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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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218

そう言えばリンガルス警部はどうしたんだ?


-218 確実な捜査の為に-


 目視可能な証拠を提出する為に所長はその場を離れる事にした、ただ転生者達が今いる牢獄から所長室までの距離を考えるとあまり徒歩での移動を勧めたくは無いと思っていた。本来の自分達ならすぐさま『瞬間移動』で向かうのだがここにいるメンバーの中で最も強力な魔力を持つネクロマンサーの結愛でさえ能力を上手く使えないので今は地道な捜査を行うか唯一(?)無事な光明を頼るかの2択であった、ただ光明には可能な限り監視カメラの解析に集中して欲しいので前者の方法を取るしかないかもなと頭を抱えるばかりであった。しかし今よく考えれば魔力を持ってるのって転生者達だけじゃ無かったよな、最も頼りがいのあるリンガルス入試センター長がいるんだぞ。


結愛「別に忘れてた訳じゃねぇよ、ずっと隣にいたんだからな。」


 じゃあなんで時折その場にいない様な素振りを見せてたんだよ、誰だって疎外感を感じたら寂しくなるもんだろうがよ。


結愛「そうか・・・、言ってなかったな・・・。俺もつい最近知った事なんだけどリンガルスさんは偶に1人で色々と考えたい時があるらしいんだ、その時は出来るだけ声を掛けない様にしてたんだよ。今回も事件の解決への切り口が見いだせるかもしれんから邪魔したら悪いと思ってな。」


 そう言う事か、本人に対して気を遣っていたって事なんだな。それは失敬失敬。


結愛「それとな、今はバルファイ警察の警部として来てもらってんだよ。あと「入試センター長」じゃなくて「入学センター長」な、お前が間違ってどうすんだよ!!」


 仕方ねぇだろ、偶にしか出てこないキャラなんだから忘れがちになっちゃうんだよ。


結愛「いや出てる時は結構ガッツリ出てるから、・・・って今はそんなのどうでも良いんだよ。ハイラに『瞬間移動』を『付与』した方が良いんじゃねぇのか?」


 確かに言える事だけどお前は今何も出来んだろ?だからリンガルス入学・・・、いや優秀なリンガルス警部に頼むんだろうが。全くキリがねぇな、取り敢えず話を進めるぞ。


挿絵(By みてみん)


ハイラ「あの・・・、以前の監視カメラの写真持って来ましたけど。」


 あらま、俺と結愛が話し込んでいる間に徒歩で取りに行っちゃったみたいだな。何か色々と・・・、すんません。


守「今は別に良いじゃ無いか結愛、折角取りに行って下さったんだから。それより所長さんにお聞きしたい事があるんですが宜しいですか?」

ハイラ「私にですか?私で宜しければ何でもお答えいたしますが。」

守「大したことじゃないんですけどどうして以前の監視カメラの写真を撮影していたんですか?」

ハイラ「至って簡単な話ですよ、貝塚警備の方々に次の監視カメラを設置する際の参考になればと思いまして。画角とかが違うと色々と後から面倒じゃないですか、余計な死角が出来たりするんで。」


 以前にも同じ様な失敗をした事があったのだろうか、所長は監視カメラ設置にかなり真剣に取り組んでいた様だ。


光明「あの所長さん、俺からも1つお伺いしても?」

ハイラ「勿論です、あと別に私の事は「ハイラ」で構いませんから。」


 やたらと来客に対して腰が低いハイラ、きっと強制収容所内である事と強大過ぎる魔力を見せてしまった自分に対する緊張感を解して欲しいという気持ちからの工夫だったのだろう。


光明「ではハイラさん、俺の方からも質問して宜しいでしょうか。」


 まだ緊張が解れていないのか、就職面接や記者会見の様に話し出す光明。


光明「以前の監視カメラの映像は残っていますか?」

ハイラ「勿論です、ここの規則で過去5年分を保管する事になっていますので。念の為に音声付きで残す様にしています、それがどうされたんですか?」


 良い知らせだ、捜査を行うに当たって光明にとってこれ以上に嬉しいことは無い。


光明「今現在の映像と義弘が脱獄する直前の映像を見比べても宜しいでしょうか。」

ハイラ「構いませんが、そんな事をしてどうするんです?」

光明「何となく・・・、嫌な予感がするんですよ・・・。」


やっぱり光明は頼りになるな

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