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257

巨大な黒球の正体とは・・・


-257 責任者-


 何よりも大切にする仲間や母親を侮辱された結愛や母親達を目の前で殺されようとしているヌラルは本気で目の前の「くそ親父」の事が許せなかった、その怒りの度量を表す様に2人が義弘に向けていた黒球は巨大化していった。


結愛「お前以上に親として接してくれたおば様や守達を侮辱したくそ親父を許せねぇ。」

ヌラル「俺はこれ以上仲間を失いたくねぇ、散々騙しやがった罪をあの世で償いやがれ!!」

2人「くらえ・・・、『黒球ブラッディ・ボウル』!!」


挿絵(By みてみん)


 ほぼそのままだな、と言うかそんな名前の魔法(能力)だったんだ・・・。初めて知ったわ・・・、ゴホン・・・。

 結愛達は力一杯巨大化させた黒球改め『黒球ブラッディ・ボウル』を義弘に向けて放出した(改める必要無かったかも知れない)、ただ義弘への距離が離れすぎていたせいか死刑囚は身に纏っていたマントを翻して大空へと向かってはじき返してしまった。


義弘「ハハハ・・・、馬鹿娘め!!お前はいつもそうだったな、「あと一歩」という所で全てが無に帰す事が多かったじゃないか!!そんなお前に私が倒せると、ほざくのも大概にしろ!!」


 しかしそこは義弘から貝塚財閥の全権を奪取した結愛、補強は抜かりなかった。


結愛「ほう・・・、この俺がそう見えるか?」

義弘「はぁ?!何を言う?!現にお前達の『黒球』は大空へと飛んで行ったではないか!!」


 義弘が少したじろぐのを確認した結愛はヌラルに合図して左右へと大きくジャンプした、すると2人の向こう側には新たな『黒球』が3つ。


ハラル「義弘!!今でも反省しているよ、お前に魔術を教えた事をな!!」

ハイラ「私の大切な職場を悲惨な姿にした罪、許すまじ!!」

光明「俺の愛する妻を・・・、大好きな結・・・。」


 え、何て?


結愛「お前な、そこ躊躇う所かよ!!」


 まぁ、あんたらはいつもいがみ合ってばかりだからな。でも普段なかなか言えない事を言うのって勇気がいるもんだぞ、優しく見守ってやれよ。


光明「会社の事を含めて喧嘩してばかりだけど本当は大好きな・・・、心から愛している結愛を・・・、失いたくねぇんだよ・・・!!」

義弘「ほほぅ、死の間際が迫っているから私の馬鹿娘を口説いていると?幸せな生活はあの世で送るつもりか?あの世にある産婦人科の予約は早くしておけよ。」


 光明の物を含めて今回の魔法は巨大な物の様だ、どうやらハラルとハイラは全力をだしていた「フリ」をしていたらしい。これも抜かりない結愛の策なのだろうか。


3人「くそ野郎が・・・、これでとどめだ・・・、『黒球』!!」


 3人により新たに放たれた『黒球』を義弘は避ける事が出来なかった様だが、もう1つ威力が足らなかった様で。


義弘「ハハハ・・・、お前たちの思いなど所詮これ程のも・・・。」


 すると遥か彼方の大空から神聖なる声が・・・!!


声「『黒壁ブラッディ・ウォール』!!」


 全員が放った『黒球』とは比べ物にならない位の勢いで同色の壁状の光が義弘を襲った、流石の大賢者でもこの攻撃防ぎきれなかったとの事で。


義弘「誰・・・、だ・・・。」


 顔や衣服をボロボロにした義弘の前に聖なる光を放ちながら4人の女性とその父親が降りて来た、その正体は勿論・・・。


クォーツ「貝塚義弘、俺達の存在を忘れていないか?」

エリュー「神々の御前で偉く好き勝手してくれたじゃねぇか。」

セリー「わ・・・、私は・・・、ただ呼び出されただけですわ。」

トゥーチ「俺は・・・、尊敬する人が危ない様に見えたから来ただけで・・・。」

ビクター「兎に角、お前という愚か者をこの世界にやってしまった責任を取らねばな。」


あれ・・・?

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