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430

腹減ってきたな・・・。


-430 そっちかい!!-


 子供との約束を破る訳にはいかない、そう思いながら持参してきた鉄板にバターを敷いて火入れする上級鳥獣人バルタンシルヴァー・エルフが持って来た水の位置を確認しながら卵を割入れた。先程初めて見た時もそうだったがやはりその大きさに驚きを隠せない、この目玉焼きだけでパーティーが出来そうだ。


挿絵(By みてみん)


子供「大きいね、この何の卵?」


 何処からどう見ても鶏卵に見えない大きさ、近所の子供がこう聞いてもおかしくは無い。


ナイリ(当時)「一応ウチで採れた卵なんだけど・・・、レイヤーだからね?」


 「子供に「レイヤー」と言った専門用語を言ったって分かる訳が無いじゃ無いか」と隣にいたペンネが引き気味になってしまっている中、鉄板に乗った卵の白身が段々色づいて来た。

ただ現時点で聞くべき事かどうか分からないが、さっきから気になってたんだけど皆醤油はいらないの?


ナイリ(当時)「創造主の癖に何も知らねぇの?馬鹿だな、本当に新鮮な卵は何も付けなくても濃厚なその味だけで楽しめる位に美味いんだよ。」

ペンネ(当時)「ナイリ、いくら何でも失礼だって!!」


 そうだぞ、(自分で言うべき事では無いが)一応俺偉いんだぞ?


ナイリ(当時)「悪かったよ、ただ創造主さんは目玉焼きに醤油を必ず付けるってのか?」


 いつもそうだよ、目玉焼きはご飯に載せて醤油をタラリだけど?


ナイリ(当時)「何でだよ、何も付けなくてもコクのある黄身の味だけで楽しめるだろ?!」


 そっすか・・・、ナイリさんって本当に卵が大好きなんですね・・・。一先ず話を進めても良いでしょうか、先程から結構な分数が経ったような気がするんで・・・。


子供「ねぇ・・・、いつ水を入れるの?焦げ付いちゃうよ?」


 本人の見た目からはまだ小学校に入って間もない様に思われるがもう既に調理実習で目玉焼きの作り方を習ったと言うのだろうか、この世の中「人は見た目に寄らない」って言うもんな・・・(この子供が人間だとは限らないが)。


ペンネ(当時)「そうだね、早く蒸し焼きにしなきゃ。」


 急いで水を加えて蒸し焼きにしていくペンネ、ただこの調子だとこれからの新婚生活が心配である(おいおい、大丈夫かよ)。そんな中、そう言えばさっきから黙りこくってるものが約1名いなかったか(別に忘れてた訳じゃ無いよ)?


ソン(当時)「まさか卵を焼いただけでこんなに良い香りがしてくるだなんてな、流石は鳳凰フェン様の卵だな(と今は言っておこう)。」

ナイリ(当時)「いや・・・、普通の卵でもそれなりに良い香りがすると思うんだけど。」


 毎朝の習慣として産みたての卵で作った目玉焼きを食べているはずなのでその香りの事も熟知していると思われるが「やっぱり食事の時は別の物が食べたい」と言う気持ちも正直言って分からなくもない・・・、という事はこの家の者は「朝はパン派」という事か(どうでも良いって)?


ソン(当時)「なぁ・・・、ちょっと待ってくれるか?」


 おりょ?親父さんががキョロキョロと辺りを見廻し始めたけど何かあったのか?


ソン(当時)「あら創造主様、「あった」と言うより「無い」んですけど・・・。」


 あらご丁寧にどうも・・・、それで何が「無い」と仰るんです(思わず釣られちった)?


ソン(当時)「いやね、目玉焼きを食べると言うのに「あれ」が無いでしょうが。最も大事な「あれ」ですよ!!」


 いやそんなに大事な物がありましたかね、「「」(鍵括弧)」を付ける位ですから相当大切な物なんでしょうね?


ソン(当時)「無いでしょうが、「ソース」が!!目玉焼きにはソースでしょ!!」

ペンネ(当時)「もう・・・、何かと思えばただの好みの問題じゃ無いの・・・。」


俺は醤油が良い!!

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