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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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449

興味本位って凄いよね


-449 偉そうにしちゃ駄目よ-


 実は真希子が行おうとした調理法(?)は俺(創造主・作者)がとある夏休みの日、照り付ける太陽の下で実際に目玉焼きを作ろうとして実施した物だった(ただの興味本位)。その時使おうとしたフライパンに穴が開いてしまった為に親にこっぴどく怒られた記憶があるのであまりお勧めしようとは思わなかったのだが・・・、俺の過去は置いておこう。

 2人の説得をやっと聞き入れた真希子はやっと太陽光で点火する事を諦めた、正直言ってここまで長かった様な・・・。


真希子「分かったよ・・・、虫眼鏡で火を点けるのは諦めるから何とかしてくれるかい?」

結愛「やっとですか、私の『アイテムボックス』の中にマッチが入っているはずだからそれを使用しようじゃありませんか。」


 深くため息をついた結愛はマッチを擦って火を点けようとしたが・・・、っておいちょっと待てや!!


結愛「何だよ創造主、邪魔してんじゃねぇよ。」

ピューア「いや、悪いけど私も止めようと思ってた。」

結愛「ピューもか?俺が何をしたってんだよ?」


 あのな・・・、お前まさかと思うが飯盒炊飯とかした事ねぇのか?


結愛「ねぇよ、今までそんな事する機会なんて全くもって無かっただろうが。」


 そうだな、よく考えてみれば生まれてこの方ずっとセレブの生活をしていたから仕方ねぇよな。


結愛「馬鹿野郎、それじゃあ俺が好き好んで貝塚家の人間になったとでも思ってんのか?!死んだ「あのくそ親父」と血が繋がっていると思うだけで・・・。」


 「吐き気がする」んだろ、悪かったよ。


結愛「そう思うなら奴の事を思い出させようとすんじゃねぇよ、まぁそれは良いとして2人して何で止めたんだよ。」

ピューア「結愛・・・、あんたまさかと思うけど直接薪に火を点けようとしたでしょ。」

結愛「そりゃそうさ、薪に火を点けるんだから当然だろうがよ。」

ピューア「それだと薪に火が点かないまますぐに消えちゃうって。」


 何だピューア、種族の関係上火には詳しくないと思っていたがそんな事無いんだな。案外やるじゃねぇか、褒めて遣わす。


ピューア「ごく偶にだけどアウトドアで料理などを楽しむ事があるので知ってたりするのよ、私の事舐めないで頂戴。」


挿絵(By みてみん)


 はいはい、すいませんでした。では上級人魚ニクシーさん、恐れ入りますが話を進めさせて頂いても宜しいでしょうか?


ピューア「やっと私の事を見直したみたいね、どうぞ進めちゃって。」


 では、お言葉に甘えて・・・。

 ピューアは一旦店の裏側へと走って行った後に数日前の朝刊を1部持って戻って来た、そしてその内から1枚抜き出して端からねじり始めた。


結愛「おいおい、何やってんだよ。」

ピューア「良いから、何も知らないならそのまま見ていなさい。と言うかあんた、魔学校の遠足でこれやらなかった?」


 貝塚財閥代表取締役社長が「やった事が無い」と答えるのも無理は無い。本人がこの世界に来たのは高校を卒業してから代表取締役社長に就任した後で、この世界の魔学校で学んだのは大学時代のほんの数年のみだったからだ。

 と言うか飯盒炊飯はこの世界、もしくは元の世界など関係なく経験したはずだがもしかして俺だけなのか?


結愛「別にいじゃねぇかよ、飯盒炊飯とかした事無くてもこうやって生きている(?)上に社長になってんだからよ。」


 分かったよ、一先ず先に進まないと一向に火が点きそうにねぇから進めようぜ。

 ピューアは先をねじった新聞紙に火を点けて薪へと近づけた、しかし薪には火は点きそうになかった。おいおい、どうしたってんだよ。


ピューア「あ・・・、太いのばっかりで細い薪を先に仕込んでおくの忘れてた。ごめぇん。」


どってぇ!!

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