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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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246

いや、早く捜査しろって・・・!!


-246 「理由」が欲しい-


 どうして所長が城門等の施設を壊す程にソフトキャンディーへと執着しているのかがやっと分かったノームは改めて本格的な捜査(?)を開始する事にした、取り敢えず今できる事と言えば唯一の手掛かりを持つバハムートに話を聞く事だろうか。


挿絵(By みてみん)


結愛「それにしてもガーガイ、どうしてうちの学内で捕まる事があったんだよ、一応はセキュリティ対策は万全にしていたはずだぞ。」


 貝塚学園にある全ての入り口となる各門のすぐ横には必ずと言って良いほどに警備員室が設置されていた、その上バルファイ王国警察の警部であるリンガルス入学センター長指導の下で各所に設置された監視カメラにより対策は完璧だったはずだ。流石に「無理矢理」で行われた連れ去り事件なら周囲から目立つので監視カメラが逃す訳が無いと思われるのだがどうしてなのだろうか、まぁ俺個人的には何となく想像したくないのだが・・・。

 そんな中、所長と副所長が懐に仕込んでいたインカムから声がしたのでハイラはムクルの方へと向いて2回頷いた。


ハイラ「こちらクランデルです、どうされました?」


 2人の様子から見るとどうやら今のアクションは「自分が対応する」という意味のサインだった様だ、因みに余談だが離れている場所においては互いが所持している腕時計のボタンを押してサインを送るらしい。一方がボタンを押すともう一方の腕時計が振動する、その回数により相手にサインが送られる様だ。因みに短めの2回だと「自分が対応する」、長めの1回だと「そちらに頼みたい」と言う意味との事。


係員(無線)「所長、貝塚光明さん宛にお電話なのですがいかが致しましょうか。」

ハイラ「分かりました、すぐ近くに本人がおられますのですぐ伝えます。」

係員(無線)「宜しくお願い致します。」


 インカムを懐にしまったハイラが光明に電話の事を伝えると、副社長は再び所長と共に所長室へと向かって電話の受話器を上げた。


光明「大変お待たせいたしました、貝塚です。」


 相手が誰であれ、必ずと言う程丁寧な対応を心がけていた光明。そこは「流石副所長」と言える、正直言って社長にも見習ってほしいと思うのだが。


結愛「ハークション!!あれ?風邪引いたかな・・・。」

希「結愛ちゃん、こんな暑い所でそんなスーツ着ているからじゃないの?もっと涼し気な格好は持って無いの?」

結愛「いや・・・、持って無いって言えば嘘になるんだけどさ・・・。」


 仕事の場と言えど、普段楽しく呑みに行く仲間だから気兼ねなく話している2人。

 そんな中、光明が出た電話の相手は先程の事務局長だった様だ。


事務局長(電話)「副理事長、突然の電話申し訳ありません。」

光明「それは構わないけど、どうかしたのかい?」

事務局長(電話)「先程の清掃班の者についてついさっき思い出した事がありまして。」


 何故か購入してまでも黒の制服に拘った上に2週間前から無断欠勤をしていると聞いた清掃班、これ以上不審な点がまだあると言うのだろうか。


光明「どんな事でも構わないよ、教えてくれ。」


 事務局長は例の清掃班について思い出した事を光明に伝えた、すると光明は深くため息を吐いて答えた。


光明「はぁ・・・、時に人間とは意味が分からない生き物だなと嘆きたくなるよ。分かった、参考にさせて貰おう。ありがとうね。」

事務局長(電話)「あの・・・、こんな情報でお役に立てるでしょうか。」


 事務局長自身大した事を伝えたつもりは全く無かったので不安で仕方なかったが光明はどんな些細な情報でも重要な手掛かりと思っていたので何とかお礼がしたかった様だ。


光明「何を言っているんだい、本当に助かったよ。今度酒でも奢らせてくれ。」

事務局長(電話)「大袈裟ですよ、でも有難く頂戴いたします。」


 重大(?)な手がかりを手に入れた光明は再びハイラと牢獄へと向かった、早くこの情報を妻へと伝えねばという思いから少し小走りになっていた。丁度その頃・・・。


結愛「それにしてもその清掃員、やたらとガーガイについて詳しく無いか?」


ストーカー疑惑浮上か??

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