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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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344

大丈夫か?


-344 お久しぶりです・・・-


 必死の形相で相手を何とか説得しようとする好美の表情を見ていた女将と新・副店長は何となくだが本当に今回の商談が破談になってしまいそうで不安な気持ちになっていた、せめて発起人(言い出しっぺ)としての責任位は果たしてもらわないと困るのは誰だって同じだ。


ヤエル(当時)「あのさ・・・、一体さっきから誰と話しているんだい。何となく聞き覚えのある声が『念話』で流れてきているけどこれから一緒に仕事をしていく訳なんだからちゃんと紹介してくれなきゃ困るじゃないか。」


 正しくその通りだ、業務提携を結ぶ相手はやはり信頼出来る者でなければならない。せめて相手の顔や名前くらいは知っておきたいのと思うのが性であろうか。


好美(当時)「ごめんごめん、ちゃんと2人に説明しておかずに話を進めるのは良くないもんね。」


 すると所用で偶然近くにいた『念話』の相手であるあの女性から助け船が・・・、正直登場するのいつ振りだよ。


女性(念話)「俺だって暇じゃ無いんだが・・・、まぁ良い。今からそっちに行って顔合わせしておくわ。」


 あれ?この声って・・・、まさか「あのお騒がせ社長」か?


女性(当時)「誰が「お騒がせ社長」だ、誰が・・・!!」


 あらま、これはこれは貝塚結愛代表取締役社長様ではないですか。ご機嫌麗しゅう。


挿絵(By みてみん)


結愛(当時)「わざとらしいんだよ、さっきのあんたの発言を聞き逃した訳じゃねぇんだからな!!」


 気の所為ですよ、優秀な貝塚社長に向かってそんな事言える訳ないじゃないですか。


結愛(当時)「全く・・・、そう言っていつも調子に乗りやがって・・・。まぁコイツの性格がどう頑張っても治りそうにないのは今に始まった事じゃねぇからぶつくさ言っても話が進まないだけか・・・、それで好美は俺にどうしろってんだよ。」

好美(当時)「貝塚運送と業務提携を結んでバハラさんの白菜とヤエルさんのキムチを運んで貰おうと思ってたんだけど・・・、「引越しで忙しい」って美麗メイリーがまともに相手してくれなくてさ。」


 ドラゴン達は初めて聞く名前に正直チンプンカンプンとなっていた、貝塚財閥は聞いた事あるけど「貝塚運送」って何?自分達と同じ世界の名前っぽいけど「美麗」って誰?


結愛(当時)「そう言えば今日は1日ずっと引越しの予約が入っていて全従業員が出払っているので対応が出来ないから代わりを頼むって美麗が言ってたな・・・、すっかり忘れてた俺のミスだ。申し訳ない、会社の代表として謝るから許してくれ。」


 テレビでちょこちょこ見かける有名な巨大財閥の社長が頭を下げる姿を見た2人は好美の事をかなりの大物であると改めて実感した、そして最低でもこの2人を敵に回すとかなりまずいという事も。


ヤエル(当時)「好美ちゃん、いくら何でも大袈裟過ぎやしないかい?流石に貝塚社長のお力を借りるだなんて申し訳なさ過ぎて私達には出来ないよ。」


 結愛に対して遠慮気味の魚龍に対し、あくまでもビジネスだからが故に「大人モード」で対応する結愛。正直言ってこのモードに変わった結愛を見るのもいつ振りだろうか。


結愛(当時)「お気になさらないでください、本社は「住民の方々にそっと寄り添い、どこよりも優しい企業になる事」をモットーとしているので大丈夫ですよ。」


 そうなのか?「夜勤族~」を書き始めて結構経つけどそんな事初めて聞いたぞ?


結愛(当時)「(うっせぇよ、空気読めっての!!)それに好美にはいつもこき使われているのでもう慣れっこなんです、ご安心の上でご用命下さい。」


 龍達を安心させる為、結愛が言葉を選びながら話す中で発案者はというと・・・。


好美(当時)「そうだよ・・・、何でも結愛に言っておけば大丈夫だって。」

結愛(当時)「お前は何でも押し付けすぎだっつぅうの、それと早く飲み込めっての!!」


食欲あり過ぎやろ、俺もか

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