413
「何でもありの異世界」にもまだ未知なる物事があるようだな・・・
-413 はい、結愛社長~-
まさかこの世界にいるとは思わなかった伝説の鳳凰に会う事が出来るとは、しかも養鶏場の鶏舎で。と言うか神様をこんな所に入れたままにしておくのもどうかと思うんだがそこん所はちゃんと話がついているんでしょうね、メンゾさん?
鳳凰「メンゾを責めないでくれや、俺がそうしてくれと頼んだんだよ。一応鶏に似た姿で現れちまったし、あんまり人がいない所で過ごすのも悪くないからな。」
そうなの?でも違和感が無いか?あんた(って呼んでも良いのか?)も神様なんだから神棚とかで奉られるべき存在じゃないかと思うんだよ、神棚は無くとも責めて鳳凰らしく屋根の上とかさ。
鳳凰「そんな事しちゃあ俺の光で夜中に皆が眠れなくなるだろう、それに風邪引いちまったらどうすんだってんだ!!」
えっ・・・、神様って風邪引くの?初耳なんだが、古龍達はそんな事言っていたかな・・・。
鳳凰「悪かったよ・・・、「風邪引いちまう」ってのは冗談だよ。」
何だよ、冗談かよ!!それにしてもまさかこの世界に存在すらしているかどうかが分からなかった鳳凰がまさかこんな口調だったなんてな、それに冗談をかましてくるとは・・・。
鳳凰「駄目なのか?俺だって天界で過ごすのがつまらなくなってしまう時だってあるんだから冗談だってかますっての、それよりさっき言ってた奴を呼び出すんじゃねぇのか?」
「さっき言ってた奴」って・・・、あぁ・・・、結愛の事か。ちょっと待てよ、俺は良いけどメンゾが良いのか分からないじゃん?
メンゾ(当時)「えっと・・・、呼びましたかね?」
暇を持て余していたからか、部屋の隅っこでナイリとツナマヨのお握りを食べていたメンゾはかなり気が抜けていた様だ。
因みにだがメンゾ、あんたはさっきまでの話をどこまで聞いていたんだ?
メンゾ(当時)「えっと・・・、「苦しゅうない、面を上げい」まで・・・。」
結構聞き逃してんな、まぁ良いか。一先ず神様のご要望通り、ほーいっと!!
結愛(当時)「いってぇ!!何なんだよいきな・・・、ってここ何処だよ!!」
突然元社員の経営する鶏舎に現れた貝塚財閥代表取締役社長は「何でもありの世界」で唐突に起こった出来事に動揺しまくっていた、まぁ普通はそうだろうな。
メンゾ(当時)「貝塚社長!!どうしてこちらに!!」
結愛(当時)「「どうして」って俺が・・・、いや私が聞きたい位です。ここは何処なんですか?それとどうして貴方がここに?」
冷静に「大人モード」を発動させたみたいだが「時既に遅し」って奴だぞ、それと目の前に誰がいるのか分からねぇのか?
結愛(当時)「「目の前に誰が」って・・・、と言うかお前が呼び出しやがったのか創造主!!こっちは光明と仕事の話し合いをしていたんだぞ、それと「お前は俺達の生活に一切干渉しない」っていう約束は何処に行ったんだよ!!」
はぁ?俺はそんな約束をした覚えは無いね、ただ珍しく光明と仕事の打ち合わせをしていたのは本当だったみたいだから一緒に連れて来ちまったよ。
結愛(当時)「てめぇ・・・、この万年平社員が!!「珍しく」とは何だ!!ずっと前にも言ったが俺はお前と違って社長なんだぞ!!」
光明(当時)「結愛・・・、冷静になれよ。今は本当にそれ所じゃねぇみたいだぞ。」
あのな・・・、英検3級の癖に威張ってんじゃねぇぞコラ!!
まぁそれは良いんだ、目の前に誰がいらっしゃるのか分かってんのか?結愛を呼び出したのはこちらの御方だぞ。
結愛(当時)「「目の前に誰が」って・・・、うちで働いていた上級巨獣人のメンゾじゃねぇか。それと和服姿の・・・、誰だ?」
鳳凰「そりゃあ俺の事知らなくても仕方ないわな、俺は鳳凰だ、神様だ!!」
結愛(当時)「おいおい、悪い冗談はよせよ。俺みたいな口調の奴が神様な訳・・・、えっ・・・、マジ?」
マジだよ、この期に及んで誰が冗談言うんだコラ!!




