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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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379

誰だってチンプンカンプンになるよね・・・


-379 知らぬが仏だったかも・・・-


 正直に言ってメラルークは訳が分からなくなっていた。突如姿の見えない「創造主(俺・作者)」の声が脳内に流れ込んで来る上にまさか自分が「タイムスリップ」を経験するとは思わなかったし、目の前にいる貝塚結愛社長が自分の事を「私」ではなく「俺」とか呼び出して最終的には右手に恐らく『アイテムボックス』から取り出した一升瓶・・・。


メラルーク「待てよ!!最後のは無理矢理付け加えただろ!!こんな何処からどう見ても20代のキャリアウーマンがおっさんみたいに一升瓶なんか持っている訳・・・。」


挿絵(By みてみん)


結愛「持ってて悪いか・・・あん?!」


 おい!!確かに「酒でも酌み交わして距離を一気に縮める作戦」を提案したのは俺だが早すぎるって、お前いつの間に赤くなるまで呑んだんだよ!!俺が時間を動かしてからまだ5分も経っていないんだぞ!!絡み酒をしてしまうと逆効果になるんじゃねぇのか?!


結愛「あん?!「吞め」って言ったのはお前だろうがよ!!まさか駄目ってのか?!ちゃんと自分が言った言葉の責任取れコラ!!」


 アホか!!あのな、俺が言ったのは「ゆっくりと盃を交わして互いの仲を深めたら気軽に「結愛」って呼んで貰えるんじゃねぇのか?」って事だったんだよ!!しょっぱなからそんなんじゃ駄目に決まってんだろうが!!はぁ・・・、こうなりゃ仕方ねぇ・・・。『状態異常無効』を『付与』して・・・、ってピューアさんはそこで何をされてるんですかね?


ピューア「何って・・・、親子の盃を交わそうとしているだけじゃないの。悪い?」


 誰も「悪い」と入っていませんが、それって酒は酒でも「料理酒」ですよね?流石にお父さんに怒られませんか?


メラルーク「いんや?娘と美味い酒が呑めて幸せだが?」


 だったら良いけど閉店後の片付けを全部バイトに押し付けるのはやめとこうな、それに賄いだってまだ出していないんだろ?腹空かせてるっぽいからちゃんと食わせてやれよ?


メラルーク「大丈夫だよ、残った豚カツを自由に揚げてそれをおかずにライスバーで残ったご飯を食わせてるから問題無いって。」

結愛「あんたな、バイトにまで俺の米を食わせてんのかよ!!アンケート取れよな!!」

メラルーク「別に良いだろうが、世の中「フードロス」が問題視されてんだからよ!!無駄になるよりマシじゃねぇか!!」


 あの・・・、その様子だとお互いに結構打ち解けているみたいですし「フードロス」の問題も解決できていると思うのですが・・・。


メラルーク「何だよ、何か文句あんのかよ!!」


 い、いや・・・。俺自身は無いんですけどね、そこの社長さんがねぇ・・・。


結愛「おいメラルークさんよぉ、さっきから娘とばかり呑んでいるみたいだがまさか俺の酒が呑めねぇってのか?!」


 待て結愛!!それだと意味が変わって来るだろうがよ!!一旦落ち着けよ、ここは下手に出ないとこれからずっと気まずいままになっちまうぞ!!


メラルーク「あん?!誰がんな事言ったんだよ、そんなに呑んで欲しいなら「女らしくご丁寧に」注いでみろってんだ!!」


 ま・・・、まずい・・・。大丈夫かな・・・、俺知ぃらない・・・。


結愛「はぁ?!酒を呑むのに男も女もあるかってんだ!!一升瓶の酒ってのはな、その重みを感じながら直接吞むもんなんだよ!!」

メラルーク「うぶぶぶぶぶぶ・・・。」


 おい結愛!!やめてやれよ、メラルークさんが窒息しかけてんだろうが!!


メラルーク「はぁ?!俺達は人魚だから問題ねぇよ、今はそれっぽい演技したが鰓呼吸だって出来んだぞ!!創造主か何か知らねぇがナメんな、コラ!!」


 す、すんません・・・。と言うか2人間接キスになってしまっているけど大丈夫なのか?


ピューア「え?楽しそうに呑んでるだけと思うけど何かあった?」


 いや・・・、何でも無いです・・・。ごゆっくりどうぞ・・・。


見て無かったみたいやね、ほっ・・・。

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