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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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261

重岡でも森田亮吾でも無いなら犯人は一体誰なんだ?


-261 真犯人-


 バハムートの証言により無罪放免となった森田亮吾、では誰がこの脱獄事件の真犯人だと言うのだろうか。やはり自ら「貝塚財閥の元株主」だと明かし、黒の制服に拘っていた清掃員の姿をした「50代のおっさん」が怪しくなってくる。しかし誰だと言うんだ、それにどうして死刑囚である義弘を世に解き放ったのだろうか。全くもって検討が付かなくなってしまっていた結愛はずっと頭を悩ませていた、「元株主」という事だったが犯人候補として一番に挙がった重岡では無いのが一番の理由だった。


結愛「一体誰だって言うんだよ、真希子(おば様)がやったとは思えないしな・・・。と言うか株をずっと保有しているから候補にも挙がらない、いや挙がらないで欲しい!!それに何でなんだよ!!どうしてくそ親父を・・・!!」


 するとティアマット達の傍らから聞き覚えのある男性の声が、最初に食らいついたのは勿論「あの人(いや龍)」だった。


男性「私だ、私は今でも君の様な馬鹿娘なんかより義弘様が貝塚財閥の社長に相応しいと考えているから社長の座を奪還してもらう為にここにいる龍達を利用してこの脱獄事件を起こしたんだ。」

ガーガイ「この声は・・・、理事長先生!!こいつですよ、俺を連れ去った清掃員!!」

結愛「何?!」


 結愛がバハムートの指差した方向へと振り向くとそこには通常とは違って真っ黒の制服に身を包んだ清掃員が姿を現わした、清掃員は社長の姿を見つけるとゆっくりと被っていたキャップ帽を脱いで顔を見せた。


結愛「お前は・・・、茂手木じゃねぇか!!どうしてここにいるんだ、お前はこことは別の世界に飛ばされたはずじゃ無いのか?!」

茂手木「馬鹿娘にしてはやけに私について詳しいじゃないか、特別に少しだけは社長に相応しいであろう人物として覚えておいてやろう。」

結愛「テメェまで俺の事を馬鹿娘と呼びやがって・・・、腹立たしくて仕方がねぇ!!」


 それにしてもどうしてこの世界にいるのだろうか、これに関して「ある説」を脳内に浮上させたビクターは拳を強く握った。


ビクター「貴様!!お前のいる世界の管轄の神からはお前に魔力は与えていないと聞いたぞ、まさかと思うが禁断の「あれ」を使ったと言うのか?!」

クォーツ「親父、禁断の「あれ」ってまさか「あれ」の事か?!」

茂手木「おいおい神様よ、楽しそうな話をしているじゃねぇか。もしかしてこれの事か?」


 茂手木は懐から小さな箱を取り出して神々に見せつけた、それを見たビクターは驚きを隠せなかった。


ビクター「やはりか・・・、どうして禁断の「転移魔法陣」を貴様が持ってるというのだ!!」

茂手木「金もなく、空腹だった上に全くもって何が何だか訳の分からないままただただ山ん中をフラフラと歩き回っていたら偶然見つけてよ。これを売った金で貝塚財閥の株を買い直そうと箱を開けたらこの世界に飛んで来ちまったからびっくりだぜ。そんで二度とないこのチャンスを活かそうとしただけだよ、何が悪い?」

ビクター「貴様・・・、我々神々が管轄となっている世界の中で別の神の世界へと移るのは禁忌となっているはずだ!!今すぐそれを返せ!!」

茂手木「嫌に決まってんだろ、これを売って貝塚財閥の株を買い直して俺が宝田真希子から全権を奪い去ってやるんだよ。どうしても返して欲しいなら無理矢理にでも取り返して見やがれ。」


 これは後からビクターが語っていた事なのだが、自分達が見守る世界の間で決して干渉や戦争があってはならないとした神々は「世界から世界への転移」を禁忌とした(結愛が能力で戻った元の世界は神々の管轄外なので禁忌となっていない)。そしてその転移を可能とする魔法陣の入った小さな宝箱を各々の世界で人々が決して行けない様な高山の山中や深海へと埋めて隠していたらしい。因みに時価で言うと数百億は下らない代物だとの事。


挿絵(By みてみん)


ビクター「畜生め、これでも返さぬか・・・。くらえ、『ブラッディ』・・・。」

トゥーチ「待て親父!!」

ビクター「トゥーチ、止めてくれるな!!今すぐにでもアイツに天罰を喰らわせてやる!!」

トゥーチ「馬鹿野郎!!あの宝箱に攻撃を加えたら全世界規模の爆発災害が起こるって言ってたのは親父自身じゃねぇか!!」


 親子が罵り合う中、焦りの表情を隠せないビクターにそっと近付いた好美が神の肩を指でちょんちょんした。おいおい、神様にそんな事して良いのかよ。


好美「あのビクター神様・・・、これですよね。アイツからパクって来たんでどうぞ。」

ビクター「あら、助かるよ好美ちゃん。良い子だね・・・、ってどうやったの?!」


意外とあっさりだな

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