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380

問題無く行けばいいんだけど・・・。


-380 また喧嘩にならなきゃ良いけど・・・-


 ニクシーの言った通り確かに2人は楽しそうに呑んでいただけだ、何の問題も無い。先程俺が「大丈夫か?」と尋ねたアルバイトの賄いもいつも通りとなっていたので何の心配も無い、正直計算通りにやられたのかもしれないと拳を握りたくもなるが今は雰囲気を悪くしてはならないのでそっと様子見をする事にしよう。


結愛「おやっさん、どうだよ?いい加減俺の事を「結愛」って呼んでくれるようになってくれたか?」

メラルーク「あたぼうよ、今まで何で堅苦しく「結愛社長」なんて呼んでいたのかが分かんねぇ位だってんだよ。」


 酒を呑む人って性格等が変わる事が多いと思うが、まさかメラルークが下町の江戸っ子みたいな口調になってしまうとは思わなかったなぁ・・・。


メラルーク「何だって?!あんたな、いくら作者でも俺っちの事を何でも知ってる様な言い方してんじゃねぇよ。」


 悪かったって、この通り謝るから許しておくれよ。


メラルーク「何だその言い方は、人に許しを請う時は額と両手を地に付けて「申し訳御座いませんでした」と言うんだろうがよ!!」


 てめぇ・・・、人が下手に出ているからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!!この土下座フェチが!!あんたあれだろ、「超」の付くドSだろ!!


ピューア「作者さんごめんなさいって、うちのお父さん呑んだ時だけこういう性格になっちゃうのよ。喧嘩して暫く家を空けていた私が言えた義理じゃ無いけど、温厚な人だって知っているでしょ?お願いだから、ね?」


 はぁ・・・、ピューアの顔に免じて許してやるか・・・。ここでの視察・研究が上手く行かないと新店のこれからに影響を及ぼすからな、でもまさか結愛が絡むレベルの大事になるとは・・・。


結愛「んだよ、文句あっか?!」


 無いです、嬉しい限りです。これできっと「暴徒の鱗」や「C’s キッチン」も安泰です。


メラルーク「それにしても結愛、あんたあんな美味い米どうやって作ったってんだよ。本格的にウチで使おうと思うからちゃんと教えてくれ、それと良かったら「安心・安全・信頼」の観点からお客さんの目線から見える様に掲示物にさせて欲しいんだが。」

ピューア「お父さん、いくら何でも無理じゃないの?結愛の会社にだって企業秘密位はあるはずよ、そんな簡単に・・・。」

結愛「良いに決まってんじゃねぇか、お客さんに安心して食って貰う為に何でも協力させてくれや。」


 おいおい、いくら結愛だからってそう簡単にOKして良い事じゃ無いだろ?


結愛「お前な、俺は社長だぞ。それに貝塚財閥ウチは「お客様第一主義」でなくてはいけないと常々考えてんだよ、これ位はお安い御用よ。」


 本当に大丈夫か?個人的に嫌な予感がして来たんだが・・・。


結愛「聞き捨てなんねえな・・・、そりゃどう言う意味だよ!!」


 呑み過ぎだっての、チェイサーでも飲んで落ち着けって。


挿絵(By みてみん)


結愛「分かったよ、確かにあんたの「嫌な予感」はよく当たるからな・・・。んぐっ・・・、んぐっ・・・、はぁ・・・。それでどうしたって?」


 あのな、「貝塚財閥(お前の所)の様な大企業ってのはあんた1人だけでは決して成り立たない」って以前言ってたのお前本人だろうが。それに1番身近な存在を忘れちゃいけないんじゃないのか?ほら・・・、こんな事を言ってたら・・・。


光明(念話)「結愛!!いくらお前でも簡単に米の開発現場を公開するなんて言語道断だ!!お前が見せようとしているのは開発中の独自技術だぞ!!」

結愛(念話)「良いだろうがよ、何より大切な信頼を守るためだぞ?」

光明(念話)「だからって・・・、そんな重大な案件を酒の席で・・・。」

メラルーク(念話)「なぁ結愛・・・、この声の人って・・・?」

結愛(念話)「ああ・・・、あの・・・、俺の・・・、旦那だ・・・。」

メラルーク(念話)「旦那さんか・・・、性格が全くもって正反対だな・・・。」


はぁ・・・、やはりか・・・。

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