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300円だけだったもんな・・・。
-260 下らない原因と判決-
結愛のまさかと言える程の財布事情が露呈した事により蔑ろになっていた亮吾が犯してしまった「勘違い」についての解説をそろそろ行いたいのだが一先ず結愛がへそくりをしているのかどうかが気になってしまう一同、本当にしてないのか?実は結構な金額を隠しているんじゃ無いんか、え?
結愛「しつけぇぞ、うちはお小遣い制なんだから出来る訳無いだろ!!」
そう言うのって普通銀行口座の管理をしている奥さんが旦那さんに設ける物だと思うのだが貝塚家では逆なのか?旦那さん、宜しくお願い致します。
結愛「おい、どうして光明だけにはそんなに丁寧なんだよ。」
いや、一応胡麻擦っとこうかなと思ってさ。
結愛「俺には必要ねぇのかよ、アイツは副社長で俺が社長なんだぞ!!」
そんなにアピールしなくても分かってるわい!!そんなに意地を張る事ねぇじゃんか、悪かったよ・・・。
結愛「分かりゃ良いんだよ、ふふん。」
一先ず社長さんが上機嫌な内にお聞きさせて頂きましょうかね、貝塚家はお小遣い制なんですか?
光明「一応節約に節約を重ねているからね、2人共お小遣い制なんだよ。」
意外だったな、社長さんっていっぱいお金を使いまくっているイメージがあるけどそうでも無いんだな。しっかりしてるな・・・、何かすんません。
結愛「俺達の事は良いんだよ、いい加減亮吾さんの「勘違い」について話せよな。」
ビクター「貝塚結愛、それに関しては私から話そう。」
あらま、「全知全能の神」自らですか。ありがとうございます。
ビクター「いや、お前が指名して来たんじゃねぇかよ。空気的に俺がやらなきゃいけなくしたのは誰だよ。」
あらま、聞こえてらしたんですか。何かすんません。
ビクター「ゴホン・・・、どうやら作者も一応反省しているみたいだから私から解説しよう。森田亮吾、まずお前が勘違いをした原因だが私の話をろくに聞かずに私の下を離れた事にある。私から「この世界には宝田 守がいる、王城の救護班所属医師として働いていれば会えるだろう」と聞いた瞬間に何処かへ行ってしまったじゃないか。あの話には続きがあったんだぞ、それなのにお前って奴は・・・。」
亮吾「神様、それは申し訳ありません。」
ビクター「お前はダンラルタ王国で倉下好美との卒業旅行を楽しんでいる守を見て守が「真帆を捨てて」好美とよりを戻したと勘違いしていた、そうではないのか?」
亮吾「確かにそう思っていました、2人はほぼ同時に死んだというのにどうして一緒にいないんだと不思議に思ってもいました。」
ビクターの前に跪いて自分の過ちを深く反省する亮吾、飽くまで第三者である俺の目線からは義弘の脱獄を誘発した様には見えない。
ビクター「あのな、人の話はちゃんと聞くもんだぞ。お前の娘の真帆はこことは別の世界に飛ばされてもう既に子がいると伝えようとしたのに言いそびれてしまったではないか、どちらかと言うと言い方が悪いが「真帆の心が先に別の奴に移ってしまった」と言わなければならなかったのにお前という奴は・・・。まぁ、見ての通り反省しているみたいだし黒龍族から名誉回復の相談を受けただけみたいだからこやつの事を私は許そうと思うのだがリンガルス君はどう思う?」
ハラル「私の名前を・・・、ありがとうございます。そうですね、恐れ入りますが神の仰る通りとは思うのですけど本人にはガーガイ・ヴァントを大学から連れ去った疑いがまだあります。まだ無罪放免と断定はしづらいのですが・・・。」
亮吾「警部さん、俺は連れ去り事件なんて知りませんよ。」
ハラル「何を言っているんだ、お前は貝塚学園からガーガイ・ヴァントを連れ去ったのでは無いのか!!ガーガイさん、貴女を学園から連れ去ったのはこの人ですか?」
ガーガイ「この人じゃないですよ、見た感じ50代のおっさんでしたから!!「ここでは経験できない凄い事をしてやる、それと自分は元株主だから貝塚財閥への入社を有利にしてやる」と言って俺を連れ去ったのはこの人ではありません!!」
ハラル「という事は・・・、森田亮吾先生、誠に申し訳ございません!!」
森田亮吾、無罪




