ豚玉が完成するのか(いや完成するのか)」が分からなくなってきている今日この頃。ただ今はマルウに関してでは無かったのだろうか、俺の記憶が正しければ「あの日、大金を手にしていたはずなのにどうして浮かない顔をしていたのか」という事だった様な・・・。


真希子「そうだよ、忘れかけていたわ。」

結愛「流石創造主、偶には良い事言うじゃなぇか。」


 いやいや、褒めんでええ・・・、って何で「偶に」なんじゃい!!


結愛「いつもは余計な事に首を突っ込んでばっかりだからに決まっているだろうがよ、否定できんのか?あ?」


 こいつ・・・、大企業の社長になったからって言う様になりやがったな・・・。それ以上調子に乗っていると「あの時」に戻し・・・、って今はそれ所じゃねぇだろうがよ!!


結愛「チィッ・・・、仕方ねぇな・・・。おば様、一先ず焼きながらでも聞いてみますか?」

真希子「そうだね、ずっと何があったか気になっていたからね。」


 やっと今回の本題に入り始めた2人、しかしこの期に及んで「今は何をすべきなのか」がごちゃごちゃになり過ぎている様な・・・。


真希子「あのすみません、確かケデールさんのお店からお越しくださっているんですよね?」

マルウ「そうです、いつもは店の事務室にいるのであまり表に顔を出さないの出すが今日は店主である夫の代役として配達に来たんです。」


 噂の店主ライカンスロープは放牧から帰って来た後に恋人達の会話に巻き込まれているだけなので代役を立てる必要は無かったと思われるが今はそれ所では無い、真希子と結愛が気になっていた事にちゃんと耳を傾けるべきだと思われる。


結愛「恐れ入りますがお名前を頂戴しても宜しいでしょうか?」


 空気を読んで「大人モード」で対応する結愛、ただ2人にも先程の『念話』は聞こえていたはずなのでその必要は無いのではなかろうか。


マルウ「マルウと申します、先日は急いでいたからって本当に失礼致しました。」

結愛「いえいえ、お気になさらないで下さい。急に声をかけたのはこちらの方だったので。」


 マルウには気楽に話して貰おうと丁寧な口調で話す2人、流石は大物と言った所か。


いや、ビジネスでも無いやろうが

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