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358

まだ楽しんでるんだ・・・


-358 汚点とイメージ-


 その場にいない本人そっちのけで台所が「汚点」により盛り上がる中で「秘密部屋」にてイャンダは1人黙々と作業を進めていた、と言うかあんたってどんだけ汚点があるんだよ。


イャンダ「好きで増やした訳じゃねぇんだ、掘り返さないでくれよ。誰にだって苦手な物事位あるだろうが。」


 確かにあんたの言い分は分かるよ?じゃあ何で学祭の時にゴスロリ衣装を断らなかったんだ・・・、って待てよ・・・?


イャンダ「何だよ、思い当たる節でもあるってのか?」


 何となく覚えていただけだったから記憶があやふやだったんだが、そう言えばあんたって「SM好き」じゃ無かったか?まさかと思うがその頃から目覚めてたとか?


イャンダ「違ぇわ、あの時はあんまり女子と話す事が無かったから上手く断れなかったんだよ。あんただって分かるだろ、女子を相手にしていると急に上手く話せなくなっちまう気持ちがよ。」


 まぁな・・・、よく考えてみたら学生の時って女子にちょっとだけ話しかけられただけで心臓がおかしくなっちまう事なんてよくあったな。でもよ、俺の場合だがイャンダみたく学祭を境に人気者になった訳じゃ無かったから羨ましくて仕方がねぇわ。


イャンダ「馬鹿言え、偶々だよ。あれから何カ月「ゴスロリ」ってあだ名で呼ばれたか、本当にあれは俺にとって最大の汚点だったよ。」


 分かった分かった、本当に可哀想になって来たからこれ以上はいじらない事にしておくわ(俺はね)。

 それで、突然声をかけた俺が聞いても良いか分からないが荷物は片付いたのか?


イャンダ「粗方片付いた様な気がするな、続きはちょっと一服してからにしようかな。」


 温かいお茶で一服しようと台所へと向かうイャンダ、このままでは本人がこの家(居住部分)でも笑いものとして扱われてしまう(まぁ俺の知った事ではないのだが)。


イャンダ「そう言えば・・・、ピューちゃんは進んでいるかな・・・。」


 イャンダは恋人の様子を伺った後、ついでに何か手伝える事があるかどうか尋ねようとピューアの新たな部屋へと向かった。その時も恋人ニクシーは台所でイャンダの「思い出(汚点)」の写真を見て爆笑していたので勿論部屋には誰もいなかった、一先ず個人的に騒ぎが起こるのは正直勘弁してほしいのでそっとしておこうか。


イャンダ「いねぇな・・・、まぁどうせ後で会うだろうから良いか。」


 そう言うとお茶を飲みに行こうとしていたのも忘れて自室へと戻ったイャンダ、この光景を見てほっとしているのはきっと俺だけではないだろう。

 そんな中で何も知らないニクシー本人は相も変わらずだが時間を忘れてお茶とお煎餅、そしてイャンダの「汚点」をお楽しみの様だった。これはつい先程発覚した事だが、どうやらピューアはもう既に引越しの作業を終えた様だ。前回ネフェテルサ王国で好美が所有しているマンションへと引っ越した時にも行ったそうなのだが、荷物を軽くする事も兼ねて着れなくなった衣服や全くもって使わなくなった物をリサイクルショップへと持参して引っ越し費用の足しにしたらしい。今思えばこの世界にリサイクルショップなんてあったんだな、と言うかピューアって結構頭良かったりするんだな。


ピューア「ダンラルタ王国にあるのよ。「勿体ないの精神」を大切にしているんだから・・・、と言うよりあんた!!「結構頭良かったり」ってどう言う意味よ!!」


 すんません、よく考えてみれば銀行員や板前もされてましたね。


ピューア「そうよ、馬鹿にするのも大概にしてよね。」


 でもちょっと待てよ・・・、まさかと思うが真希子と初めて会った時は服をリサイクルショップに売り過ぎて服が無くなった訳じゃ無いよな。確かゲートボールをするお爺ち・・・。


挿絵(By みてみん)


ピューア「もう!!何でそんな下らない事ばっかり覚えているのよ、真希子さんに言われて最近はちゃんと外出用の服だって買っているんだから!!」


 「外出用の服」ねぇ・・・、別に信用していない訳じゃ無いんだけど俺個人はピューアにジャージのイメージしか無いんだよな・・・


類は友を呼ぶってやつか?

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