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今は捜査の続行が優先でしょ?
-241 仕事の上でだが叶ってしまった夢(?)-
学内で起こった事件を改めて整理したかった結愛はガーガイの話を落ち着いて聞く事にした、どの様な事でも焦るのは良くないので当然の心理と言って良いと思うのは俺だけだろうか。一先ず何も分からないままなのは嫌なので2人の会話を覗いてみますかね。
結愛「おいてめぇ、趣味が悪いぞ。女性同士でしか出来ない話かも知れないのに覗き見るとはどういうつもりなんだ!!」
エリュー「そうだよ、俺も同じ女として結愛さんに賛成するぞ!!」
待てよ、今は事件の捜査を最優先にするべきだろ。俺は男女関係なく皆で協力すべきだと思うのだが、あんた達はそうじゃ無いのか?
結愛「だからって恥じらいって物があるだろうが!!」
いや、別にそこまでの事を求めてはいないだろうがよ。兎に角今は事件について今話せる事をガーガイから聞くべきだろう?
結愛「確かにそうだよな、何かすまねぇ。」
構わないさ、俺の事は気にしなくても良いからガーガイに当時の事を聞いてみるべきじゃないのか?
ガーガイ「良いんですか?俺の話なんて参考になるんですかね?」
結愛「ガーガイ、今はお前の話が一番の手掛かりになるかも知れないんだから頼むよ。」
この世界の住民を守ろうと必死だった結愛はどんな些細な情報でも必要としていた、兎に角事件解決に少しでも協力をしたかったのだ。いくら憎い人物だとしても自らの父親がしでかした事件に対する責任を取ろうとしていた、これは社長・・・、いや娘にとって当然の義務だと思っていたのだ。
結愛「それで・・・、ガーガイはどの様にして連れて行かれたんだ?思い出せるだけで良いから話してくれないか?」
ガーガイ「えっとですね・・・。」
少し恥ずかしそうにしているガーガイ、何となく嫌な予感がするのだが。
結愛「何だよ、顔が赤いぞ。」
ガーガイ「だって・・・、恥ずかしいじゃないですか。」
あの・・・、頼むからから「R18」指定にならない様にお願いしたいんですけど。
ガーガイ「そこまでじゃねぇよ、ただあのおっさんが言って来た言葉を思い出すと・・・。」
嫌だなぁ・・・、また「あの性格」が出始めたよ。
すると丁度結愛が改めて状況を聞こうとした時、ハイラと共に所長室に行っていた光明が戻ってきた。
光明「結愛、ちょっと耳に挟んでおいて欲しい事があるんだが。」
結愛「どうした、珍しく真面目な顔じゃねぇかよ。」
おい結愛、今はボケをかましている場合じゃ無いんだぞ。真面目にやれ!!
光明「そうだぞ、ネフェテルサ王国警察の人も来るみたいだし、それとこれを見てくれ。」
何気なく大事な事を言った様な気がする光明は先程の電話で事務局長から聞き出した事を細かく記したメモを手渡した。
結愛「何だよ・・・!!・・・って、えっ?!どう言う事だ!!」
清掃班の雇用についての全てを事務局長に任せていた為か、どうやら結愛は黒の制服を着ていた男について全くもって知らなかった様だ。
結愛「どう見てもこの清掃員が怪しいよな、ただ俺達はそいつと直接関わった訳じゃ無いからやはりガーガイに話を聞かない事には捜査が進まない。」
光明「そうだな、取り敢えず連れていかれた時の状況を教え・・・、ってあれ?所長さん、どうされました?」
光明がふとハイラの方向を見ると、所長はある女性の姿を見て驚きを隠せない様子。
女性「所長さん・・・、いや「お姉ちゃん」・・・、会いたかった・・・!!」
あれ?展開が早過ぎませんか?




