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「燈台下暗し」・・・、ではないな
-327 必要な(?)準備と件-
バハラに指摘された好美は流石に自分の格好が恥ずかしくなって来たので自室へと『瞬間移動』して着替えをし始めた、何となくだが最初から家庭菜園を見に行くだけと分かっていたはずだった者が選ぶ服装にしては恥ずかしくならないかと疑いの目を持ってしまうのは俺だけだろうかと思い悩んでしまう。
数分後、Tシャツとジャージの長ズボンに着替えてきた好美はグラスとピッチャーに入った水を片手に戻ってきた。確かに暑いのは分かるがそれ飲み過ぎじゃないか?
バハラ「好美ちゃん、今日ってそこまで気温が高かったかい?テレビでは平年並みって言ってたけど・・・、もしかして熱でもあるんじゃないのかい?」
『状態異常無効』のスキルにより熱が出るどころか風邪を引く事は無いと思われる好美が顔を赤くするなんてよっぽど事ではないだろうか、いや気の所為だったら良いんだが。
好美「バハラさん・・・、私だって女の子だよ?「恥ずかしい」っていう感情位あるもん。」
改めて言う事じゃないが「恥じらい」は男女関係なくある物だと学んで欲しい今日この頃、この場に守がいたらどう言うんだろうな・・・。
好美「何?守は私に反発なんかしないもん!!」
確かにな・・・、好美の性格の事を考慮したら反発しづらいのも分からなくも無いな。
好美「ちょっとあんた、それどう言う意味?」
バハラ「そうだよ、私の可愛い娘を泣かせちゃ許さないよ。」
バハラさん、好美は別に良いとしてその言葉は俺じゃ無くて守に言うべきなんじゃ無いのか?俺が登場人物をどうしようが勝手だろうがよ。
バハラ「いや、関係なくないね。私は1度でも「大切にしたい、守りたい」って思ったら徹底的にそうするって決めているんだ。謝るなら今の内だよ、でないと作者のあんたでも絶対許さないからね!!」
これはまずいな・・・、これから絶対活躍するであろうティアマットを敵に回す訳にはいかないからな・・・。あの・・・、本当にすみませんでした!!
バハラ「分かれば良いんだよ、それで何の話だっけ?」
ほ・・・、ほら、好美がバハラさんの家庭菜園に行くところじゃ無かったですか?
バハラ「そうだよ、やっと好美ちゃんがマシな格好をして来たから行こうかって思っていたのにやたら水を飲んでいたんだよね。」
好美「暑かったから喉が渇いていたんだもん、しょうがないじゃん。」
本人は「暑かったから」と言うが絶対嘘にしか思えない俺、でも今はそう言う事にしておかないと話が進まない。
好美「そうだ、良い事考えた!!(念話)ねぇ、今大丈夫?」
久しく登場していなかった「あの女性」に『念話』を飛ばした好美、返事はどうなったんだろうか。
女性(念話)「好美、今日は(一応)本職の料理教室をする日だって忘れたの?」
好美「ごめんって、ピューア料理教室をしているところなんて見た事無かったから暇なんじゃないかなって思っていたの。」
そう、好美が『念話』を飛ばしたのは現ナイトマネージャーのマー・・・。
ピューア「ニクシーだっちゅうの、何回言えば分かる訳?!」
いやいや、毎度ながら必要な件と思いまして・・・。
ピューア「本当、馬鹿な事ばっかり考えてる作者なんだから・・・。」
そう言うあんたこそまたジャージかよ、真希子さんにドヤされても知らねぇぞ?
ピューア「料理教室までには着替えるから良いじゃ無いの、まぁ今に始まった事じゃないから良いか。(念話)それで好美はどうしたっての?」
好美「いやね、バハラさんの畑に行くと暑いと思うから所々で水をかけて貰おうと思って。」
ピューア「好美・・・、あんた私をどう思っている訳?」
「良い部下」です・・・、多分。




